売れば上がり買えば下がる負けパターンからの脱却




私の投資は株からスタートしました。 その当時、株式投資に関する本をかなり読んだ記憶があります。 トレンドが出ている方向でポジションを建てる、いわゆる順張りの大切さを説いているものがほとんどでした。


ただ、その頃は本当の順張りの意味を理解していなかったために、「高値で買って、安値で売って」のいわゆる典型的な負けパターンのトレードを繰り返しで、どうしたら勝てるようになるのか悩んだものです。

このような経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。今回のエリオット波動入門は、このような負けパターンから抜け出す方法を紹介します。


こちらをご覧になる前に「これからエリオット波動を始める方へ」をご覧頂くと分かり易いと思います。







エリオット波動の推進波を探し出せ!



為替相場においてのトレンドは一直線に進んでいくことはありません。波のように寄せては返すをくり返しながら進んでいきます。




波のように進んでいくトレンド

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上は一般的なトレンド展開のイメージ図です。

トレンドは決して一直線に進んでいくことはありません。ある程度進めば、一休みの調整期間で力を蓄えます。 その後、再び勢いよくトレンド方向に大きく進んでいきます。

『順張りで勢いよく上昇しているところに買いでエントリーしたものの、その直後に下落に転じて、あえなく損切り。 しかし、次の日には再び上昇し始めて、前日にエントリーした地点を大きく上抜けてきた。』といったことは、少なからず誰しも経験しているのではないでしょうか。

エントリーする方向は合っているものの、エントリーのタイミングが悪いために損切りする結果になってしまうのはもったいないですし、いわゆる損切り貧乏になりかねません。




自然の法則であるエリオット波動

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フィボナッチ数列とおなじように、エリオット波動も自然の法則による理論から成立していて、トレンド方向に大きく進む5波動の推進波と、その動きを調整する3波動の修正波によってトレンドが構成されていきます。

相場はひとつの波では変動を作ることはできません、変動を作り出すためには最低3つの波が必要です。 しかし、2つの方向で3つの波が現れても、それでは相場は変動することはできません。

トレンドを形成していくためには、3つの波より大きな5つの波が最低必要であり、自然の法則では、この5つ波と3つの波が、トレンドを形成していく上で最も効率のよい組み合わせとなります。

高値掴みは、この5つの波の後半でのエントリーが主な原因となります。あまりにも順張りを意識しすぎるあまり、波の山でエントリーしてしまうのです。 

焦ることはありません。相場は波のように変動していきます。高値掴みをしないためには、次の押し目でエントリーすればいいんです。

この押し目のエントリーを逆張りと考える人がいますが、押し目買いは逆張りではありません。




逆張りと押し目買いは違う

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上の図は、両方とも下降してきた局面で、買いでのエントリーをしたものです。

一見すると、流れに逆らってエントリーしているのだから、両方とも逆張りのように思えます。 

左側は、下降トレンドが展開している中での買いでのエントリーで、逆張りとなります。 このようなエントリーは、よほど反転の確証がない限り、買いでのエントリーはしてはいけません。

しかし、右側は同じ下降局面の買いであっても、トレンド方向のエントリーであり、順張りの押し目買いとなります。

この違いを理解しておかなければ、逆張りや高値掴み、安値売りを繰り返してしまうことになります。

常にトレンドに沿ったエントリーを心がけることが大事です。

では、トレンドはどのようにして見つければいいのでしょうか。





トレンドの見つけ方

トレンドを判断する手法はいろいろあります。 移動平均線、一目均衡表、オシレーター系では、MACD、RSI、RCIなど挙げればきりがありません。

みなさんにも得意としている手法があると思います。 その手法は、皆さんの経験上、一番確証の持てるものだと思いますので、その手法にさらに磨きをかけていくのがよいと思います。

ただ、トレンドの判断はひとつの指標で判断するより、複数の指標で判断する方が精度が上がることもあります。




エリオット波動の推進波


エリオット波動において、トレンド方向に進んでいくときに現れるのは推進波(衝撃波)です。

推進波は、5つの波で構成され(エクステンションすれば9つなどの波にもなる)、トレンドを大きく進めていく役割を担っています。

つまり、この推進波を見つければ、その方向にトレンドが進んでいる可能性が高いわけです(後で説明しますが、そうでない場合もあります)。




推進波の波形

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エリオット波動の推進波のルールは非常に簡単なので、この機会にぜひ覚えておいてください。

