さて、為替相場。今年に入り円が買われる状況が続いています。ここ1ヶ月は、特にユーロ円が大きく下落しています。ドル円もユーロ円の下落に引っ張られる形で下落しています(特に欧州時間)。
ユーロ円は、C波がスタートしたのではないかと考えていましたが、まだb波を展開中である可能性も出てきています。 今年のユーロ円はユーロドルと相関になることが多く、このままユーロドルと共にもう一段下を目指して下降していくのかもしれません。
今回の為替予想は、ドル円とユーロドル、そしてユーロ円の状況を確認してみたいと思います。
その前にひとつ。 エリオット波動は、3つのチャネルラインを使ってカウントすると各段にその精度は上がっていきます。しかし、修正4波動目の終点目安を探る1-3チャネルは、機能しないこともよくあります。
エリオット波動の修正4波動目は、1波動目と重複しない範囲内でその終点を迎えるのですが、その典型的なパターンは3波動目の0.382のリトレイスから反転です。3波動目が急こう配の大きな上昇(下降)になった場合、そのリトレイスの目標を達成するために1-3チャネルを大きく越えてくることがあります。
修正4波動目の修正波形が、トライアングルなどの横這いの調整である場合にも1-3チャネルを大きく越えてくることがあります(オルタネーションから推定することがある程度できる)。また、FXの場合、相関・逆相関関係にある通貨の動きが大きく影響してきます。時に修正4波で0.50リトレイスして、1-3チャネルを大きく越えてくることもあります。
1-3チャネルは、あくまで目安として使うのがいいのかもしれません。
0-2チャネルを大きく越えてくることはない?
当初、黒丸のポイントでトレンド転換したのではと予想していたのですが、茶色丸のポイントでトレンド転換したのかもしれません。最後の下降衝撃波の4波動目が大きくリトレイスして、トランケーションで終了したのでしょうか。
このポイントでトレンド転換したのであれば、1/3の118.610までが1波動目である可能性があります(最後はトランケーション)。ただ、内部波動4波動目のリトレイスがあまりにも小さ過ぎるようにも思えますが・・。
このカウントで考えると、現在は修正2波動目ということになります。修正波形はジグザグ修正、又は発展してダブルジグザグになる可能性もありそうです。
そうすると、ポンド円や豪ドル円も衝撃波の1波動目が終わり、現在は修正2波動目を展開中であると予想されます。 ドル円同様にトレンド転換ポイントの修正が必要になるかもしれません。
1波延長型衝撃波?
今週末は、3波波動目(これも1波延長型?)の終盤で終了。週明けに1.00倍ラインを越えた付近で3波が終了。修正4波動目後に5波動目が続いて、2回目の衝撃波が完成するのかもしれません。
1波延長型であるならば、最後の5波動目は3波動目より小さな波動になると予想されるので、0-2チャネル(ジグザグチャネル)を大きく越えてくるようなことにはならないのではないでしょうか(下には月足一目均衡表雲や0.618リトレイスポイントも控えています)。
ユーロ円はC波が始まっていない?
上はユーロ円日足チャートです。ユーロ円のトレンド転換ポイントは、赤丸のポイントと予想していましたが、青丸のポイントの可能性もありそうです。赤丸のポイントであるならば、C波はまだ始まっていないかもしれません。3波動目が1波動目の1.618倍を越えてきていないことから、abc修正のジグザグの許容範囲内です。直近の下降は、新たな下降の1波動目衝撃波かもしれません。
青丸のポイントであるならばC波が既に始まっており、1発目の衝撃波が2-4チャネルの1波ラインタッチで終了し、現在は修正2波動目のa波を展開中と考えることもできます。
青丸ポイントを下回るまでは、C波がスタートしているという方向で考えたいと思っています。しかし、あまりにも直近の下降の勢いが強く、また週足一目均衡表雲も下回ってきていることから、不透明感が出てきました。 ユーロドルとともに下を目指す展開もあるのでしょうか?
0-2チャネルでもみ合うユーロドル
その後の反転は3-2の内部波動のa波でしょうか? b波→c波と続き、その後3-3へ移行していくように見えます。あくまでもイメージですが、移行ラインを入れてみました。ただ、修正パターンはまだ不透明で、時間を掛けた調整局面になる可能性もあります。
現在、0-2チャネルでもみ合っていますが、このチャネルを明確に下回ってくることになれば、下降の勢いは加速していくのではないでしょうか。
※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください
以上、週間為替予想でした。