ドル円、FOMC後の下降はインパルス?

FOMCはおおむね予想通りの結果でしたが、為替市場はドル売りで反応してきました。 ユーロドルは勢いよく上昇し、ドル円は大きく下降。

しかし、ユーロドルのその後の展開は思わしくありません。フェイラーで衝撃波が完成した可能性もあるのでしょうか。




修正波の調整局面は、「ん!修正波が終了したか?」と思えても、実は修正波副次波の一部の終点であったということなどはよくあり、なかなか思い通り進んでくれません。後から、「これは複合修正波だったのか」などと全体像が分かることもよくあります。

また、高レバレッジによる一時的行き過ぎや、関連通貨の影響などで複雑な展開になることもあり、修正波の予想は一筋縄ではいかないといつも感じてしまいます。

道のりが一つではない調整局面では、できるだけ複数のイメージを描いておき(優先順位を付けながら)、臨機応変に対応するのがいいのかもしれません。

FOMC後のユーロドルを見ると、反転してきそうなところでは反応があるのですが、その後失速してしまうという展開が続いています。ひょっとすると予想とは違う展開なのかもしれません。

今回の週間為替予想はこの辺りを簡単に、また、ポンドドル、ユーロ円、そしてドル円のFOMC後の展開を確認してみたいと思います。







調整局面が続いている可能性がある?


衝撃波orジグザグ

ユーロドルFX日足チャート
ユーロドルFX日足エリオット波動予想カウントチャートです。

すでに衝撃波の5波動目がスタートしているとして、上のようなカウントを入れてあります。しかし、黒点線枠の波動が衝撃波ではなく、ジグザグの3波である可能性もありそうです。

勢いがあり、大きく上昇している波動なのですが、ジグザグであるならばまだ修正4波動目が継続中であることになります。


ジグザグであるならば・・・

修正4波動目の理想的な終点である3波動目の0.382リトレイスにはまだ到達していないので、このポイントに向けてもう一段下を目指してくる展開もイメージしておきたいと思います。

衝撃波であるならば・・・

衝撃波であるならば、今までの予想通り5波動目副次波の1波動目で、この後に上を目指して上昇していく展開が考えられます。 また、その大きさから考えるとフェイラーの可能性もあるかもしれません。



4時間足チャート

ユーロドルFX4時間足チャート
先週の為替予想でC波がEDTになっている可能性を書きましたが、今週その終点を下抜けてきたのでどうやらその展開ではなかったようです。b波は深いですが(0.790のリトレイス)、ジグザグでしょうか。


上のチャートに衝撃波を青色で、そしてジグザグを赤色でカウントしています。波動の大きさから衝撃波ではと考えていましたが、ジグザグかもしれません。

ただ、FOMC後の大きな上昇は衝撃波の可能性があり、来週はこの始点ライン(直近安値)を下抜けてくるかどうかが焦点になりそうです。



ポンドドル再下降がスタートした?


ジグザグC波-5?

ポンドドルFX週足チャート

ポンドドルFX週足チャートです。

ボンドドルは長期ではジグザグを展開していて下降トレンドではと予想しています。

C波衝撃波の4波動目、又は5波動目の初動辺りが現在地ではないでしょうか。



ダブルジグザグ?

ポンドドルFX日足チャート
ポンドドルFX日足チャートです。

複雑な展開を見せているボンドドルですが、直近の展開が3波構成で終わった可能性が高くなってきました。そうすると、この前の下降が衝撃波の1波動目になるのかもしれません。

もしそうであるならば、修正4波動目は複合修正波のダブルジグザグで、Y波がW波の1.00倍の値幅で終了。

来週は、緑色の複合修正チャネル(0-2チャネル)を下抜いてこれるかどうかがまず焦点となりそうです。それ以降、黒色の0-2チャネルと1.618倍ラインをさらに下抜けて衝撃波を展開してこれれば5波動目がスタートしたと言えそうです。

ただ、ユーロドルの展開次第では、複合修正波がZまで延びてくる可能性もありそうです。


a波高値ラインで今週を終える

ポンドドルFX4時間足チャート
ポンドドルFX4時間足チャートです。

小刻みに上下しながら複雑な展開になっていますが、最後の上昇は3波延長型衝撃波ではないでしょうか。 そうすると、c波が大きな値幅となっていますがb波のリトレイスの大きさから考えるとフラット修正かもしれません。

実線で1.618倍で抑え込まれ、さらにa波の高値ラインで今週を終えていることから考えると3波止まりである可能性が高そうです。




ユーロ円、下降衝撃波を展開中?

ユーロ円FX4時間足チャート
ユーロ円FX4時間足チャートです。

11/23からの上昇(X波?)が3波止まりで終わったため、下への展開が予想されたユーロ円。

直近の下降はY波-Cの下降衝撃波でしょうか。1.618倍ラインを下抜けてくるとそれである可能性が高くなりそうです。 しかも、3波動目が延長波になっているようにも見え、大きく下降してくる可能性もありそうです。

来週は、この1.618倍ラインを下抜けてくるかが焦点になりそうです。





ドル円、下降衝撃波を展開中


ジグザグb波のトライアングル

ドル円FX週足チャート
ドル円FX週足チャートです。

ドル円は大きな段階でジグザグを展開中で、現在はそのb波トライアングルの最後のE波ではとイメージしています。

2018年以降にドル円はジグザグのc波で125円を大きく越えてると予想しています。



さらにその可能性が高くなってきた

ドル円FX日足チャート

ドル円FX日足チャートです。

11/27からの上昇がジグザグの3波止まりで終わったことが濃厚になってきました。 このことにより、ジグザグb波がトライアングルになっている可能性がさらに高くなってきたようです。

このE波終点は絶好の買い場になるのかもしれません。

今週末はウィークリーF.Pivotのサポート2から反転してきています。これはどの波動の反転でしょうか。








FOMC後の下降で1.618倍越え

ドル円FX1時間足チャート
ドル円FX1時間足チャートです。

ジグザグのC波は1波延長型衝撃波ではなく、5波延長型衝撃波でした。 週明けに少し上抜けてきましたが、最後の1波延長型衝撃波の3波→4波→5波の展開でしょうか(1波と4波重複のルール破れ発生)?

ここが新たな下降のスタート地点とイメージしているのてすが、その後の2波動目がヒゲの部分行き過ぎています。 波形がジグザグの3波のように見えるので、これは一時的な行き過ぎと考えるのが妥当ではないでしょうか。

FOMC後の下降で1.618倍を越えてきているため衝撃波を展開してきていることが濃厚のようです。

直近は1波-4でしょうか(3波動目が1波延長型衝撃波ならば3の位置はひとつズレます)。 

デイリーF.Pivotのサポート1から反転してきています(ウィークリーF.Pivotのサポート2と重複)。

週明けは小さな1波が残っている可能性がありますが、5で再度下降してくるのではないでしょうか(ここまでか1波動目? 5がエクステンションしてくる可能性も)。

そして、修正2波動目後の3波動目でさらに大きく下降してくるとイメージしています。

以上、週間為替予想でした。

※エリオット波動については「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください