今週のドル円為替相場は、下降衝撃波で大きく下げてきました。しかし、反転ポイントは少しずつ近づいてきているようです。
小さな段階の修正波は、その終点ピンポイントで予測するのはなかなか難しいものがあります。 まずは反転のサインである衝撃波を確認して、その押し目でタイミングよく参入したいところです。
次の上昇は、チャートを確認していれば、「3波動目のそれだ!」とすぐ分かるような展開になると予想しています。来週中盤以降のドル円は、この勢いも判断材料になるかもしれません。
週間予想の前にひとつ。 エリオット波動は、どの時間軸でも使えるのが強みです。週足であれ、分足であれ、チャートはエリオット波動のルールの中で進んでいきます。最近は、1分や5分のスキャルピングでエリオット波動を使う方も増えてきているようです。
「1分足なんて、ランダムに動いているだけ」と思われている方も多いと思います。上がったり、下がったりを繰り返してランダムに動いているように見えるチャートでも、よく見るとランニングトライアングルやWXY(例えば、フラット→ジグザグ→トライアングル)の複合修正波を展開していたりします。また、たとえ小さな段階の波動であっても、3つのチャネルラインが充分機能します。
私もチャートに張り付ける時には、資金を回すためにスキャルビングでトレードしています。エントリーポイントはもちろん3-3波動です。衝撃波の山が2つ出来上がり(見込み波)、そのふたつ目の谷の部分でエントリーすると面白いように収益が上がっていきます(3波動目が1.618倍まで延びれば迷わず利確しています)。
まだ、1分や5分足でエリオット波動を使われていないのであれば、ぜひ一度試してみてください。驚かれると思いますよ。
ドル円の反転は近づいている?
上のチャートはドル円日足です。 上は現在の予想カウントで、衝撃波3波動目を展開中であると考えています。
現在のドル円為替相場で間違いなく言えることは、進行中の上昇が衝撃波であるということです(3が1の4.00倍まで延びているため)。
つまり、1と4は重複することなく5が展開していくということです。5がまだスタートしておらず、もう一段深くリトレイスしてきても、1の高値を下回らないかぎりエリオット波動では正当化されます。今週は、日足の一目均衡表の雲を下抜けてきています。 一応、リスク管理の面から反対のシナリオも頭に入れておく必要があります。
現在予想している5の内部波動(緑点線枠)は、衝撃波の山が2つ並ぶ「見込み波」となっています。常にそうなるのですが、見込み波の5-3-5(1波→2波→3-1波)は、売り方目線で見ればジグザグとなってしまいます。そうすると、今回の波形では、左上のイメージのようなひとつ上の段階のジグザグを展開している可能性も出てくることになります。
もし、赤ラインを下回ってくることになれば、その展開であると考えられます。その場合、フィボナッチ0.50のリトレイスポイントや、赤ラインのすぐ下の週足一目均衡表の雲がサポートになると考えられます。
ただ、修正4波動目のリトレイスは、0.382が典型的であり、また3波動目が4.00倍まで大きくなっていることから考えてもその可能性は低いのではと考えています。
拡大フラットそれとも・・
あてにはなりませんが、下降衝撃波の展開を検証してみると、現在は衝撃波3波動目が、1波動目の2.618倍(緑ライン)を目指して下降しているように見えます。もし、この展開であるならば、3波動目→4波動目→5波動目で衝撃波が完成して反転していくことになります(あくまでイメージですが、点線ラインを入れてみました)。
反転ポイント(衝撃波終点)で意識されるのは、0-2チャネルラインだと思われます。 今回の0-2チャネルラインは、青丸が一時的行き過ぎである可能性があるため、2つラインを考えておく方がいいかもしれません(紫実線と紫点線)。
話が複雑になるのですが、上のドル円チャートの青丸の部分が、エリオット波動の一時的行き過ぎであるならば、黒丸のポイントが5-2終点と考えることもできます(この行き過ぎはとても厄介です)。その場合には、1の終点が変わってくることになります(bの部分が1となる)。そうなると、今週の下降は衝撃波ではなく、ダブルジグザグである可能性も出てくることになります。深堀りしませんが、可能性のひとつとして。
ポンド円はどちらかのトライアングル?
最後にポンド円を簡単に予想してみます。 上はポンド円日足チャートです。ポンド円は、衝撃波4波動目、又は衝撃波2波動目のどちらかを展開中であると予想しています。個人的には、当初の予想通り、衝撃波4波動目を展開している可能性の方が高いのではと考えています。
ポンド円は、3波動目のフィボナッチ比率0.50のリトレイスをすでに達成してきており、いつ5波動目が始まってもおかしくない状況にあります。
年明けからのポンド円修正波は、赤点線枠の波動が3波構成であることから考えて、2/22のブログで予想したように、トライアングル、又は複合修正波のどちらかを展開している可能性が高いのではないでしょうか。
ポンド円は、3波動目のフィボナッチ比率0.50のリトレイスをすでに達成してきており、いつ5波動目が始まってもおかしくない状況にあります。
年明けからのポンド円修正波は、赤点線枠の波動が3波構成であることから考えて、2/22のブログで予想したように、トライアングル、又は複合修正波のどちらかを展開している可能性が高いのではないでしょうか。
複合修正波であるならば、ジグザグ→ジグザグ→トライアングルの終盤、もしくは既に終了している可能性もあります。
ポンド円が上に跳ねるタイミングは、ひょっとするとドル円の5-3-3波動と豪ドル円5-3-3波動と同じタイミングになるのかもしれません。
ただ、この複合修正波は、Wジグザグ→Xジグザグ→Yフラットなどの展開に発展する可能性もあるので注意しておく必要があります。また、ポンドドルが下を目指している点も気がかりではあります(ドル円に引っ張られると思いますが・・)。
ドル円と同様に、まずは反転の衝撃波を確認して、その押し目でタイミングよくエントリーできればと考えています。
以上、週間為替予想でした。
週間予想を作っているといつも「分かり難い」のではと考えてしまいます。
エリオット波動を始めたばかりの方は、「エリオット波動は難しい」と思われないようにしてください。エリオット波動は、3つの衝撃波のルールと、4つの調整パターンで構成されるとても簡単な分析手法です。
始めは、内部波動ではなく、日足などの大きな段階のチャートをカウントしていくようにしていただければ、とても楽しく為替予想することができると思いますよ。