エリオット波動 波の数え方! 精度を上げるカウント手法


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「エリオット波動の波を自動でカウントしてくれるMT4のインジケーターがないものか?」

たしかに、いくつかのMT4インジケータはあるのですが、どれも機能しないものばかりでした。


今のところは自分でカウントする以外はないようです。 

しかし、波を数えるのは本当に楽しいですよ。 カウントの精度が上がるとどんどん楽しくなっていきます。

そこで、フィボナッチツールとチャネルを使った波動のカウントの精度を上げる手法を紹介したいと思います。 きっと楽しくエリオット波動のカウントが出来るようになると思いますよ。

こちらをご覧になる前に「これからエリオット波動を始める方へ」を読んでいただけると分かり易いと思います。






エリオット波動 波の数え方





実際のドル円為替相場チャートでの実例です。

※この図は推進波動が終わった後に作成したものです。 実際はチャートが進行中に以下の作業を行っています。




波動の推移とひとつ上の段階の現在地を確認しておく



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上の図はドル円為替相場1時間足のチャートです。下降の5波動が終わり、これから推進1波動又は修正A波動が始まるところです。

まず、カウントに入る前には次のことを確認しておくと精度が上がります。


エリオット波動では、カウントを始める前に週足や日足で大きな段階の波動を見て波動の現在地を確認し、その後1時間足などで、ここまでの波動の推移を見ておくとカウントの精度が高まります。


「木を見て森を見ず」にならないよう、フラクタル構造を意識しながらカウントしていきましょう。


それでは、カウント作業に移ります。




2波動目が終了した時点で行う作業




フィボナッチ級数とチャネルについては、こちらを参照してください
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1波動目の推進波を確認する


まず、1波動目がひとつ下の段階の推進波(5波動構成)であることを確認します。

1時間足で1波動目の推進波(5波動構成)が確認し難い場合は、15分足や5分足で副次波を見ると確認しやすくなります。

ここで注意したいのは、1波動の副次波が3つの波動の場合です。その場合は推進波ではない場合があります。

上の1時間足チャートでは、1波動の内部波動の5波動がなんとか確認できますが、できるだけ短い足で確認してください。




0-2チャネルラインを引く


次に、2波動目(3波構成abc修正)の終点を確認します。一般的に、1波のフィボナッチ比率50.0や61.8のリトレイスが多く、100.0までリトレイスしてくる場合もあります。

修正a波、b波を確認すれば、c波終点の予想ができるようになります。


修正波のパターンは「エリオット波動の修正波」を参照してください


1波動の始点と2波動の終点を結び線を引きます。 その線と平行に1波終点から平行のチャネルラインを引きます。

ここまでが終わると上のチャートようになります。






3波動目が始まってからの作業



つぎに、3波動目がスタートしてから、以下の3つの作業に入ります。


3波動目がチャネルラインを超えるか確認する


3波動目が始まってからの最初の作業は、3波動目が先程引いたチャネルラインを超えてくるかどうかを確認することです。

5波動構成の推進波は3波動目で、このチャネルラインを超えてきます。このチャネル超えることによって推進波の可能性が高くなってきます。

このチャネルラインを超えられない場合は、3波の修正波(5-3-5のジグザグなど)の可能性が高くなります。



3波動目が1波動目の1.00倍、さらに1.618倍を超えてくるか確認する


次に、1波に対する3波の大きさを確認します。

フィボナッチエキスパンションを使用して確認します(おそらくほとんどのFX会社の取引ツールの中に入っていると思います)。


使い方については「これだけは使いこなしたいMT4ツール」を参照してください


3波の大きさが1波の1.00倍を超えて、1.618倍も超えてくるかを確認します。

1.618倍を実線で超えてくれは、推進波に発展する可能性はかなり高くなります(多くの場合、超えた"しるし"を残した後は4波動目の修正に入り下降していきます)。


詳しくは「フィボナッチ比率1.618倍の攻防」をご覧ください


さらに、ひとつ上の段階でも3波動目であるときには、2.618倍、3.00倍、4.00倍の大きさになることもあります(ひとつ上の段階を確認しておくことが大事)。


ここで、1.00倍を超えてこれない場合は、ほとんどが3波のabc修正となりますが、1.00倍を実線で超えてくれば、1.618倍に届かなくても推進波になる可能性は残されています。




