FX予想!  ドル円の修正波終点

週末の日銀政策決定会合の結果を受けて、ドル円、クロス円為替相場は下落してきています。

それまでの報道などで為替市場が期待していたものは何もなく、追加緩和とはいいがたい内容で、その後の米国経済指標(GDP)の弱い結果で、年内金利引き上げの思惑が後退し、駄目を押された格好になってしまいました。

107.80付近を日足ベースの実線で超えてくれば、トレンド転換は決定的だと考えていたのですが・・。 結果的には、政策決定会合前のありもしない様々な報道(50年債発行など)や日銀の市場との対話不足が足を引っ張る形となってしまいました。


政策決定会合前のドル円為替相場は、市場参加者が少ないスカスカの状況で2円以上の上下動を展開して、エリオット波動的には難解な波形となっています。

こうなると正確なカウントは難しいですが、来週以降のドル円為替相場のポイントを探ってみたいと思います。







来週のドル円 為替予想





現在は、トレンド転換後の1波動目が終了して、2波動目の終盤と考えていますが、エリオット波動の2波動目の特徴を一言でいえば「疑心暗鬼」で、同じ修正波動の4波動目とは違い、修正が大きくなるところにあります。

フィボナッチ比率50.0や61.8が最も多く、79.0や100.0のリトレイスもよくあります。

たとえば、ドル円為替相場の2011年の75円からのトレンド転換では、修正2波は1波動目のフィボナッチ比率79.0までリトレイスしています。

もうすでに、50.0と61.8のリトレイスは超えてきていますので、ここからは79.0付近、もしかすると100.0の可能性もあるかもしれません。







ドル円為替相場ひとつ目の可能性

クリックすると大きくなります
上のチャートはドル円為替相場4時間足です。



現在形成中のこの修正2波動はダブルジグザグを形成している可能性があります。

ダブルジグザグとは、トレンド方向の勢いが強く、1回のジグザグ修正(5-3-5)では目標のリトレイスを達成できない場合に、X波を挟んで2回目のジグザグ修正が現れる波形です。

日銀政策決定会合前後は、上下の急激な動きのために波形の判断が難しい状況で、3つの可能性を頭に入れておく方がいいと考えています。

ひとつ目が、上のチャートです。

もうすでに、Y-Cが始まっていて、最後の推進5波動目の終盤であるという見方です。

このカウントで考えれば、Y波はX波のフィボナッチ比率1.272倍までの緑枠の中で終了する可能性があります。つまり、1波動目のフィボナッチ比率79.0(黒丸)付近のリトレイスポイントと考えられます。






ドル円為替相場ふたつ目の可能性

クリックすると大きくなります
ふたつ目は上のチャートの波形です。

先程、政策決定会合前後は激しい動きのため、波形が確認し難くいと書きましたが、X波の終点と、その後の下降の波形の判断がとても難解です。

X波の終点を、上のチャートのように考えると、現在はジグザグの最初のa波動で、この後b、c波動と続いて大きくリトレイスしてくる可能性もあります。

この考えでいくと、100.0付近のリトレイスもありえます。






ドル円為替相場最後の可能性

クリックすると大きくなります
上のチャートはドル円為替相場1時間足です。

最後の可能性は、X波の終点は先程のふたつ目のケースと同じなのですが、その後下降ですでにb波は終了して、最後のc波動目であるという可能性です。

通常、エリオット波動のY波動は、W波動のフィボナッチ比率1.00倍になることが多く、現在はその1.00倍に位置しており、ここから反転もありえます。




以上のように、波形の判断が難しい場合には、他のクロス円に答えがある場合があるので、ユーロ円為替相場を確認してみたいと思います。







ユーロ円為替相場の直近の波形


クリックすると大きくなります
上のチャートはユーロ円為替相場4時間足です。

ユーロ円為替相場もダブルジグザグを形成してきていると思われます。

やはり、ドル円為替相場と同じく、フィボナッチ比率79.0付近を目指す可能性もある波形ですが、ドル円為替相場とは少し異なる点もあります。

ひとつ目は、まだ1波動目のフィボナッチ比率61.8のリトレイスポイントを割っていないところです。

ふたつ目は、WXのチャネルラインを割っていないところです(ただし、X波の終点により、
チャネルラインは変わってくる)。

つまり、週明けのユーロ円為替相場は、このふたつのポイントが反転ポイントになる可能性があると思われます。

ユーロ円為替相場が反転してくれば、ドル円為替相場の反転の可能性は高くなるものと思われます。

週明けは、ドル円為替相場だけではなく、このユーロ円為替相場のフィボナッチ比率61.8のリトレイスポイントとチャネルラインにも注目しておきたいところです。

個人的には、この付近は絶好の買場と考えており、ドル円FR79.0のリトレイスポイント101.58で買いの指値を置いておこうと思います。



以上、来週のドル円為替相場の推移を予想してみました。



追記  ほんとにカープは優勝するかも・・・・。 ドキドキしています。