エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識

R.N.エリオットが創り出したエリオット波動理論をご存じでしょうか?  エリオット波動は、相場の近い未来だけでなく遠い未来までもイメージできるようになる、とても使えるテクニカル分析手法なんです。



どこまで続けられるかなぁ? そんな思いもありながらこのエリオット波動のサイトを立ち上げました。しかし、現在ではその頃からは想像もできないほど、たくさんの皆さんにブログを見て頂けるようになり、ほんとに驚いています。

このブログを始めた理由は、ドル円為替相場における2016年秋ごろからのトレンド転換(エリオット波動のセオリーである5波延長型衝撃波5-2の安値付近からの反転)を記録しておきたいと考えたからです。

もうひとつ理由があります。  

今までいろいろなテクニカル指標を試してきましたが、エリオット波動とフィボナッチ(ともに自然の法則)はその中でも特に使える指標であると考えています。株式相場や為替相場などで広く使われるエリオット波動は、世界的に見てもとてもメジャーで、投資機関の多くで用いられている指標です。

しかし、日本では信じられないくらいマイナーで、エリオット波動の専門書もほとんどありません。 そこで、エリオット波動の凄さを知っていただき、楽しく波動カウントしてくれる方が少しでも増えてくれればという思いからサイトを立ち上げました。

先入観でエリオット波動は難しいと考える人もいますが、実はその理論はとてもシンプルで、また、とても楽しく相場を予想することができる指標なんです。


エリオット波動アイキャッチ画像



エリオット波動とは?



R.N.エリオットが創り出した波動理論


エリオット波動は、もともとレストランと鉄道を専門とする会計士であったラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)が創り出した株式市場などに関する理論です。

エリオットは、病気になりカルフォルニアの自宅で長い闘病生活を送った時に、その時間を利用してダウ平均の過去の値動きを徹底的に調べたそうです。

そして、相場は紙飛行機のようにランダムに動いているのではなく、ある一定法則で動いているということに気付きました。

1938年に出版された「The Wave Principle 波動原理」、のちに出版された「Nature's Law 自然の法則」は、その理論がまとめられたものです。

その後、エリオット波動の研究者であるA.J.フロストとロバート.R.プレクターによって、さらに洗練された理論となり、現在では世界的にとてもメジャーな取引手法となっています。

その理論は、チャールズ・ダウが創り出したダウ理論と似ていて、ダウ理論をエリオット波動理論で説明できる部分も多くあります。

すでにダウ理論を理解している方であれば、すんなりとエリオット波動理論をマスターすることができるのではないでしょうか。





エリオット波動理論はとてもシンプル



推進波(5波)と修正波(3波又はその変形)の8波1サイクル


エリオット波動8波1サイクルイメージ

エリオット波動の理論はとてもシンプルです。

相場の値動きは、トレンド方向に大きく進んでいく5つの波からなる推進波と、その動きを調整する3つの波(又はその変形)の修正波で1つのサイクルを構成するというものです。

そして、この5波+3波のサイクルをくり返しながら、寄せては返し波のようにトレンド方向に進み、最終的にはそれらの波が構成するよりもひと回り大きな段階の5波+3波が作り出されます(後で触れますが、これをフラクタル構造といいます)。

エリオット波動理論でとても重要なポイントになるので覚えておいてください。


5波+3波の8波1サイクルのうち、トレンドを力強く押し進めていく5波の推進波には、ダイアゴナルトライアングル(リーディングとエンディングの2つ)と衝撃波の2種類があります。

しかし、推進波のほとんどは衝撃波の形で現れてきます。つまり、エリオット波動のカウントは、この衝撃波の波を数えることが中心となるわけです。

また、実際のトレードにおいても、トレンド方向に力強く進んでいくこの衝撃波の5つの波に、いかにタイミングよく乗れるかが収益を上げる大きなポイントになってきます。





トレンドを力強く押し進める衝撃波



5つの波で構成される衝撃波の特徴


エリオット波動衝撃波ルールイメージ


衝撃波(推進波)の5つの波にはある特徴(ルール)があります。しかし、ルールと言ってもとても簡単な3つだけです。


とっても簡単! 衝撃波3つのルール


  • ルール1  2波動目の終点は1波動目の始点を越えない
  • ルール2  1.3.5波動で3波動目は1番小さな波動にならない※2番目はOK
  • ルール3  1波動と4波動は重複しない


衝撃波のルールはたったこれだけなんです。 このルールをマスターすれば、推進波の大部分を理解したことになり、それだけで楽しく波動カウントすることが出来てしまいます。

