1波延長型であるならば3波→5波=1波×0.618が焦点

衝撃波の特徴である「M.F.Pivotサポート4越え」で今週を締めくくったユーロドル。トレンドの認識度合いも少しずつ高くなってきているようです。



ユーロドルは、需要多く長期トレンドができやすく、ポジショントレードに向いている通貨のひとつ。2-4チャネルを割れて勢いよく下降してきていますが、まだ下降衝撃波の序盤で焦ることないようです。

トレンド方向に5波推進波で進んだ後には、必ず3波又はその変形の修正波が続きます。

単純なabc、複合型のWXY(又はWXYXZ)、トライアングルのABCDEの終点を意識して、出来るだけ引き付けてから売ってきたいところですね。


為替予想の前にひとつ。「なぜ修正波の内部波動に推進波が現れるのか?」

相場には2つのトレンドがあります。5波動構成推進波のトレンド(5-3-5-3-5)と3波修正波の一時的なトレンド(5-3-5や3-3-5など)です。

推進波はトレンドを押し進めるための波動なので、ひとつ上の段階のトレンド方向にしか現れません。

つまり、推進波の1波動目、3波動目、5波動目はそれ自体推進波で構成され、また一時的ではあるにせよトレンドはその方向にあるので修正波のa波やc波にも推進波は現れてくることになるわけです(例えば、ジグザグのa波とc波)。

言い換えれば、この推進波を確認できれば、ひとつ上の段階のトレンドがどちらの方向にあるのか自ずと予測できてしまうわけです。

エリオット波動の優れているところはまさにこのポイントです。しかも為替相場はフラクタル構造になっていることから、週足であれ分足であれどの段階でもトレンドの見極めが可能です(段階によってトレンド方向は違う)。

推進波の1波動目、3波動目、そして修正波ジグザグのa波の推進波(その多くは衝撃波)を確認できた場合、その押しや戻りは常にトレードチャンスになると言えそうです(5波動目とc波推進波の押しや戻りはだめですよ)。



副次波3波動目=1波動目×3.00倍ライン


やはり1波延長型衝撃波の可能性が高い?

ユーロドル日足チャート
ユーロドル為替相場日足チャートにM.F.Pivotを表示させたものです。

今週の下降で、M.F.Pivotサポート4、週足一目均衡表雲上限、月足一目均衡表雲下限のテクニカルポイントに到達してきています。

この下降がどの辺りで修正波に移るのか? それは、現在の進行している3波副次波3波動目(3-3波動)の衝撃波の種類によって変わってきます。

予想としてはやはり1波延長型衝撃波。

ただ、その現在地のイメージは2つあります。


  • すでに1波延長型衝撃波の5波動目最終盤まで進んでいる
  • 1波延長型衝撃波の3波動目の最終盤で、この後に4波動目→5波動目と続く

優先順位の高いイメージは前者なので、チャートにはそのカウントを入れてあります。

もし、前者であるならば、その終点で意識されるテクニカルは、3波→5波=1波×0.618です(ただ、1波延長型衝撃波のこのラインは信頼性はあまり高くはありません)。

また、このラインには、もうひとつのテクニカルがピッタリと重なっています。それは、3波副次波3波動目1波動目×3.00ラインです。

来週は、この2つのテクニカルが重なるこのラインで反転してくるかが焦点となってきそうです。

3波動目の最終地点は、3-5がエクステンションしてくれば(5波延長型衝撃波)3波動目=1波×4.00ライン、3-5が延長波にならなければ(3波延長型衝撃波)3波動目=1波×3.00ライン辺りになると予想しています。

そして、最後の5波動目がさらにエクステンションして、衝撃波全体が5波延長型衝撃波になってくるのでしょうか?



1波延長型衝撃波のサイクルイメージ

1波延長型衝撃波のサイクルイメージ


ちなみに、上図が1波延長型衝撃波のサイクルイメージです。

上図は、上昇トレンドのケースでのサイクルとなっていますが、現在のユーロドルは逆の下降トレンドとなっているので注意してご覧ください。

1波延長型衝撃波は、1波動目がエクステンション(延長波を内包)してくる衝撃波で、波の大きさは1>3>5となります(3波動目は一番小さな波動にならない)。

トレンド方向に進む1波動目・3波動目・5波動目はそれ自体が推進波(5波動構成)、また2波動目と4波動目はその動きを調整する修正波(3波又はその変形)で展開されます。

1波延長型衝撃波はその終盤が狭い範囲で展開されるため、1波と4波がヒゲの部分重複するルール破れがよく現れてきます。

ユーロドルの現在地をこのサイクルイメージで考えると、青丸か緑丸のどちらかではと予想しています。



修正パターンは横這いで浅いリトレイス?

ユーロドル4時間足チャート

ユーロドル為替相場4時間足チャートです。

ここからは、1波延長型衝撃波5波動目最終盤を前提として、次に現れる展開を予想してみます。

2波動目が単純な急こう配のジグザグ修正波であることから、次の4波動目はオルターネーションで横這いの修正波が現れることが予想されます。


  • フラット系修正波
  • 横這いの複合型修正波 W(フラット)→X(ジグザグ)→Y(トライアングル)等
  • トライアングル系
この辺りのフォーメーションで、時間を掛けた展開になるのでしょうか?


そして、4波動目で注目されるテクニカルは、

  • 1-3チャネル(暫定1-3チャネルを入れてあります)
  • 4時間足一目均衡表雲
  • 0-2チャネル
  • 前の1波延長型衝撃波の2波終点ライン(おそらくここまでのリトレイスはない)

この辺りが注目されそうです。また、日足平均移動線(グランビルの法則)なども意識されそうです。



あてにはなりませんが、ここまで1波延長型衝撃波であった場合を前提に次の展開を予想してみました。


最後にドル円を簡単に予想してみます。




トライアングルD波-ジグザグのa波が終了?


ロングポジションに優位性がある

ドル円週足チャート
ドル円為替相場週足チャートです。

ユーロドルは計画通りポジションを仕込めているのですが、ドル円はトライアングルE波の下降が頭にあるため仕込みが進んでいません。

ただ、ドル円は既に5波延長型衝撃波を確認できていることから、ひとつ上の段階のトレンドは上方向で、長期的に見ればロングポジションに優位性があります。

焦ることなく、E波で下降してきたポイントでタイミングよくポジションを仕込めればと考えています(トライアングルではない可能性もあります。その場合はもうひとつのシナリオ)。



短期的にはこの押し目はチャンス?

ドル円日足チャート
ドル円為替相場日足チャートです。

ドル円は今週2-4チャネルを下抜いてきました。ここまでがトライアングルD波-ジグザグ(5-3-5)のa波でしょうか? そうであれば、来週はb波の展開が続きそうです。

2-4チャネルを下抜いた波動は衝撃波の展開ようです。そうすると、b波それ自体ジグザグの展開となる可能性が高そうです(内部波動のa波下降衝撃波はすでに終了?)。

b波a波の値幅をどこまでリトレイスしてくるか?

ジグザグのb波は、一般的にはa波の0.500や0.618、勢いが強い時には0.382、そしてよくリトレイスしても0.790までです。

※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください

いずれにしても、この衝撃波の押し目は短期的にみればロングのチャンスではないでしょうか(c波推進波はトライアングルチャネルタッチまで)?  以上、週間為替予想でした。