相変わらずユーロドルは横這いの展開が続いています。
現在はボラが低いので、副次波の波動を確認しても微妙な形が多く「トレンド転換後の調整局面?、それとも衝撃波ラストスパート前の調整局面?」と、とても展開が読み難い状況です。
このような局面では、優先順位を付けながらイメージをできるだけ描き、フレキシブルに対応していくしかないようです。
今週の為替予想は、ユーロドルとドル円の大きな段階での状況を簡単に。
トライアングルのように見えますが・・・
ユーロ円と波動が合っておらず引っ張り合いになっていることが原因だと予想していますが、ユーロドルは動きの少ない横這いの展開が続いています。
しかし、ボリンジャーバンドが少しずつ収束してきており、かなり煮詰まってきているようです。
修正パターンは一見トライアングルのように見えます(複合型修正波Wフラット→Xジグザグ→Yジグザグを展開しているようにも見える)。
しかし、トライアングルのように見えて、実は違う展開であるというのはよくあります。2016年夏以降のドル円為替相場の展開もそうでした。
トライアングルの副次波は3-3-3-3-3です。ただ、今回のユーロドルの展開は、5-3-5-3とここまで続いてきているように見えてしまいます。
つまり、1や1の波動は5波動構成の衝撃波で、トレンド転換→1波→2波→3-1波→3-2波(見込み波)の展開ではないかということです。
「推進波? 修正波?」と判断に迷う微妙な形の副次波ばかりなのですが、優先順位の高いのは既にトレンド転換しているというイメージで変わっていません。
来週以降の展開では、2-4チャネルや一目均衡表の雲を下回ってくるかに注目です。
また、エリオット波動の定石には、修正4波は前の衝撃波のⅳ波安値以内でサポートされるというものがあります。
前の衝撃波が3波延長型衝撃の場合に使えるガイドラインですが、今回のユーロドルの5-3波は3波延長型衝撃波なので使えます。
このⅳ波安値ラインもあわせて注目しておきたいと思います。
ただ、いずれにしてもユーロドルが下降していくためにはドル買いの流れが必要なのは間違いありません。
ジグザグの可能性が高い?
ドル円は、大きな段階でジグザグのb波がトライアングルを展開しているというのが優先順位の高いイメージであることは変わっていません(D波?)。
また、2016年末にかけての上昇が1波動目で、現在は修正2波動目というイメージもあります(ただ、こちらの展開であれば150円を超えてくることになるので・・・)。
このどちらかの展開ではないのかというのが現在の考えです。
話は変わりますが、この1週間で数人の方から同じような内容のメッセージ頂きました。
「直近の反転波動はリーディングなのでは?」というものです。
3波動目が微妙な展開ではありますが、言われる通り、リーディング・ダイアゴナルトライアングルである可能性は充分ありそうです。
もし、この波動がリーディングであるならば、この一連の下降波動は3波=1波×2.00以上ではありますが、衝撃波ではなくジグザグということになります(修正波のa波もリーディングになりますが・・・)。
つまり、5波動目の下降は残っておらず、既に上方向にトレンド転換しているといわけです。
上に控えている修正4波動目のリトレイスゾーンや一目均衡表の雲を抜けてくれば、まさにその展開であると言えそうです。
そのためには、ユーロドルと同じくドル買いの流れが必要なようです。
2-4チャネルに到達したドルインデックス
ドルインデックスは、衝撃波の4波動目が拡大フラット3-3-5で(aフラット→bジグザグ→c3波延長型衝撃波、b=a×1.382、c=a×2.00)、そのc波衝撃波が既に終点を迎えたか、又は最後の5-5が残っているかといった状況です。
今週末、山を2つ並べた後、この衝撃波の2-4チャネルにタッチしてきました。
ドルインデックスとユーロインデックスは、基本的に逆相関の関係にあります。
もし、ドルインデックスが既にトレンド転換していて、この2-4チャネルを勢いよく越えてくるようなことになれば、ユーロドルとドル円は大きく動いてきそうですが・・・。
※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください
来週は、ドルインデックスの2-4チャネル越えが焦点になるのかもしれません。
以上、週間為替予想でした。