大きくリトレイスしていたユーロインデックスですが、どうやら下へのターンが始まったようです。もう一度戻してくる展開も考えられますが、7/20の高値を越えることなく下へのトレンドが進んでいくことになるのではないでしょうか。
そうすると、ユーロドルの3-5波動目も始まったと考えのが妥当なのかもしれません。しかし、ドル円との兼ね合いが難しそうです。
ドル円がトライアングルであるならば下方向のターンであり、ユーロドルと同じ方向ということになります。
ユーロ円主導で下げていくことになるのでしょうか?
ただ、ユーロ円も5-3-5の下降で0-2チャネルにタッチしてきており、また衝撃波の2-4チャネルにもタッチしてきていて、この辺りで反転してきてもおかしくない状況のようです。
来週以降、これらがどのようにタイミングを合わせながら進んでいくのかとても興味深いところです。
ユーロドル、3-5波動目が始まった?
3波動目その終点は?
ユーロドルは、今週末の終値で月足一目均衡表雲の下限を明確に下抜いて実線を確定させてきています。
まだ、3-5波動目が始まっていない可能性も少し残っているとは思うのですが、ここからはすでに始まっていることを前提に話を進めてみたいと思います。
結局、3-4波動目のリトレイスは0.382まで戻すことなく、0.236の浅い戻しで終わったようです。
修正波は横這いの複合型修正波。複合の最後は、ジグザグ、又は上昇収束型のR.トライアングルでしょうか(終点もひとつ前の可能性あり)?
そして、この週末にボリンジャーバンドを下抜けて、早くもM.F.Pivotのサポート1を越えてきています。
3波動目はどの辺りまで延びてくるのでしょうか?
3波動目が3波延長型衝撃波であるならば
ユーロドルの3波動目が3波延長型衝撃波であるならば、その終点で意識されるのは
- 2-4チャネルの1波ライン
- 3波延長型衝撃波のフィボナッチ黄金区分(4波高値やその終点で0.382に区分)
- 3波動目=1波動目×3.00ライン
まずはこの辺りが強く意識されるのではないでしょうか。
このまま下降して、1波延長型衝撃波で1波ラインにタッチして終点といった展開もありそうです。
ただ、その前には、前の衝撃波の4波動目安値ライン、今年の最安値、M.F.Pivotサポート2、そして週足一目均衡表雲下限ラインが控えています。この辺りを越えてこれるかが大きなポイントになりそうです。
また、2-4チャネルを越えない範囲で、もう一度大きく戻してくるようであれば、3波動目が5波延長型衝撃波(3-5波動目がエクステンション)に発展してくることもあるかもしれません。
3波動目が5波延長型衝撃波であるならば
ユーロドルの3-5波動目がエクステンションしてくるならば、その終点で意識されるのは- 2-4チャネルの3波ライン
- 5波延長型衝撃波のフィボナッチ黄金区分(4波高値やその終点で0.618に区分)
- 3波動目=1波動目×4.00ライン(フィボナッチ黄金区分ラインと重なっている)
この辺りが強く意識されそうです。
3-5波動目がエクステンションしてくるならば、この辺りで谷を2つ作る見込み波を展開してくる可能性もありそうです(ここでドル円とタイミングを合わせてくることもある?)。
ユーロドルがこのまま下降していくとするならば、ドル円はかなり下げ難くなることが予想されます。 ドル円の現在の展開がトライアングルではないということもあるのでしょうか?
一目均衡表雲抜けが(C)波スタートのサイン
(C)=(A)×1.00なら約50円の上昇
ドル円為替相場月足チャートエリオット波動予想カウントです。久しぶりに月足チャートでドル円の現在地を確認してみます。
ドル円は、長期下降トレンドが75.326円まで続き、最後はEDTでトレンド転換しています。
トレンド転換後の1発目は、5波動目がエクステンションした推進波(5波延長型衝撃波)でした。
もし、この上昇が3波構成であったなら、その展開予想はかなり難しくなっていたと思いますが、現れたのは5波動構成の衝撃波だったので、現在のドル円は次の展開がとても読み易い状況にあります。
エリオット波動で5波動構成の推進波から始まるフォーメーションは、5-3-5-3-5の推進波か、5-3-5のジグザグのどちらかです。
つまり、ドル円はいずれにしても次に5波動構成の推進波が控えているということが予想できるわけです(推進波はひと回り大きな段階のトレンド方向にしか現れない)。
そしてさらに、5波延長型衝撃波以降の展開がもしトライアングルであるならば、推進波の修正2波動目にはトライアングルがほとんど現れないないことから考えて、ジグザグ5-3-5の展開である可能性が高いこともあわせて予想できてしまいます(ジグザグのb波はよくトライアングルになる)。
※ジグザグについては「エリオット波動の修正波はジグザグからマスターすべし!」をご覧ください
現在、月足チャートのボリンジャーバンドは収束してきており、かなり煮詰まった状況であるようです。
次の衝撃波が本格的に動き出すサインは、トラアングルチャネルと月足一目均衡表雲抜けではないでしょうか?
そして、その終点は(C)=(A)×1.00、又は0.618辺りになるのかもしれません。
直近の下降が衝撃波ならジグザグ?
ドル円為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです。マルチタイムでM.F.Pivotを表示させてあります。
現在のドル円で優先順位が高いのは、ジグザグの(B)波がトライアングルを展開してきているというイメージです。
※もう一つのイメージはこちら「ドル円で描く2つのイメージ」
そして、直近のドル円はトライアングル最後のE波に入った可能性が高いのではとイメージしています。
トライアングルの副次波は3-3-3-3-3で、その多くはジグザグで展開されます(副次波のひとつはよく複雑になる。その多くはC波)
E波もおそらくジグザグ。そうすると、青枠の下降波形は推進波であるはずです。
青枠の波動は3波延長型衝撃波?
下の段階の波動カウントはあまりあてにはなりませんが、青枠の波動を確認してみます。
最後の5波動目は下げるのにかなり苦労しているようですが、4波高値で0.382で区分される3波延長型衝撃波に見えてしまいます。
また、その後の反転も(a)波の0.618リトレイスで3波構成のジグザグで終わった可能性が高く、下方向にトレンドがあることを示唆しているようです(ジグザグのb波はそれ自体ジグザグになることが多い)。
(a)波の0.618リトレイスからの今週末の下降は、5-3-5で0-2チャネルタッチで終わっています。
ジグザグのb波はトライアングルやフラット系になることがあり、また大きく動いてくるケースでは見込み波を展開してくることもあるので現段階では何とも言えませんが、来週、0-2チャネルを越え、3波=1波×1.618ラインも越えてくるようなことになれば、この展開がジグザグである可能性がかなり高くなってくるのではないでしょうか?
もしその展開であるならば、(c)波の終点は0-2チャネル(ジグザグチャネル)や、(c)波=(a)波×1.00ラインや1.618ライン辺りが意識されてくるのかもしれません(E波はかなり小さくなる可能性もありそうです)。
※チャネルについては「チャネルラインはこの3つを使え 引き方と目的まとめ」をご覧ください
ただ、来週以降ユーロドルが下、ドルインデックスが上方向の展開になった場合が問題で、ドル円と波動が合わないことになります。
ユーロ円主導で下げてくる、又はトライアングルが否定されてこのまま上方向に跳ねるといった展開もあるのでしょうか?
ドル円の今後の方向性は、来週の展開ではっきり見えてくるのではないでしょうか? 以上、週間為替予想でした。