ホントにこれだけと思われるかもしれませんが、本当です。 みなさん先入観で、エリオット波動理論は難しいと思われていますが、実はとってもシンプルなんです。

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しかも、この衝撃波にはカウントの手助けをしてくれるある特徴があります。



衝撃波はチャネルラインに沿って進んでいく

エリオット波動のチャネルのイメージ



実は、この衝撃波はチャネルラインに沿ってトレンド方向に進んでいくという特徴があるんです。

エリオット波動の衝撃波は、このチャネルラインを使ってカウントすると各段にその精度が上がってくるとともに、「この辺りで4波動目が終わり5波動目が始まるぞ!」、また「5波動目がチャネルラインにタッチしたから衝撃波が完成したぞ!」などと先の展開も読めるようになってきます。

ここまでくると、エントリーや利益確定がタイミングよくできるようになり、実際のトレードで大変役立ってくれるようになります。

エリオット波動のカウントをするときには、ぜひこのチャネリングを併用してみてください。きっと驚かれると思いますよ。

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推進波のトランケーション


5つの波でトレンドを力強く押し進める推進波。しかし、その最後の5波動目は、ときに前の3波動目の終点を越えてこれないことがあります。

これをトランケーションといいます。

推進波の3波動目があまりにも遠くに進んでしまった時に現れ、最後の5波動目にその力が残っていないために起こる現象です。

3波動目が1波動目の3.00倍や4.00倍などと大きくなった場合、「ひょっとすると5波動目はトランケーションかもしれないぞ!」とイメージしておくと臨機応変に対応できるようになります。



衝撃波における波の特徴


衝撃波(推進波)の5つの波は、エクステンションする波動の違いによって3つの種類があり(のちほど説明)、それぞれに異なる特徴を見せながら進んでいきます。

しかし、衝撃波内部波動の5つの波は、一般的には大きく以下のような特徴があります(上昇トレンドのケース)。

  • 1波動目=トレンド転換後の足掛かりの波動で、それ自体推進波で展開される。テクニカル的にも建設的で、出来高を伴いながら上昇いく。
  • 2波動目=3波、又はその変形で展開される修正波動。多くの投資家は、トレンド転換を認識していないため、この2波動目で多くの売りが浴びせられる。また、疑心暗鬼から多くの投げ売りもでる。
  • 3波動目=エリオット波動では、この3波動目が(この波動自体衝撃波で展開される)最も勢いがある波動になることが多く、出来高も明らかに増加する。また、チャートには陽線が続いて現れるようになる。
  • 4波動目=3波、又はその変形で展開される修正波動。売りと買いが交錯するため、修正2波動目とは異なり、多くは横這いの展開となる。1波動目の価格帯に割り込むことはない。
  • 5波動目=トレンド最後の上昇で、推進波で展開される。通常、3波動目の出来高を超えてくることはないが、為替相場ではよくこの5波動目がエクステンションして、1.3.5波の中で一番大きな値幅となることがある。

これらはあくまで目安となるものですが、群集心理が反映される衝撃波の5つの波では、このような特徴がよく現れます。

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以上、ここまではエリオット波動の推進波についてでした。

次の修正波をマスターすれば、エリオット波動の多くの部分を理解したといっても言い過ぎではありません。ただ、修正波は少し難しくなります。





トレンド方向の動きを調整する修正波



3波、又はその変形で構成される修正波の特徴



推進波でトレンド方向に進んだ波を調整するのが修正波です(調整波とも言われます)。

メジャートレンドに進んでいく推進波がその目標に向けてスイスイと進んでいくのに対し、メジャートレンドとは逆の動きとなる修正波はその目標に到達するまで複雑な動きで進んでいきます。



修正波はどこに現れる?


修正波はどのようなポイントで現れるのか? 先程の5つの波で構成される衝撃波(推進波)で考えてみます。

衝撃波の内部波動は、1波動目(5)-2波動目(3)-3波動目(5)-4波動目(3)-5波動目(5)です。


トレンド方向に進むのが1波動目(推進波)・3波動目(推進波)・5波動目(推進波)で、そしてその動きを調整するのが2波動目・4波動目です。

つまり、修正波は、5つの波で構成される推進波の2波動目と4波動目に現れるということになります。



修正波は4つの系統に分かれている


エリオット波動の修正パターンイメージ


エリオット波動理論の修正波は4つの系統に分かれていて、単純な3つの波で構成されるものと、その変形で構成されるものがあります。

推進波と区別するため、単純な3つの波からなる修正波はabcで表記され、その変形である複合修正波はWXYXZ、トライアングルはABCDEなどで表記されます。

  • 修正パターン1  フラット系修正波(単純な3つの波。内部波動構成は3-3-5)
  • 修正パターン2  ジグザグ修正波(単純な3つの波。内部波動構成は5-3-5)
  • 修正パターン3  トライアングル系修正波(変形。内部波動構成は3-3-3-3-3)
  • 修正パターン4  複合型修正波(変形。上図はフラットとトライアングルの複合)


