3波動特有の上昇を見せているドル円為替相場。
フィボナッチ比率1.618倍のラインと共に、デイリーフィボナッチPivotレジスタンス4も大きく上抜け、推進波の可能性が高いようです。これでトレンド転換の可能性はさらに高くなってきました。
現在は、3波の内部波動の5波動目がエクステンション(延長)してきているようですが、FE2.618倍まで伸びていくのでしょうか。
ただ、トレンドは一気に転換していくことはありません。 5波動推進波が完成した後には、大きな修正波も予想されます。
今回の上昇でほぼトライアングルは否定された訳ですが、今後はトライアングルチャネルのアンダーラインが強力なサポートラインになるのではないでしょうか。
ユーロドルの予想をしてほしいとのコメントを頂きましたので、本日はユーロドルの今後の展開と、ポンド円の直近の状況を確認してみます。
トライアングルを展開しているユーロドル?
ユーロドル為替相場は、2014年5月の1.39950からの下降が、2015年3月の1.04580で落ち着き、現在保ちあいの状況が続いています。
波動使いの友人の中でも、「ユーロドルは底を打っている」、「もう1波動の下降がある」と意見が分かれています。
現在は、収束型三角形を展開してきており、トライアングルの可能性があります。
上昇1波動目は内包されているのか
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9/27のブログにも書いていますが、収束型三角形チャネルはトライアングルのように見えて、実は違う波動展開だったということがよくあります。今回のドル円為替相場の収束型三角形チャネルもトライアングルの可能性は低くなりました。
トライアングルと、そうでない展開を見分けるコツは、A~E波の内部波動を確認してみることです。 トライアングルのA~E波動の内部波動は3波動構成で、全体で3-3-3-3-3という波形になります。
この収束型三角形中に、チャネルを縦断するような推進波が1つでもあれば、トライアングルではない可能性が出てきます。
ユーロドルの収束型三角形チャネル内には、縦断するような推進波は見当たりません。 つまり、トライアングルの可能性が高いのではないでしょうか。2014年からの推進波の修正4波動目ということになります。
今後の展開予想としては、現在地からの5波動目スタートと、チャネルラインにタッチしてからのスタートのどちらも可能性があると思います。
直近のユーロドル為替相場は上下の激しい波動を繰り返しており、不用意にエントリーしてしまうとカウンターパンチを喰らう可能性が高いので、下の段階の時間足レベルで推進波を確認した後、abc修正でショートのエントリーをしたいと考えています。
次にとても微妙な波形になってきているポンド円を見てみましょう。
ジグザグからの反転か、それとも推進波4波動目か?
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緑丸から推進波を構成して大きく上昇した後、ジグザグ修正を展開して深い押し目を付けてきたポンド円為替相場。
しかし、このジグザグ修正と考えていた波が、推進波の可能性が出てきました。
もともとジグザグ修正と推進波3波動目までは、5波-3波(今回はトライアングル)-5波という同じ波形を展開してきます。
見分けるコツは、3波動目の大きさと、反転後の波形がポイントになります。
通常の推進波は、3波の大きさが1波の1.618倍を超えてきます。 しかし、1.00倍を超えてくると、たとえ1.618倍に達しなくても推進波になる場合もあります。
今回は、1.382倍のラインで反転してきており、とても微妙な大きさです。
ポンド円反転後の波形
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上のチャートはポンド円為替相場1時間足です。
緑丸の反転ポイントからの上昇波形をみると、一見ABCの3波動修正波に見えます。そうであるならば、現在は推進波の4波動目が終了して、5波動目がスタートしていることになります。
しかし、その後の展開で2の安値を下回れていないために、推進波を展開している可能性も出てきました。 現在は3-2が終了して、ここから3-3が始まるところと考えることができます。
個人的には、ここまでの波動の経緯からジグザグ修正からの反転ではないかという思いはあります。
しかし、現在最弱のポンドなので、リスク管理はしっかりとしておきたいところです。
以上、本日の為替予想でした。
追記 19:20
少し時間ができたので、ドル円の波動イメージを作ってみました。 現在は、3-5がエクステンションしているようです。3波が1波の2.618倍、又は3.00倍で修正4波へ移行でしょうか。3-5の内部波動5波動目がさらにエクステンションして4.00倍まで伸びる可能性も0ではありません。
追記 19:20
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