〔ポンド円予想〕 押し目が狙い目か

米国のISM非製造業指数の悪化でドルが大きく売られる中でも、ポンド円他のクロス円は底堅い動きを見せた1週間となりました。


 ここからの数週間で、ポンド円他のクロス円の底打ちからの反転が本物かどうかが問われてくるものと思われます。

ドル円についても、米国の経済指標で突発的な下落を見せましたが、エリオット波動が示す方向に進んでいるものと思われます。

最近は、小さな段階の波動(5分足や1分足)をカウントすることが多くなってきているのですが、為替市場は株式市場等とは異なり、大きなレバレッジをかけたトレードになるため、他通貨や経済指標などの影響から突発的な動きで損切りの連鎖が起こり、しばしばエリオット波動の法則から外れてしまう(行き過ぎ)場面を目にするようになりました。

ドル円の突発的な下落は、衝撃波5波動目に入る前であったために、最終的には3波動止まりとなったわけですが、しかし現在の動きは衝撃波後の動きです。

フィボナッチ級数等と同じく、「自然の法則」であるエリオット波動は、たとえ突発的な動きで法則が崩れても、ひとつ上の段階が示す方向に最終的には進んで行くようです。

思いついたまま書き綴っているので、前置きが長くなってしまいました。 すみません。

それでは今週の為替相場をポンド円、豪ドル円、ドル円の順に予想をしてみます。








底打ちの可能性が高いポンド円

ポンド円チャート
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上のチャートはポンド円為替相場日足です。

2015年8月から長い下降トレンドが続いているポンド円ですが、8/16の129.069(緑丸)で底打ちしたのではないかと予想しています。 つまり、現在はトレンド転換後の初動である可能性が高くなっているということです。

長く続いていた下降は、abc修正の拡大フラットのc波動(5波動推進波)と予想しており、ランニングトライアングルからの最後の5波動目がエクステンションして、5-5が5-3の安値を下回ることがてきなかったトランケーションで終点を迎えたのではないでしょうか。

個人的には、現在の上昇に対する押し目(修正波)は、絶好の買場で長期保有ができるポジションになるのではないかと考えています。

あとは、この上昇(推進波)がどこまで続き、どこまで押し目(修正波)を付けてくるかです。




ポンド円直近の波形

ポンド円チャート
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上のチャートはポンド円為替相場4時間足です。

下降トレンドの最後のc-5-5は、エンディングダイアゴナルトライアングルを構成して8/16の129.069(緑丸)のポイントで終了したものと思われます。エンディングダイアゴナルトライアングルは、トレンド最終局面で現れる特殊な推進波で、トレンド転換のサインとして現れてきます。

今後、このポイントを下回らない限りは、ここでトレンド転換した可能性が高いと予想しています。

その後の上昇は、大きな段階の1波動目と思われます。

3波動目延長型の推進波で、延長している3波動目の5波動目がさらに延長して、1波のフィボナッチ比率3.00倍の大きさで3波動目が終了しています。

4波動目が、3波動目のFR38.2のリトレイス(赤丸)で終了して、この週末に5波動目に入ったところと予想しています。

5波動目は、延長がなければ1波動目の1.00倍、又は1.618倍で修了するものと考えられ、その後の推進波全体のFR50.0~79.0のリトレイスポイントは買いのポイントになります。

ただ、気になるのが週末の5波動目の上昇(黄色丸)が3波動で終了している点です。


すでに修正局面にはいっている場合

ポンド円チャート
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週末の上昇は、日足の一目均衡表の雲に跳ね返されて3波で終了していることから、上のようなカウントの可能性も出てきました(米国のISMの経済指標の影響もあり5波が飛んだ?)。

このカウントで考えると、すでに推進波は終了していて、現在はジグザグ修正を構成してきているという見方ができます。週明けに134.988を下回ってくれば、こちらのカウントの可能性が濃厚です。

こちらのケースであれぱ、ジグザグのチャネルタッチ、a波の1.00倍、推進波全体のFR50.0~79.0付近が買いのポイントになりそうです。

今週は、こちらのカウントも頭に入れながらトレードに臨みたいと思います。








豪ドル円も底打ちの可能性あり

豪ドル円チャート
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上のチャートは豪ドル円為替相場4時間足です。


豪ドル円為替相場も他のクロス円と同様に、7/6の74.544(緑丸)で底打ちの可能性があります。 底打ちのポイントから、3波動目延長型の衝撃波で大きく上昇して、1波動目を形成しています。

2波動目の波形は掴み切れていないのですが、1波動目のフィボナッチ比率79.0(赤丸)で終了して3波動目に進んでいるようです。




豪ドル円直近の波形

豪ドル円チャート
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上のチャートは豪ドル円為替相場4時間足を拡大させたものです。

直近では、3波動の副次波の3-1から3-2への修正局面だと思われます。3-1のひとつ下の段階の衝撃波は、3波動目延長型の推進波で、3波の5波動目がさらにエクステンションしているものと思われます(ⅰ~ⅴ)。

この週末は、3-2の修正波を形成してきており、5-3-5のジグザグ修正で、3-2の終点を迎え、3-3に移行していくのではないでしょうか。

打診買いのポイントでもあるジグザグ修正の終点は、a波の1.00倍(赤点線)、a波の1.272倍(黒点線)、又は3-1波のフィボナッチ比率61.8~100.00のリトレイス(ジグザグの修正は深くなることが多い)で、ジグザグ修正チャネルタッチに重なるポイントが終点の可能性が高いかもしれません。

3-3に入り、3-1の高値をブレイクすれば、本気買いのポイントになります。

週明けは、3-2の修正波終点を探りなから、タイミングよくエントリーしたいと考えています。 タイミングよくエントリーできた場合、個人的には、この付近でのロングは長期保有ができるポジションになる可能性があるため、3-1の安値76.05を下回るまでは決済しない方針です。




トレンド転換の可能性が高いドル円為替相場

ドル円チャート
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上のチャートはドル円為替相場4時間足です。

ドル円為替相場は、2015年からの下降トレンド(abc修正)が、8/18の99.64(緑丸)、又は8/16の99.51で終点を迎え、トレンド転換した可能性が高くなっています。

重要経済指標も控えていますが、この緑丸のポイントを下回らない限りは、125円を超えてくるであろう、ひとつ上の段階のC波動(又は3波動)がスタートしているものと思われます。

反転後の1波動目は米国ISM非製造業指数の悪化のため、推進波の5波動目が突発的に飛んでしまいましたが、内容的には明らかに衝撃波でした。 その後の下降波形が注目ポイントでしたか、結局3波動の修正波であったことから考えても、1波動目の衝撃波だといえるのではないでしょうか。

週末の上昇で、ひとつ下の段階の推進波を完成させてきており、この推進波を3-1として、今後大きく上昇していくものと予想しています。

1波動目の高値(緑点線)をブレイクすることができれば、それがトリガーとなり、日足の一目均衡表の雲を上抜けて、上昇に拍車がかかってくるのではないでしょうか。


エントリーポイントとしては、3-2の修正(FR50.0~79.0)で打診買い、1波の高値ブレイクで本気買いがセオリーとなります。

週明けは、この打診買いのポイントをチャネル、フィボナッチ比率などを使いながら探っていきたいところです。  

タイミングよく追加のエントリーできた場合には、豪ドル円と同じく2波の終点を下回らない限り決済しない方針です。

以上、今週の為替予想でした。



追記

ツイッターを始めました。 リアルタイムで、波形の状態やエントリーの情報を発信したいと思っていますので、興味のある方はサイドバー設置のガジェットからご覧くださいませ。