※トライアングルは5つの波、複合型修正波は3、又は5つの波となる修正波です。

これらの修正パターンやその特徴を覚えれば、ほぼ修正波はマスターしたことになります。

しかし、複合型修正波は、フラット、ジグザグ、トライアングル等の組み合わせで構成され難しいので、少し慣れてからマスターした方がいいかもしれません。

修正波は推進波より難しいですが、チャートの動きを見ていれば「ジグザグ修正を展開しているぞ!」、「拡大フラット修正だ!」と分かるようになります。

おそらく、この辺りを実際のチャートで確認できるようになると、エリオット波動の凄さが実感できてくると思いますよ。

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修正波は段階の違いに気を付ける


修正波のカウントでは段階の見極めが必要となります。修正波は、同じ段階のように思える展開であっても、実はひとつ下の段階の展開だったということがよくあります。

たとえば、単純な3波構成のジグザグ(5-3-5)で修正波が終わったと思えるような展開であっても、その3波構成のジグザグはトライアングル内部波動のA波たったというようなこともあるわけです。

修正波のカウントは、決め打ちすることなく、可能性のある展開のイメージを幾つか描きながら臨機応変に対応していくことが求められます。

※修正波における段階の違いは「道のりがひとつではない修正波」をご覧ください



修正波のタイプとオルターネーション


修正波は、そのリトレイスの大きさなどによって大きく2つのタイプ分けられます。


  • 急こう配で前の推進波を大きくリトレイスしてくるタイプ(ジグザグなど)
  • 横這いでリトレイスが小さくなるタイプ(フラットやトライアングルなど)


修正波は、推進波の2波動目と4波動目に現れることはすでに触れました。

エリオット波動では、修正2波動目は急こう配で1波動目の値幅の大部分をリトレイスするタイプ、また修正4波動目は横這いで3波動目の値幅を小さくリトレイスしてくるタイプの修正パターンになるのが一般的です。

しかし、少ないながらも修正2波動目が横這いの展開になることもあります。その場合、修正4波動目は逆に急こう配の修正パターンが現れます。

このように、異なる2つのタイプ修正波が交互に現れてくる法則をオルターネーションといいます。

「修正2波動目は急こう配のジグザグだったから、次の修正4波動目は横這いの修正パターンが現れるぞ!」

オルターネーションを知っていれば、こんな芸当も出来るようになってきます。

※オルターネーションについては「知っておいて損はないオルターネーションとフェイリャー」をご覧ください

ここまで修正波を簡単にまとめてみました。

もうこれだけで充分楽しく波動カウント出来るのですが、エリオット波動の強者を目指すのなら、次のステップでマスターすべきものがあります。






これがマスターできればエリオット波動使いの強者



波動使いの強者を目指すと言っても、そんなに難しいものではありません。 少し慣れた段階でマスターするものが3つあります。


エリオット波動理論の数学的基盤であるフィボナッチ


衝撃波に現れるフィボナッチイメージ



エリオット波動理論の数学的基盤は、同じ自然の法則であるフィボナッチから成り立っています。

したがって、エリオット波動を使って波をカウントしたチャートでは、様々な場所でフィボナッチ比率が現れてきます。


波の節目を予測できるようになる


フィボナッチをマスターすれば、波動カウントのヒントや波動の節目を予測するのにとても役立ちます。

フィボナッチ比率は、0.236、0.382、0.500、0.618、1.000、1.382、1.618、2.618などです。

難しそうに思えますが、実はそうでもありません。取引ツールのフィボナッチエキスパンションとフィボナッチリトレイスメント(おそらくほとんどのFX会社の取引ツールの中に入っていると思います)を使うので、とっても簡単です。

使う場面の例としては、1波動目と3波動目の大きさを比べ、「3波動目が1波動目の1.618倍を越えてきた! ということはこの波動はabc波動ではなく衝撃波だ! このあとに4波→5波と続くぞ!」というような使い方をします。

その他にも、衝撃波の修正2波動目のリトレイス(2波=1波×0.618など)、修正4波動目のリトレイス(4波=3波×0.382など)、そして、5波動目の値幅(5波=3波×0.618など)など様々な局面でフィボナッチ比率を見つけることが出来ます。

