ドル円、再下降のスタートポイントか?


来週のドル円をエリオット波動で予想!



日銀の追加金融政策見送りでの急落で105.50まで下げたドル円為替相場でしたが、その後の反転で110.58まで上昇してきました。

日銀会合前の価格近くまで上昇してきたことになります。

今週の109前後の保ちあいも結局上抜けてきました。

投機筋の動きを見ても下に仕掛けることはなく、ドル円上昇の1週間となりました。

ただ、上昇の力が強いというより売り方が弱いという印象で、トレンドが変わり本格的に上昇してきたという感じではありません。

ユーロドルの下落につられて上昇しているといった感じです。

ユーロドルの波動は、下降5波が頭切れで終わり、トレンド転換しているという見方と、まだ4波動中で、これから5波動が始まるという見方があり、どちらに転んでもおかしくない状況にあります。

それだけ第4波動は難しいということですね。

ユーロドルはまだ下げが続くかもしれない状況ですが、ドル円はどうでしょう。

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上のチャートはドル円日足です。

エリオット波動的には、はっきりしない波形になっています。

トレンドラインを引いてみると拡大トライアングルにも思える波形を形成してきています。

個人的には、すでに第5波動目に入っていると想定しているのですが、もしラインを越えて、直近高値の111.88も超えた場合は想定を変更しないといけなくなります。
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上のチャートはドル円4時間足です。


このドル円の2週間の上昇波形は判断が難しいですね。

ジグザグを形成しているように見えますし、ダブルジグザグのようにも見えます。

個人的には111.80から110.58の下降推進波の修正波動だと予想しています。

今週は11.80から110.58のFR79で終わっています。
このポイントはチャネルの上値であり、一目均衡(日足)の雲の下限でもあります。

また、RSI(9)でみてもダイバージェンスが発生しており、再下降のスタートポイントの可能があります。

来週の始めに短めの分足で、綺麗な5波を形成してくれば、その修正波後にエントリーしたいと思います。

ここからは、たとえスキャルピングでも買いで入らない方がよさそうです。


もし、予想とは逆に、111.88を越えてきた場合はトレンド転換した可能性が高くなります。

そうなった場合は、サイクル又はプライマリーの(C)波又は3波が始まった可能性が高くなるので、当分の間は買場探しになるでしょう。

※エリオット波動については「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください