拡大フラットの可能性が出てきたか?



ドル円5波動目の延長に失敗か?




昨日のドル円為替相場は、5波動目の延長にトライしていましたが、WeeklyPivotの111.268~111.778のレジスタンスゾーンで跳ね返されてしまいました。


日足の一目均衡の雲の上値、ボリンジャーバンドの2α、おまけにユーロドルの上昇もあり、伸び悩んでいます。

これは3波動止まりのabc波動の可能性が出てきました。


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上のチャートはドル円1時間足です。


最終的には、1波動の高値の赤ラインを下回ってロウソク足が確定し、また1波動目の終点と3波動目の終点を結んだラインと2波動目の始点から平行に引いたチャネルライン(青ライン)を下回らない限りは3波動である可能性は残っています。

これが3波動目であるならば、この後4波動、5波動と続いて行くことになります。

たしかに、0~1波動のチャネル上ライン(赤ライン)は超えてきましたが、1波動目と3波動目のフィボナッチ比率は1.272倍(赤○)を超えたところで終わっています。

推進波動の場合は、このフィボナッチ比率が1.618倍を超えてくるパターンがほとんどです。

たしかに、フィボナッチ比率が1.618を超えない推進波(延長を含まない)もあります。

しかし、あまりにも弱いので、5波動目の延長の可能は低くなってきたかもしれません。

最終的には1波動目の高値(赤太ライン)を下回って実線が確定していなければ延長の可能性はありますが、abcの3波動で終わる可能性が出てきました。

エリオット波動では、5波動目の延長が否定されれば、それは拡大フラットを示唆しています。



フィボナッチ比率については「フィボナッチの基礎知識とエリオット波動での使い方」を参照してください






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上のチャートはドル円4時間足です。

もし、現在の波動がabcの3波動で終わった場合は、拡大フラットの可能性が出てきます。

ドル円チャートで確認すると、110.38で5波が終わったと考えると、最初のA波(abc)が拡大フラット、次のB波(abc)がジグザグとなり、最後のC波は5波動の推進波となり、拡大フラットが完成します。

拡大フラットのC波動はA波動のフィボナッチ比率1.618倍や、2.618倍によくなります。

すると、109.27付近、又は108.01付近の終点が予想されます。


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拡大フラットは修正波です。

あくまで前の推進5波動の調整の波動であり、その調整が終了した後は、前の推進波の高値を超えて上昇していきます。

拡大フラットの内部波動は3-3-5の波動を形成します。

それではもう一度、ドル円1時間で、拡大フラットのケースを検証してみます。

最初は拡大フラットの3-3-5、次はジグザグの5-3-5、最後は推進波の5波動となります。

こうしてみると内部波動もそのように見えるような気がします。

ここから大事なのは、現在の上昇が111.444を超えて、5波動目の延長を作りにいくのか、または、110.59を割って、下降推進波を作りに行くのかです。

現在は下降推進1波動目の副次波の4波とも、上昇推進波の3波動目と両方考えられます。


現在の保ちあいがどちらに抜けるか注目しておきたいと思います。