このように、衝撃波副次波の節目を見通すのにとても役立つフィボナッチですが、衝撃波全体の比率にもフィボナッチが現れてきます。



衝撃波全体の黄金区分


エリオット波動のフィボナッチ黄金区分


衝撃波には自然の法則に基づいた理想的な形というものがあり、衝撃波はいつもこの形に近づこうとします。

上昇トレンドの3波延長型衝撃波であれば、4波動目の最安値(又はその始点や終点)で衝撃波全体が0.618対0.382に区分される形、また、5波延長型衝撃波ではその反対に4波動目の最安値(又はその始点や終点)で衝撃波全体が0.382対0.618に区分される形が理想的とされます。

この黄金区分、驚くほど機能してしまいます。 これを使えばトレンドの終点をピンポイント攻略することも可能です。ほんとにフィボナッチって凄いですね。


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衝撃波のエクステンション

エリオット波動のエクステンションイメージ


トレンド方向に大きく進んでいく5つの波の衝撃波(推進波)。 この衝撃波の1.3.5波の内、1つの波はエクステンションしてきます。エクステンションとは波の延長のことで、このエクステンションした波動(延長波)は、1.3.5波の中で一番大きくなります。

少し表現が難しいのですが、簡単に言うと1.3.5波のどれか1つに、大きな衝撃波が内包されるのがエクステンションです。

通常、3波動目がエクステンションして最も大きな波動となることが多いのですが、なぜかFXでは1波動目や5波動目もよくエクステンションしてきます。

1波動目がエクステンションした衝撃波は、1波延長型衝撃波と言います。また、3波動目がエクステンションした衝撃波を3波延長型衝撃波、そして5波動目がエクステンションした衝撃波を5波延長型衝撃波と言います。

つまり、衝撃波には3つの種類があるというわけです。

※エクステンションの詳しい説明は「波の延長 エクステンションとは?」をご覧ください


エクステンションは少し難しいかもしれませんが、波動カウントを続けていると自然に分かるようになってきます。 まずは習うより慣れよでしょうか。




8波1サイクルのフラクタル構造

エリオット波動のフラクタル構造イメージ

 

相場は、5つの波の推進波と3つの波(又はその変形)の修正波の合計8つの波で1つのサイクルを構成し、それを繰り返しながらトレンド方向に進んでいくことはすでに触れました。

この8波1サイクルの繰り返しが完璧に進んでいくと、ひと回り大きな段階の相似の8波1サイクルが作り出されます(上図参照)。

つまり、相場には段階があり、ひとつ下の段階でも、逆にひとつ上の段階でも5波+3波の8波1サイクルで構成され、そして、各段階の波動は目標に向かい同時並行で進んでいるというわけです。

これをフラクタル構造といいます。

※R.N.エリオットは、グランドスーパーサイクル~サブミニュエットの9つの波の段階に名称を付けています

「そんなことあるわけないだろ!」と思われるかもしれませんが、本当です。

例えば、日足(ひとつ上の段階)推進波の1波動目と2波動目を、時間足(ひとつ下の段階)で見てみると、5+3の8波で構成されるのが確認できるはずです。

このフラクタル構造を利用して上位の段階を確認すると、相場のおおよその位置や将来の見通しなどのヒントが得られ、カウントの精度は各段に上がってきます。

また、トレードにおいて、どのポイントで取引しようとしているのかがイメージできるようになることから、その勝率もグッと上がってきます。

「日足段階1波動目の時間足段階3波動目を狙ってエントリーしよう!」。 ここまでくればエリオット波動の強者です。



各段階のトレンド方向が見極められる


相場は、フラクタル構造の各段階によってトレンドの方向が変わってきます。分足で下降トレンドであったとしても、時間足でみると上昇トレンドであることもあります。

とても厄介ですよね。

しかし、推進波を確認することによって、各段階のトレンド方向を自然と見極めることが出来るようになってきます。

相場には、5つの波で構成される推進波(5-3-5-3-5)のメジャートレンドと、3波又はその変形で構成される修正波(5-3-5や3-3-5など)の一時的なトレンドの2つのトレンドがあります。

そして、推進波はトレンドを押し進めるために現れる波動なので、ひとつ上の段階のトレンド方向にしか現れないという特徴があります。

なので、推進波の1波動目、3波動目、5波動目はそれ自体推進波で展開され、また一時的であるにせよ、ひとつ上のトレンドがその方向にあるので、修正波のa波やc波にも推進波は現れてくることになります。

