ひとつのサイクルは8波で構成される


今回の第2回エリオット波動入門は、エリオット波動の8波1サイクルについて簡単に綴ってみたいと思います。

エリオット波動をこれから始めようとする方は、まずここを理解しておく必要があります。 といっても、とても簡単な内容です。

エリオット波動については「これからエリオット波動を始める方へ」をご覧ください。








トレンドは寄せては返しながら進んでいく



エリオット波動が、なぜ海外ではとてもよく使われているのか? それは、エリオット波動を使い始めると、高値(安値)掴みが無くなり、しっかりと押し目(戻り)を待ってトレードできるようになるというのがひとつの理由です。

為替のチャートを見て頂くと分かると思いますが、一直線進んでいくトレンドはありません。トレンドは波のように寄せては返しながら進んでいくので、あるポイントにくると必ずその動きを修正する動きが現れます。

エリオット波動を使うと、「この辺りで調整の動きになるな。そして、この付近まで修正してきそうだから、そのポイントで押し目買い(戻り売り)しよう!」というようなイメージが持てるようになります。

FX初心者の方は、勢いだけを見てエントリーしてしまいがちになります。 たしかに、相場の勢いはとても大事なのですが、ただそれだけではリスクの高いトレードになってしまいます。

なぜなら、相場の波が返してくる直前はとても勢いがあるからです。 「この波に乗りたい!」という人達のエントリーで相場が勢いよく進んだ後に、多くの場合、修正の反転が始まります。 この付近でエントリーしてしまうのが「高値(安値)掴み」です。

理想的なのは、トレンドの修正の動きを待って、その後の勢いに乗るエントリーです。

エリオット波動を使うと、トレンドの展開がイメージできるため、タイミングよくエントリーできるようになってきますよ。




相場は5波で進み3波で戻る

次に、相場はどのようなパターンで動いているのか簡単に説明します。

※上の図は上昇トレンドのイメージです。 下降トレンドの場合は逆になります。

相場は、まず5つの波でトレンド方向に大きく進みます。 このトレンド方向に進む波動を推進波(その多くは衝撃波。衝撃波についてはあらためてお話しします)といいます。

そして、5波の動きが終わると必ずその動きを調整する動きが現れます。この調整する動きは、3つの波、又はその変形(3つの波以外の修正波は次の機会に説明します)で構成され、修正波といいます。

※エリオット波動では、推進波(衝撃波)は1~5の数字で表記され、修正波はabc等のアルファベットで表記されます。

相場は、この5波+3波の合計8波がひとつのサイクルとなり、このサイクルを繰り返しながらトレンド方向に進んでいきます。



これがエリオット波動の8波1サイクルです。とても簡単ですよね。 とても簡単ですが、エリオット波動をマスターするためには、これがとても大事なんです。

この展開がイメージできていれば、5番目の波付近で買いでエントリーするのは、短期のトレード以外はリスクがあることが分かります。しっかりと調整を待ってから、押し目買いできるようになるはずです。




サイクルを繰り返しながら進んでいく



先程、8波1サイクルを繰り返しながらトレンド方向に進んでいくと書きましたが、ではどのように繰り返していくのか説明します。

上の図の赤色の5波動は、相場でよく現れる3波延長型衝撃波です(衝撃波の1.3.5波の内、ひとつは延長波を内包する)。

※上昇トレンドの場合のイメージです

内部の波動をご覧頂くと、5波+3波の合計8波の1サイクルが終わると、そのサイクルと類似の8波1サイクルが現れて、そして、このパターンを繰り返しながら進んでいるのがお分かりいただけると思います。

この繰り返しはどこで終わるのか? と疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。

このサイクル繰り返しの終わりはランダムではありません。 もうお分かりだと思いますが、この類似のサイクルを繰り返すことによって、ひとつ上の段階の5波(衝撃波)を作り出しているのです(フラクタル構造)。

つまり、8波1サイクルは、ひと回り大きな段階の衝撃波が完成するまで繰り返し続いていくということです。

ここまでの話を理解できれば、エリオット波動の8波1サイクルは卒業です。とても簡単ですよね。



まとめ

■相場は5波で進み、3波又はその変形で戻る。

■基本的には、5波(衝撃波)が現れている方向にトレンドがあり、5波で進んだ後の押し目(戻り)はトレードチャンスとなる。

■8波1サイクルの繰り返しにより、ひと回り大きな段階の推進波を作り出している。


今回のエリオット波動入門はここまでです。 推進波や修正波の種類については、今後少しずつお話ししていきたいと考えています。






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