3波の終点を見通すために、副次波にチャネルなどを引く

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3波動の終点を推定するために、3波動の内部波動にチャネルを引きます。

上の図は1時間足で3波動の内部波動に青のチャネルを引いたものです。この内部波動は、5波動が延長しています。 

エリオット波動がフラクタル構造となっているので、ここまでの作業と同じことをひとつ下の段階の波動で行うわけです。


以上の3つの作業が終わると、上のようなチャート画面になります。






3波動目が終了した後に行う作業



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3波終わった時点で、今までのチャネルなどを外して4波の終点を推定するために新しくチャネルを引きます。



4波の終点を予測するために1-3チャネルラインを引く



1波動目の終点と3波動目の終点を結び、その線と平行に2波の終点から線を引きます。

多くの4波動目は、このチャネルにタッチして反転するか、又は一度下回ってから反転してきます。

ただ、チャネルを大きく超える横這いの複合的な修正もあるので注意してください。

上のドル円1時間足チャートはチャネルを超えてから反転し、5波動の内部波動の1波動でチャネルに戻っています。

リトレイス的には、3波動目のフィボナッチリトレイスメントの38.2で反転するケースが典型的なパターンです(1~3波の38.2で反転してくることもあります)。 また、3波動の内部波動の4波動の安値付近で反転することもよくあります(3波動の内部波動の5波動が延長していない場合)。ただ、下降衝撃波の場合にはリトレイスが浅くなる場合もあります。

4波動の修正波は複雑な形になることが多く、推定が難しい時がよくあります。 4波動でのエントリーはトライアングルなど、形が絞れた場合のみエントリーするという戦略が無難かもしれません。




4波動目が終了した後に行う作業




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5波の終点を予測するために2-4チャネルラインを引く



4波動の終点が推定できた時点で、今までのチャネルを外して新しく引き直します。

2波動目の終点と4波動目の終点を結び、それと平行の線を1波動目の終点と3波動目の終点からそれぞれ引きます。


エリオット波動では、5波動が延長しない場合、1波動からの線(赤色)か、3波からの線(黄色)の付近が5波の終点になることが多くあります。

ただ、1波動と3波動の値幅が大きく違わない場合は、5波動の延長を示唆しているので注意が必要です。

また、3波動がかなり大きく延長した場合は、5波動が3波動の高値を超えられないこと(トランケーション)があります。 

これは3波動が大きく延長した場合の5波動の値幅は、1波動の値幅と近似値なるために起こる現象です。

5波動の内部波動の推進5波を5分足などでチャネリングすると、5波動目の終点の推定精度がさらに上がっていきます。





フィボナッチ黄金比率で終点を予測する




精度を上げるもうひとつの方法は、フィボナッチ黄金比率を使う手法です。

この作業は、取引ツールの「フィボナッチリトレイスメント」を使います。

まず、1波動の始点から4波動の終点付近が(青丸)がFR38.2(緑丸)になるようにリトレイスします。 5波動が延長しないケースでは、多くの場合、FRが0の付近が終点となります。

5波動が延長するケースでは、4波動の終点付近がFR61.8になるようにリトレイスします。多くの場合、FRが0の付近が終点となる


上の1時間チャートでは3波動が延長して、4波動の終点付近でフィボナッチ比率38.2(緑丸)で比率され、1波と5波がほぼ同じ値幅になっています。





カウントの完成

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5波動目までの作業が終わると、最終的には上のようなカウントが出来上がります。










エリオット波動のカウントまとめ




エリオット波動のカウントでは、フィボナッチツールとチャネルを使うことにより、それぞれの波動終点を予測できるとともに、カウントの精度も上がっていきます。


つまり、為替相場の転換点を見通すことに繋がっていくことになるのです。


日々の「為替予想」はこちらをご覧くださいませ





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