FX情報 泣けるほど使えるフラクタル構造とは?

皆さんは、エリオット波動のフラクタル構造をご存じでしょうか。 「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」という人が多いのではないでしょうか。



それもそのはずで、エリオット波動のフラクタル構造を取り上げた専門書、またネット上での記事もほとんどありません。

そこで、今回はフラクタル構造の要点をまとめてみました。

こちらをご覧になる前に「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」を読んで頂くと分かり易いと思います。

アイキャッチ画像

自然の法則であるフラクタル



エリオット波動を使い始めた当初は、「衝撃波だ!」「ジグザグ修正だ!」と、その波形をチャート上で確認出来ただけで「エリオット波動は凄いなぁ」と思っていましが、最近は本当に凄いのは実はフラクタル構造ではないのかと考えるようになっています。

そう思えるほど、このフラクタル構造はとても使えるものです。慣れるまでは少し手こずるかもしれませんが、ぜひ皆さんもマスターして頂ければと思います。




相場は時間軸によってトレンドの方向が違う


時間軸によるトレンドの違いイメージ

為替相場で収益を上げるには、相場の現在地をイメージしておく必要があります。しかし、相場のチャートは時間軸の違いによって上昇トレンドであったり、下降トレンドであったりします。

これでは相場の現在地をイメージするのは難しく、また、エントリーや利益確定のポイントも掴み難くなってしまいます。 

それにしても、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?



フラクタルとは?



フラクタル図形



フラクタルは、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロ(1924~2010)によって広く知られることなった概念で、株式市場のチャートからその概念を発想したそうです。

上はシェルピンスキーギャスケットと呼ばれるフラクタル図形の代表的なものです。この図形を4つに分けると元の図形と相似形になることがお分かりいただけると思います。

フラクタルとは、このようにその形の一部が全体の形と自己相似な構造になっているものです。

ただ、このフラクタルは数学的な概念ではなく、自然界に普遍的に存在するものです。



自然界の様々なところに存在する



シダの画像


自然界にはたくさんのフラクタルが存在します。シダもそのひとつです。

シダの分かれた葉の1つ1つの形は、ひと回り大きな葉と相似となっています。そして、その葉が結びつき、更にひと回り大きな相似の葉を作り出しています。

この他にも、海岸線、山の形、雲など、一見不規則に見えるようなものでも、細部まで見るとフラクタル構造になっているものが自然界にはよくあります。

フラクタルは自然の法則であるわけです。

相場の値動きには群集心理が大きく反映されるので、幾つかの自然の法則が普遍的に存在します。

エリオット波動やフィボナッチはその典型的なものですが、このフラクタルも相場の中に現れてきます。

エリオット波動理論を作り出したR.N.エリオット(1871~1948)は、実は早くからこの自然の法則を株価チャートの中に見つけ出していました。




エリオット波動のフラクタル構造



8波1サイクルがフラクタルの基本形


8波1サイクルイメージ
為替相場は、波のように寄せては返すをくり返しながらトレンド方向に進んでいきます。

エリオット波動理論で具体的に言うと、5つの波の推進波でトレンド方向に進み3つの波(又はその変形)の修正波でその動きを調整するという動きです。

この5波+3波の合計8波が1つのサイクルで、フラクタルの基本形となります。

先程のシダの例でいえば、分かれた葉の1枚にあたるのがこの8波1サイクルということです。



相場には段階が存在する

エリオット波動のフラクタルイメージ



エリオット波動の8波1サイクルは、そのサイクルが終わると類似のサイクルが再び現れます。こうして相場が進んでいくと、ひと回り大きなもうひとつのサイクルが出来上がります

上図の黒点線丸を見て頂くと、1~5(5波)+a~c(3波)の8波1サイクルを構成しているのが確認できると思います。

そして、このフラクタルの基本形となる8波1サイクルが繰り返し現れて、ひと回り大きな1波5波(5波)+a波b波(3波)の8波1サイクルを作り出しているのがお分かりいただけると思います。さらに上の段階でも、逆に下の段階でも同じことが起こります。

つまり、相場には段階があるというわけです。このことはエリオット波動を理解する上でとても重要なポイントになります。

R.N.エリオット波動は、その段階の9つに分けて名称をつけています(グランドスーパーサイクル~サブミニュエット)。しかし、これらの名称はそれほど重要ではありません。