つまり、5つの波の推進波を確認できれば、ひとつ上の段階のトレンドがどちらにあるのか自ずと分かるようになるわけです。

エリオット波動を使うと、意外と簡単に各段階のトレンド方向を見極めることができてしまいます。


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実際のチャートで見るエリオット波動



ドル円週足チャート5波延長型衝撃波

ドル円衝撃波チャートのエリオット波動カウント
エリオット波動は実際のチャートで上のように現れてきます。 

チャートの上昇波動は、ドル円為替相場に現れた5波動目がエクステンション(延長波を内包している)した5波延長型衝撃波です。

エリオット波動の理論(衝撃波3つのルール)通りにトレンド方向に進み、また、至る所にフィボナッチ数列が現れていることが確認できると思います。4波動目の安値で、衝撃波全体が0.618の黄金比率で区分されてるのはそのひとつです。

このように、エリオット波動理論を使えば波の節目をピンポイントで狙うことも不可能ではありません。



ユーロドル日足チャート3波延長型衝撃波

ユーロドル日足チャートのエリオット波動カウント
次はユーロドルに現れた3波動目がエクステンション(延長波を内包)した3波延長型衝撃波の実際のチャートです。

この衝撃波はチャネルラインに沿って上昇しているのがお分かりいただけると思います。しかも、3波動目と5波動目内部波動の推進波は衝撃波で展開され、その衝撃波自体もチャネルラインに沿って上昇しています。

このように、エリオット波動のカウントは、チャネルを併用することによりその精度は上がり、また衝撃波の終点をピンポイントに予測できるようになってきます。



エリオット波動はとても楽しい


エリオット波動のカウントは、1つ波動が進むごとに次の波動の終点を予想していきます。 この作業がとても楽しく、どこか推理ゲームに似ています。

修正波動は1波動目が5つの波であればジグザグ修正だと見当がつくのですが、3つの波の場合、様々な修正パターンの可能性が出てきます。一発で修正波形を当てるのは難しく、1波ごとにカウント修正しながら進んでいきます。

この修正を加えながらカウントしていく作業がとても楽しいんです。

これからエリオット波動を始める方にお伝えしたいのは、カウントは修正しながら進めていくのが基本であるということです。 一発で当たらないとガッガリするのではなく、1波進むごとにあれやこれや考えながら楽しくカウントしてもらいたいと思います。



エリオット波動理論のまとめ


  • エリオット波動理論はR.N.エリオットが作り出した独自の理論
  • 5波の推進波と3波(その変形)の修正波の合計8波がひとつのサイクルとなる
  • エリオット波動の推進波にはダイアゴナルトライアングルと衝撃波の2種類がある
  • エリオット波動の推進波はその多くが衝撃波の形で現れてくる
  • 5つの波の衝撃波には簡単な3つのルールがある
  • エリオット波動の衝撃波はチャネルラインに沿って進んでいくという特徴がある
  • 推進波の5波動目は3波動目終点を越えてこれないことがある
  • 衝撃波の5つの波には群集心理が反映された特徴が現れる
  • エリオット波動の修正波は推進波の2波動目と4波動目に現れる
  • 3波(又はその変形)の修正波はそのパターンにより4つの系統に分かれる
  • エリオット波動の修正波は段階の違いに気を付けながらカウントしていく
  • 修正波は異なる2つのタイプがあり、2波動目と4波動目で交互に現れてくる
  • エリオット波動理論の数学的基盤はフィボナッチである
  • フィボナッチを使うと波の節目が予測できるようになる
  • 衝撃波全体はフィボナッチの黄金比率で区分される形によくなる
  • 通常、衝撃波の1.3.5波の内ひとつの波動はエクステンションしてくる
  • 衝撃波はエクステンションした場所の違いによって3つの種類に分かれる
  • 8波1サイクルの繰り返しにより、ひと回り大きな段階の8波が作り出される(フラクタル構造)
  • フラクタル構造を利用すると相場の現在地や次の展開がイメージできるようになる
  • 推進波を確認することでひとつ上の段階のトレンド方向を見極めることが出来る
  • エリオット波動はとても楽しい

エリオット波動のカウント手法は、「週間為替予想」等で実際のチャートを使いながら分かり易くお伝え出来ればと考えています。ぜひご覧下さい。

以上、エリオット波動理論を簡単にまとめてみました。

※エリオット波動をこれから始める方向けの連載をスタートしました。トップページの「エリオット波動入門」をご覧ください。また、トレード手法などは「売買戦略」をご覧ください。