今週は円インデックスに動向に注目していましたが、ヒゲ付きの陽線で今週を終えています。節目を折り返し円買いのターンに入ってきたのかもしれません(おそらく修正波の一時的トレンド)。
また、この動きに連動するようにユーロ円、ポンド円、そしてドル円も週足を陰線で終えてきました。
3波又は5波延長型衝撃波で大きくジャンプする前は、その多くで大きな見込み波を展開してきます。ユーロ円は山を2つ作りにきているのではないでしょうか(ユーロ円は5波延長型衝撃波が完成? 0-2チャネル、又は2波安値で反転?)。
そして、ドル円は円インデックスの展開と同じく、トライアングル最後のE波ターンへ移行したという展開でしょうか?
すり合わせていくと、やはり円インデックスの(C)推進波のジャンプはかなり近くなってきているように思われ、この押し目では積極的に買い増しをしていきたいと考えています。
為替予想の前にひとつ。「エリオット波動ではどの通貨ペアがお勧め?」というご質問を頂きました。
エリオット波動は投資家の群集心理が反映され、取引量の多い通貨ペアほどエリオット波動の理想的な展開になると言われています。
ユーロドルとドル円は、この2つの通貨ペアで為替市場全体の40%を占めるほどの莫大な取引量があり、とてもフェアーな通貨ペアです。
なので、お勧めはユーロドルとドル円です。
ただ、為替市場は株式市場とはことなり、関連通貨やインデックスのそれぞれが影響し合いながら波動が進んでいきます。
為替市場でエリオット波動を使う場合はこの辺りが難しく、波動展開が合っていない場合、小さな段階で「あれ?」と思うようなことも稀に起こります。
為替市場でエリオット波動を使う場合は、取引しようとしている通貨ペア以外の通貨ペアもチェックしておく、またどこが主導で動いているのか見極めるというようなことが勝率を上げる大事なポイントになってくるのかもしれません。
横這いの展開続くユーロドル
いつ3-5波動目が始まってもおかしくないが・・・
ユーロドル為替相場日足エリオット波動予想カウントです(下段はドルインデックス)。すでに1-3チャネルを越えてきていることから、いつ3-5波動目が始まってもおかしくない状況だと思われます(0.236のリトレイスは達成)。
しかし、今週の下降も再び1-3チャネルに跳ね返され、あいかわらず横這いの修正局面が続いています。ポンドドルの影響もあるのてしょうか。
今週末、関連通貨であるポンドドルが週足一目均衡表雲を下抜いたところから再び反転して雲の中に戻ってきています。ここまで大きな調整なく進んできているので下値がかなり重たくなってきているようです(さすがにポンドドルもこの辺りで少し調整が必要?)。
また、ドル円とすり合わせてみても同様で、ユーロドルはもう一度上を試す可能性は充分にありそうです(ただ、ユーロインデックスは既にかなりリトレイスしている)。
やはり、理想的なリトレイスの目安である0.382リトレイスゾーンまで戻してくることになるのでしょうか?
ただ、円インデックスが円買いのターンに入ったとするならば、ユーロ円は下の展開となることが考えられ、ユーロドルと波動が合わなくなってきます。どちらが主導となるのかはっきりするまでは、神経質な展開となる可能性もありそうです。
いずれにしても0-2ライン、0-2チャネル、0.382リトレイスゾーン付近まで戻してきた場合には、迷わず売り増しというイメージでいます。
次にドルインデックスです。
ユーロドルとすり合わせるとまだ3-4波動目
ドルインデックスは少し微妙です。
ユーロドルとほぼ同じ波動展開であることから、まだ3-4波動目を展開中だと予想していますが、もし先週からの一連上昇が5波構成のいずれかの推進波であれば、4波動目に移行したということになります。
下の段階で確認すると推進波に見えなくもないですが、3波構成ではないでしょうか?
やはり、ユーロドルと同様に3-4波動目→3-5波動目→4波動目→5波動目といった流れになるのではとイメージしています。
いずれにしても、理想的なリトレイスの目安は0.382リトレイスゾーンであることには変わりありません。
ドルインデックスも、0-2チャネルとこの0.382リトレイスゾーンが強力なサポートラインになるのではないでしょうか。
節目折り返す トライアングル最後のE波入り?
C波×0.618倍ラインからの反転
トライアングルの副次波は、交互の波動、また隣同士の波動が0.618倍の関係になることがよくありますが、今週のドル円はそのD波=C波×0.618ラインから勢いよく反転してきています。
円インデックスも暫定チャネルからヒゲを付けて反転していることから考えて、トライアングルの可能性が高くなってきているようです(上側のトライアングルチャネルは引き直していますが、このラインが確定チャネルになる?)。
E波の道のりと目標は?
もし、トライアングル(3-3-3-3-3)のE波がスタートしているとするならば、来週以降3波構成で下降していくことになりそうです。
そして、そのフォーメーションは単純なabc修正波のジグザグ(5-3-5)となることが予想されます。
トライアングルのE波は、チャネルタッチで反転とはいかず、チャネルを行き過ぎることもあれば、また逆に届かないこともある気まぐれな波動です。
E波の終点でタイミングよくエントリーするための優先事項は、チャネルよりジグザグの内部波動となりそうです。しっかりとジグザグのabc展開を見極めたいところです。
来週以降、円インデックスが上(円買いターン)、ドルインデックスが下(ドル売りターン)となった場合、一時的なトレンドであるにせよ円買いドル売りが重なることになるので、勢いよく下降してくる局面もあるかもしれません。
しかし、このE波が(C)推進波のジャンプ前の最後の仕込みどころとなるとイメージしているので、タイミングを計りながら積極的に買い増ししていきたいと考えています。
最後に下の段階の日足チャートを確認してみます。
M.F.Pivotレジスタンス4からの反転
ドル円為替相場日足エリオット波動予想カウントです(マンスリー・フィボナッチPivotをマルチタイムで表示してあります)。衝撃波の延長波(エクステンション)以外では、M.F.Pivotのレジタンス4を越えてくることはほとんどありませんが、ジグザグ修正波の一時的トレンドでは、やはりこのラインを越えてくることは難しかったようです。
D波=C波×0.618ラインと重なるこのポイントは、短期的ではあるものの多くの投資家が狙っていた売りのポイントであったようです。いつもそうですが、反転ポイントでは不思議と指標がピッタリと重なってきます。
反転後の波動(青点線枠)を下の段階で確認してみると、4波動目がトライアングルの5波延長型衝撃波ではないでしょうか(1波延長型衝撃波の副次波1波動目?)。
推進波は、ひと回り上の段階のトレンド方向にしか現れません。
c衝撃波の小さな1波(5波動目)が残っている可能性も否定はできませんが、「下降の値幅の大きさ、また修正4波動目のフォーメーションではジグザグはほとんど現れない」ことから考えて、すでにabcのジグザグが完成してトライアングルE波に移行している可能性が高いのではないでしょうか?
※エリオット波動のトライアングルについては「トライアングはE波終点を狙え!」をご覧ください
少しずつドル円ジャンプのタイミングが近づいてきているようです。E波が終わった後に現れる推進波の種類にもよりますが、次にトライアングルチャネルを越えてくる時は、明らかにそれと分かる勢いで出来高を伴いながら上昇してくることになるのではないでしょうか? 1波動目がエクステンションしてくることもありそうです。
以上、週間為替予想でした。