○2波の終点は1波の安値(始点)を下回らない

○4波の終点と1波の高値は重ならない

○1.3.5波の中で3波が一番小さくなることはない

以上の3つのルールだけです。 

また、推進波はチャネルライン沿いに進んでいく特徴があり、このチャネルラインを使うことによって推進波を簡単に見つけ出すことができるようになります。

チャネルを使った推進波のカウントは「波の数え方」をご覧ください

この推進波を見つけることができれば、そこにはトレンド方向での順張りのトレードチャンスが生まれます。





推進波の後に続く修正波で押し目買い


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「勢いよく上昇してるけど、どこでエントリーしていいかわからない」ということがよくあります。

推進波は、トレンドを推し進めていくため勢いがあります。 ついついその勢いに乗りたいがために、5波の終点近くでエントリーしてしまうと高値掴みとなってしまいます。

エントリーする方向は合っているのに、あえなく損切りになるのはもったいないトレードです。

推進波を見つけたら、その後の調整する3つの波(いわゆるabcの修正波)の後に、順張りの押し目でエントリーするのが理想的です。

推進波はチャネル沿いに進んでいくので、5波動を構成した後にチャネルを大きく外れてくれば推進波の終了の合図となります。

※そこまでの波の経緯から、前もって推進波が続いていくことが分かっているのであれば、24の修正でエントリーすることもできます。








押し目ポイントの見つけ方

推進波がチャネルを外れて終了した後の押し目買いのポイントは、いろいろな手法で探し出すことができます。

フィボナッチ比率から判断する

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よく押し目の指標に使われるのが、フィボナッチ比率です。 

詳しくは「フィボナッチ比率を使いこなすために必要な知識と手法」をご覧ください

少し難しい話になりますが、見つけた推進波が、ひとつ上の段階(フラクタル構造)のどの位置の推進波かによって、リトレイスポイントは変わってきます。

一般的に、修正2波であれば(上のイメージ図)推進1波のフィボナッチ比率50.0~61.8のリトレイスが多いとされています(経験上、FXでは79.0や100.0のリトレイスが意外と多い)。

修正4波であれば、推進3波の38.2~50.0のリトレイスが多いとされています。


修正波形から判断する


修正波形から、押し目買いのポイントを見つけることもできます。

上の3つの修正波形は、2波、4波の修正局面でよく現れてきます。下の2つは4波の修正局面でよく現れてきます。

ここでは詳しく説明はしませんが、それぞれの修正パターンには特徴があり、どのパターンの修正かを見抜ければ、リトレイスポイント(押し目買いポイント)の判断ができるようになります。





推進波は修正波の内部波動でも現れる

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推進波はトレンドを推し進めていく波なので、当然トレンド方向に現れるのですが、調整する3つの波(修正波)の内部波動にも推進波は現れるので注意しないといけません。

上の図のように、修正波(ジグザグ修正)の内部波動の構成が5-3-5になるものもあります。

このような内部波動の推進波は、トレンド方向とは反対の推進波なので間違えないようにしてください。





実際のドル円チャートでの押し目買いのポイント

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実際のチャートでよいサンプルを探していたのですが、現在(10/9)進行している推進波にした方が分かり易いと思い、現在のドル円為替相場1時間足をサンプルにしてみました。

実は、このドル円チャートの中には1時間足で確認できるものできないもの含めて、推進波が至る所に現れています。この推進波を見つけ出すことが出来れば、押し目での順張りのチャンスが生まれるわけです。

あまりにも押し目買いのポイントが増えてしまうため、〇印を入れていませんが、ⅱやⅳも押し目買いのポイントになります(5分足では、Ⅰやⅲは推進波であることが確認できます)。

ただ、できるだけ3波を狙って、2波の修正後の押し目買いが望ましいと思います(4波の押し目買いであれば早めに利確)。 

そして、1波の始点を下回ったポイントに逆指値を入れておくことをお勧めします(エリオット波動のルールを応用。しかし、分足などの小さな段階では行き過ぎもよく起こります)。

また、大きな段階の押し目買いでなければ、早めの利確がお勧めです(推進波が完成した場合には、基本的に利確)。










まとめ


トレンドは、波のように寄せては返すをくり返しながら進んでいきます。高値掴みをしないように、押し目買いのタイミングを待ちましょう。

トレンドを大きく推し進める推進波を見つけ出すことができれば、順張りの押し目買いのチャンスが生まれます。

以上の手法は、エリオット波動はフラクタルであるため、日足や分足等どんな時間足チャートでも使うことができます。つまり、スキャルピングやスイングトレード等、どんなトレードスタイルにも対応することが出来るということです。

今回の記事が少しでもトレードヒントになれば幸いです。





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