チャネルでエリオット波動を捉える
FXのドル円為替相場では、チャネルリングはよく使われる手法です。
簡単でかなり機能します。
取引手法をチャネルリングから始めた方も多いのではないでしょうか。
チャートのトレンドラインから平行にチャネルラインを引き、そのライン両端でエントリーと利益確定をする簡単な手法です。
実はこのチャネルラインは、エリオット波動ととても相性がいいんです。
エリオット波動にチャネルラインを引くことは、推進波の判断材料となり、また5波動目の終点の見通しにも役立ちます。
エリオット波動でのチャネルラインの引き方(推進波の見極め)
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通常のチャネリングとエリオット波動のチャネリングは少し違いますので説明します。
まず、1波動と2波波動が終わった段階で、
1波動の始点(0)と2波動の終点(2)を結ぶラインを引きます(赤ライン)。
次に、そのラインと平行に1波の終点(1)からチャネルラインを引きます(青ライン)。
最後に1波と3波の比率が確認できるように
フィボナッチエキスパンションをセットしておきます。
ここまでの作業でこの波動が推進波なのかを推定します。
推進波の場合は3波動目が必ずチャネルライン(青ライン)を超えてきます。
また、多くの場合3波はフィボナッチ比率で1.618倍を超えてきます。
※FE161.8を超えない推進波もあります。
この2つの条件をクリアした場合、この波動は推進波の可能性がとても高くなります。
つまり、この3波動の後に4波動と5波動が続くことが予想されます。
条件をクリアできない場合は、A波動B波動C波動の修正波等の可能性が高くなり、この後には4波動と5波動は続かないことになります。
これらのエリオット波動の見通しは、利益確定のタイミングなど、為替相場の売買の戦略にとても役立つものです。
エリオット波動でのチャネルラインの引き方(4波動の終点の見通し)
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2つ目の工程にはいります。
まず、今までのチャネルラインを取り外します。
次に、1波動の終点(1)と3波動の終点(3)を結びラインを引きます(赤ライン)。
そして、そのラインと平行に2波動の終点(2)からチャネルラインを引きます(青ライン)。
ここまでの作業で、4波動の終点を予想します。
4波動の終点はその多くがチャネルライン(青ライン)を超えてきます。
しかし、直ぐに次の5波動の副次波の1波動目で、チャネルの中に戻ってきます。
エリオット波動で5波動目を狙う場合、4波動目がラインを超えた後の戻りでエントリーする戦略が有効です。※5波の副次波の3波でのエントリーが有効
ただ、ドル円為替相場では4波動の終点は、チャネルを横這いに大きく超えることもあります(大きな3波の後など)。
また、チャネルにタッチして直ぐに終わることもあります。
エリオット波動でのチャネルラインの引き方(5波動終点予想)
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最後の工程です。
再び、今までのチャネルラインを取り外します。
次に、2波動の終点(2)と4波動の終点(4)を結び、ラインを引きます(赤ライン)。
そして、そのラインと平行のチャネルラインを1波動の終点(青ライン)と3波動の終点から(黄ライン)それぞれ引きます。
この最後の作業で、5波動の終点を予想します。
5波動の終点は、1波動からのライン(青ライン)または、3波動からのライン(黄ライン)付近が終点になることが見通せます。
1波動のラインになるか3波動のラインかは、5波動目の内部波動を時間足を小さくしてチェックすると判断できる場合があります(副次波にチャネルを引くのもひとつの方法です)。
このようにエリオット波動にチャネルを引くことにより、エントリーポイントや利確ポイント、つまり波の転換点の見通しに役立ってくれます。
ドル円為替チャートでの実例は「波の数え方 精度を上げるカウント手法」を参照してください。
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