125円超えに向けての上昇を開始している可能性があるドル円為替相場。 今週はエリオット波動で最も勢いのある3-3-3で大きく上昇していくのでしょうか?
それとも、現在予想している波動カウントとは違う形で125円超えを目指すのでしょうか?
今週のドル円為替予想は、重要経済指標を前に押さえておきたいチャートポイントをまとめるとともに、先週予想したポンド円と豪ドル円のその後の波形を紐解いてみたいと思います。
ドル円の大反転を予想させる2つのトリガー
エリオット波動を使って為替相場を見るようになってから感じることがあります。よく、「チャートが大事だ! いやファンダメンタルズが大事だ! 」という議論が交わされます。
個人的にはどちらも大事だと考えていますが、最終的には「自然の法則」であるエリオット波動が示す方向(大きな段階の波動トレンド)には逆らうことが出来ないと、ここ数年強く感じています。
日々発表される経済指標も、金利政策やサプライズ的な結果の指標である以外は、ほとんど影響はなく、逆にその動きがよい押し目(修正波)になることもあります。
しかし、エリオット波動では目標に向かって進む波動は幾つものパターンがあり、時に思いもよらぬ波動パターンで、目標に到達してくることもあります(エリオット波動のルールの範囲内で)。
ほとんど影響を及ぼさない経済指標も、為替相場の現在地が波動パターンの分岐点にあるときに限っては、とても重要なポイントなり、週末の経済指標もその重要ポイントでした。
ジグザグ修正からの3-3-3へ移行してくるか!
クリックすると大きくなります |
上のチャートはドル円為替相場1時間足です。
トレンド転換(推定)後の小さい段階波動を確認していくと、上のようなカウントが最も可能性が高いのではと考えています。
3-3-1の衝撃波はフィボナッチ黄金比率で検討してみると、どうも5波動目延長型の推進波のようです。 そこからの修正波は、ジグザグ修正(abcの3波動構成)を形成して、緑丸のポイントで終了したと予想しています。
ということは、このあとに展開していくであろうの3-3-3(予想)の上昇を考えると、この緑丸ポイント付近は、長期保有可能な絶好の買場であるといえるのではないでしょうか。
もし週末の経済指標がサプライズ的な悪い結果で、3-3-2や3-2の安値を下回っていれば、上のチャートのカウントとは違う道のりで125円を目指す可能性もありましたが、ほぼ予想通りの経済指標からの反転となっています(大量のロングを保有しているのでひと安心)。
ここからは、5波動構成の衝撃波を形成できるかが重要なポイントのひとつになります。経済指標発表後の上昇は衝撃波なのでしょうか?
週末の上昇波動を分析
クリックすると大きくなります |
上のチャートはドル円5分足です。
日々のカウントは、5分足(又は1分足)を中心で行っていますが、ブログにはあまり小さな段階のチャートは載せないようにしています(多くの段階を載せると分かり難くなるため)。
しかし、週末の上昇は5分足の小さな段階で検証する必要があるため、アップしました。
ジグザグ修正の終点(一番最初のチャートで確認してください)から1波を形成して、2波動目は、5-3-5のジグザグ修正で終点を迎えています。
経済指標発表前に3-1がスタートして、発表後の3-3では、3-1のフィボナッチ比率3.00倍(青点線)の大きさまで上昇。
修正3-4波動目はトライアングル(形はトライアングルの単純なabcかもしれません)を形成して、最後の3-5波動目はエクステンションして、1波波動目のフィボナッチ比率1.618(緑丸)を超えて、2-4チャネルの1波ラインタッチで終点を迎えています(目標の1.618倍を達成するために、本当にFXは5波動目がよく延長します)。
3波動目が1波動目の1.618倍を超えてきていることから、推進波に発展する可能性が高くなっています。つまり、3-3-3へ展開して大きく上昇していく可能性が高まっているということです。
あくまでもイメージですが、今後の展開は上の図のケース1のような展開、又は大きな1波動目を展開していくケース2のような展開になれば理想的と思われます(修正2波動目はオルタネーションの法則から、トライアングルなどの複雑な波形を形成してくる可能性もあります)。
現在予想している波動カウント(一番最初に載せているチャート)は、ジグザグ修正の終点(緑丸)を下回らない限りは否定されません。 この予想通りに展開してくれればいいのですが、前回のブログに書いた通り、反対のシナリオも存在します。
反対シナリオを否定する2つのポイント
もともと、このABC修正のシナリオは可能性がかなり低いと考えています。 なぜなら、A波動の下降が3波動構成であるからです。