相場は、8波1サイクルを基本形としたフラクタル構造となっており、段階があるということを理解しておけば大丈夫です。


これでは少し分かり難いので、実際の為替チャートで具体的にフラクタルによる段階を確認して見ましょう。




実際のチャートで見るフラクタル構造


推進波(5波)のサイクルイメージ


推進波サイクルイメージ

ここでは詳しく説明しませんが、トレンド方向に進む5波動構成の推進波には幾つかの種類があります。

※推進波の種類については「まずはここから! エリオット波動の推進波」をご覧ください

上の図は、推進波のひとつである3波動目がエクステンションした3波延長型衝撃波のサイクルイメージです。

フラクタルの基本形である8波1サイクルが終わると相似のサイクルが現れ、この繰り返しによりひと回り大きなサイクルを作り出しています。

そして、この繰り返しが完璧に進み、最終的に3波延長型衝撃波が完成しているのがお分かりいただけると思います。

「そんなことあるの?」と思われるかもしれませんが、本当です。 この辺りを実際のチャートで確認出来てくると、フラクタル構造の凄さが分かってくると思います。




ユーロドル為替相場に現れた推進波

ユーロドル為替相場日足チャート
実際の為替チャートには、上のようにフラクタル構造が現れてきます。

ユーロドル為替相場日足チャートに現れた先程のサイクルイメージと同じ3波延長型衝撃波です。

5波の推進波と3波(又はその変形)の修正波には幾つかの種類があるため、少し分かり難いかもしれませんが、ひと回り大きな段階の5波が完成するまで、相似の8波1サイクルが繰り返し現れているのが確認できます。


この辺りを使って波を数えれるようになると、エリオット波動のフラクタル構造はより鮮明に現れてくるようになります。


相場には段階があり、どの段階でも8波1サイクルのフラクタルになっているのであれば、当然この下の段階でも同じように8波1サイクルで進んでいるはずです。

そこで、上のチャートの黒点線枠部分の推進波(5波)を時間軸を落としたチャートで見てみましょう。



各段階の波動は目標に向かい同時並行で進んでいく

ユーロドル為替相場4時間足チャート
上は、ユーロドル為替相場4時間足チャートです。

時間軸を落として下の段階を確認してみると、やはり、8波1サイクルのフラクタル構造になっているようです。

この推進波は、先程のものとは違い、5波動目がエクステンションした5波延長型衝撃波となっています。

驚きなのは、このチャート5波動目終点に向けて、各下の段階の波動が8波1サイクルを繰り返しながら同時並行で進んでいき、最後はその終点がピタリと重なっていることです。

さらに言えば、この5波動目終点は、先程のひとつ上の段階の日足チャート延長波3波動目の終点とピタリと重なっています。ホントにエリオット波動のフラクタルは凄いですね。

どうやら、R.N.エリオットの言う通り、相場は自然の法則であるフラクタル構造となっており、各段階は正確に8波1サイクルを刻みながら進んでいるようです。





エリオット波動におけるフラクタルの使い方


大きな段階でのおおよその位置を把握する


ここまで読み進めて頂いた方はお分かりいただけると思うのですが、エリオット波動のフラクタル構造を使うと、相場のおおよその現在地や、次の展開が予測できるようになります。

この投稿の序盤でお話ししたように、相場は時間軸の違いによってトレンドの方向が変わってきます。3波動構成修正波の一時的なトレンドであれば、その方向でポジションを仕込むのはリスクが高いトレードとなってしまいます。

フラクタル構造を利用して、大きな段階のメジャートレンドの方向を確認して、その方でポジションを仕込むことが出来れば、リスクの低いトレードが行えるようになります。

さらに、その推進波のおおよその位置まで確認できれば、利益確定のポイント位置もイメージできるようになってしまいます。

「〇波の〇波動目、内部波動の〇波を狙ってエントリーする」というようなトレードが出来れば、勝率は大きく上昇していきます。 ここまでくれば波動使いの強者です。



フラクタル構造のまとめ


  • フラクタル構造では、その形の一部が全体の形と自己相似な構造になっている
  • フラクタルは自然の法則で。群集心理が反映される相場の中にも存在する
  • 相場のフラクタルは8波1サイクルが基本形となる
  • 8波1サイクルの繰り返しで、ひと回り大きな段階の相似のサイクルが作られる
  • つまり、相場にはいくつもの段階がある
  • 各段階の波動は8波1サイクルを刻みながら目標に向かい同時並行で進んでいく
  • フラクタルを利用すると、相場のおおよその位置が把握ではるようになる

以上、フラクタル構造をまとめてみました。ぜひ皆さんも、エリオット波動のフラクタル構造を使ってみてください。きっと驚かれると思いますよ。

※エリオット波動のカウントについては「エリオット波動 波の数え方! 精度を上げるカウント手法」をご覧ください

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