こうなればドル円の上昇に拍車がかかる!



横這いの動きが続いているドル円為替相場。


ドル円のトレンド転換の可能性が高くなってきているため、投機筋が以前のように欧州時間から容易にクロス円を売れなくなってきています。現在は各通貨が睨み合いの様子で、クロス円も同じく横這いの動きとなっています。

しかし、ドル円は3波動目で上を目指す展開、ユーロドルは5波動目で下を目指す展開といった大きな方向は見えてきたのではないでしょうか。

ここからは、クロス円の動きが注目のポイントになりそうです。 特にユーロ円は、ドル円とユーロドルのどちらに引っ張られていくのか興味深いところです。

このユーロ円の今後の展開は、ドル円にも大きな影響を及ぼすと思われます。







いつトレンド転換してもおかしくないユーロ円

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上のチャートはユーロ円為替相場週足です。

現在のユーロ円は、2012年7月から2014年12月まで続いた上昇トレンドに対する修正が展開されているものと思われます。

エリオット波動で分析すると、上昇トレンドは1波動目延長型の衝撃波で、その後の調整はabc修正、現在は最後のc波の最終局面だといえるのではないでしょうか。

つまり、ユーロ円為替相場の現在地は、大きな段階でみれば上昇トレンドの押し目に位置していることになります。

修正a波の1.272倍(赤点線ライン)までc波が下降しており、いつc波が終了してもおかしくない状況です(又は既にトレンド転換している)。

今後、ユーロドルに引っ張られて、もう一段下の1.618倍を目指すのか、又はドル円に引っ張られてトレンド転換を決定的とするのか注目のポイントです。

もし、ユーロ円がトレンド転換を実現してくるのであれば、ドル円為替相場の上昇にとって、この上ない後押しとなるのではないでしょうか。

エリオット波動で有名な三菱UFJの宮田さんによれば、もう一段下を目指す可能性が高いのではという見解のようですが、個人的には既にトレンド転換していると予想しています(あまりあてになりませんが)。

このユーロ円の動きには注目しておきたいところです。







ドル円もうひとつのカウント


ドル円直近の波形

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上のチャートはドル円為替相場1時間足です。  次にドル円の状況を確認してみていと思います。

問題は、10/19からの上昇が推進波の5波動構成なのか、又は3波動構成なのかというところです。推進波とするならば、0.618と0.382で区分されていることから5波動目延長型の推進波と考えられます。

たしかに1波動目と4波動目が重複しており、エリオット波動のルールから外れてしまいます。 しかし、一時的なルールの破れとも考えられます。この問題は、もう少し波動の展開が進まないと判断はできないようです。


次に直近の波形を確認してみます。 黄色丸の波形は微妙ではありますが、推進波と判断しています。フィボナッチFR61.8のリトレイスで反転しており、ここから下へ5-3-5のジグザグを展開、又は5-3-5-3-5の推進波を展開するのかによって今後の波動は変わってきそうです。


先程の上昇推進波の問題ですが、もし推進波であるならば、ひとつ上の段階で可能性のかるカウントが出てきます。 最後にそのカウントを確認してみます。



ドル円3-1推進波のもうひとつのカウント

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上のチャートはドル円為替相場4時間足です。

直近の上昇が推進波であるならば、ひとつ上の段階で上のようなカウントの可能性も出てきました。

1-3チャネルを超えてきてはいますが、1波が小さい時には超えてくることもよくあり、こちらのカウントかもしれません。

もう少し波動展開が進まないとはっきりしませんが、このカウントも頭に入れながら今後の展開を見ていきたいと考えています。

以上、今日の為替予想でした。