しかも昨日の下降で直近安値を超えられなかったことにより、さらに可能性が低くなったと予想しています。
ただ、上のような3波動の副次波を構成している可能性も残っています。
この2波の高値(緑点線)をブレイクできれば、3波動の副次波のカウントを否定することができるため、ほぼABC修正の可能性は無くなります。
このブレイクを確認にしてからのエントリーを考えている投資家も多いのではないでしょうか。
この2波の高値(緑点線)をブレイクできれば、3波動の副次波のカウントを否定することができるため、ほぼABC修正の可能性は無くなります。
このブレイクを確認にしてからのエントリーを考えている投資家も多いのではないでしょうか。
もうひとつ、トライアングル修正パターンも残っています。
通常、修正2波動目は単純なABC修正になることが多いのですが、ここからトライアングルを構成してきても、波動カウント的には不自然ではなく、こちらは可能性が充分に残っています。
当然このトライアングルチャネル付近では売り圧力は強くなると思われますが、このトライアングルチャネルを超えることができれば、3波へ移行した可能性が濃厚になるでしょう。
通常、修正2波動目は単純なABC修正になることが多いのですが、ここからトライアングルを構成してきても、波動カウント的には不自然ではなく、こちらは可能性が充分に残っています。
当然このトライアングルチャネル付近では売り圧力は強くなると思われますが、このトライアングルチャネルを超えることができれば、3波へ移行した可能性が濃厚になるでしょう。
今週は、FOMCと日銀政策決定会合が控えており、突発的な動きも予想されますので注意が必要です。
できれば、それらの発表前に2つのポイントを超えてこれればいいのですが・・。
不透明感が出てきた豪ドル円
推進波のケース
上のチャートは豪ドル円1時間足です。
豪ドル円は不透明感が出てきました。 当初予想していたジグザグ修正が、5波動構成の推進波に発展した可能性があります。
修正4波動目が3-3-5の拡大フラットで、最後の5波動目が5波延長型の推進波で終点を迎えたとするカウントです。
このカウントで考えれば、上昇修正波の1波動目が終了して、すでに3波動目の上昇修正波動に入っていることになり、上昇修正波終了後には、下降推進波で大きく下降していく展開が予想されます。
ただ、どうも3波動目のカウントがしっくりこない感じで、しかも1.272倍の大きさで終了しているのも気になります。
ジグザグ修正のケース
クリックすると大きくなります |
こちらは、先週の週間予想に載せた、ジグザグ修正からの反転を予想したカウントです(3波動目の終点が1波動ズレていましたので修正しています)。
このカウントの問題点は、2波動目が1波動目の安値を下回っており、エリオット波動のルールから外れているところです(緑丸)。
このカウントの問題点は、2波動目が1波動目の安値を下回っており、エリオット波動のルールから外れているところです(緑丸)。
しかし、このカウントの方がしっくりくるんですよね。 2波動目は、小さな段階で起こる行き過ぎではないでしょうか。
どちらのケースになるにしても、当面は上を目指すものと思われます。
ABC修正からの反転が近いポンド円?
ポンド円は長い下降トレンドが底を打ち、最後の下降が特殊な推進波のエンディングダイアゴナルトライアングルで、E波の緑丸で終点を迎えた可能性があります。
先週の週間為替予想の「すでに修正波動に入っている場合」の展開になってきています。
現在の修正波動は、abcのジグザグ修正で、b波がトライアングルを構成して、最後の5波動推進波に入っています(トライアングルのために、3波動構成になっていたことが判明)。
ここからの反転ポイントで一番可能性が高いのは、c波がa波の1.00倍(緑丸)になる地点です。 多少の行き過ぎを考慮して、黄色の枠内で反転してくるのではないでしょうか。
個人的には、この黄色のポイントで、少し多めのロングを入れる予定でいます。
本日の為替予想を振り返ってみると、今週はドル円、クロス円が上昇していく予想となり、ひょっとしてかなり力強い上昇になるのではと考えています(そのきっかけは、ポンド円の反転では?)。
ただ、FOMCと日銀金融政策決定会合が控えており、結果次第では、突発的な下落もあるかもしれません。 対策として、それぞれのチャートポイントは押さえておきたいところです。
このブログは個人の記録的意味合いも強く、一般的な「ふわっとした予想」ではなく、細かいポイントまで綴っています。 その点を考慮して、参考程度にお読みいただければ幸いです。