ドル円長期予想! 125円超えの一歩目

さて今週の為替相場はドル円為替相場、クロス円為替相場が大きく上昇する展開となり、まさに円が主役といった1週間となりました。 


この上昇はエリオット波動の波動サイクル(1~10年周期)でとても重要なポイントになると予想しています。 








ドル円為替相場 長期見通し





この上昇により、大きな段階でトレンド転換してドル円為替相場が今後125円を大きく超えてくるサイクルのC波動(又は3波動)がスタートした可能性が高くなったと考えています。


サイクルのトレンド転換が意味するものは、今後長期間(おそらく4年前後)上昇トレンドが続くことであり、言い換えれば長期間ホールドできるポジションを持つチャンス、また大きな収益を上げるチャンスであるということです。


ただサイクルのトレンド転換がスタートしたといっても一本調子で上昇していくわけではありません。 為替の価格は波のように押しては返すをくり返しながらトレンドを形成していきます。


ここからは、いかにタイミングよくポジションを持つことができるかが焦点になると考えています。


つまり、ロングで参入後に、早めに利益が乗り、その後一度も損益を出すことなく長期間ホールドできるような、そういうエントリーポイントを探していくことが重点ポイントになると思います。


今回は以上のことを踏まえて、ドル円為替相場の長期的な価格の推移予想と直近の波形を確認してエントリーポイントを探ってみたいと思います。









なぜトレンド転換したと考えたのか




長期的な波形の予想に入る前にトレンド転換した可能性が高いと予想した理由を簡単に説明したいと思います。

主な理由は2つです。




エリオット波動のセオリー



1つ目はエリオット波動において5波動目延長型の推進波に対するABC修正は、その多くが延長が始まった2波動目の安値が終点となるからです。



このブログを立ち上げて2ヶ月半になりますが、その第1回目の週間予想から一貫して書いている通り、2015年の修正波がスタート時には、その終点は5-2の安値付近になると考えていました。
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上のドル円為替相場週足チャートを見てもらうと延長5-2波動の最安値(紫丸)と同じ価格帯で今週反転してきているのがお分かりいただけると思います。


まさに、この付近はエリオット波動のセオリーで考えればB波動の終点の第一候補となるポイントになります。




現在進行中の推進5波動の波形

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2つ目は現在の上昇が3波動構成ではないということです。当初はもう一度下を試して先程の5-2の安値付近で終点を迎える可能性があると予想していました(緑ラインを超えてくるまでは、この可能性も少し残っているかもしれません)。 


その場合には、上のチャートの赤点線のような波形で、青チャネルの上ラインに向けてジグザグ修正などの3波動とならなければいけませんが、現在の上昇は1つの推進波でチャネル上ラインまでタッチしており、修正波の内部波動の5波動(5-3-5の最初の5)とは考え難いからです。


よって直近の下降推進波終点がトレンド転換ポイントである可能性が高いのではないかと考えています。(緑ラインを超えてくれば更に可能性は高い)

たとえもう1波動残っていたとしても、5-2の安値付近が底になると予想しています。


主な理由は以上の2つです。


次にドル円為替相場の長期的な波動を予想してみたいと思います。










125円超えを目指すドル円為替相場

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上はエリオット波動の修正波でメジャーなジグザグ修正の波形を表した図です。


現在のドル円為替相場はC波動、又は3波動がスタートした可能性があります(緑丸)。


ここからはC波動のケースを想定して話を進めていきますが、更に大きく上昇する3波動目の可能性もあるということを付け加えておきます。


エリオット波動の波動理論では5波動の上昇と、3波動修正が1つのサイクルとして現れ、その内部波動もフラクタル構造により5波動の上昇と、3波動修正を構成します。


2011年からの上昇推進波は5波動構成、2015年からの修正波は3波構成で現在はジグザグ(5-3-5波動構成)のC波動の可能性が高いと思われます。



ジグザグの特徴




○ 構成は5-3-5波動で構成され、B波動はトライアングルになることがある

○ 多くのB波動はA波動のフィボナッチ比率50又は61.8のリトレイスで終点を迎える

○ 大きく修正してくることが多い

○  C波動の値幅はA波動の1.00倍になることが多い

○ Cの終点は、しばしばAの始点とBの終点のチャネルにタッチして終了する


以上があります。



エリオット波動では、このジグザグのC波動を狙うのが定石とされており、まさに現在のドル円為替相場は絶好の買場のタイミングである可能性があります。





ドル円為替相場 C波動の終点を予想


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ジグザグを構成してきている可能性があるドル円為替相場を実際の週足チャートで分析してみます。


まず、現在の反転ポイントはA波動のフィボナッチ比率50のリトレイスポイントにあたり、ここからの反転であればジグザグの可能性は高いと予想しています。


ということは、C波動はA波動と同じ5波動上昇推進波になると予想でき、A波動と同等の上昇が見込まれることになります。また、A波動は2011年10月から2015年の6月までの約3年8ヶ月上昇トレンドを継続してきました。



つまりドル円為替相場は2020年頃まで上昇5波動構成でトレンドを継続して、125円を大きく超えて上昇し、終点は黒のチャネルラインタッチとA波動のフィボナッチ比率1.00倍や1.272倍等が強く意識され、150円付近又はそれ以上の上昇の可能性があります。



ジグザグ修正においての一般的なエントリーポイントは、C波動の始点付近(赤丸)が打診買い、A波動の高値(125円)を超えた付近(二重赤丸)が本気買いとされ、利確ポイントはチャネルラインタッチ、又はA波動のフィボナッチ比率1.00倍(150円付近)とされています。










ドル円為替相場、その他の可能性



可能性は低いと考えますが、2015年からの3波動がABC修正(フラット修正などの3-3-5構成)のA波動の内部波動の可能性もあるかもしれないというところは頭に入れておく必要がありそうです。


また、もう一度100円を割れてきた(C-1の始点を下回る)場合には、このカウントは間違えているということになることを付け加えておきます。


それでは次に、推進波の波形を確認してみたいと思います。








ドル円、上昇推進5波動(7/8~)

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上のチャートはドル円為替相場1時間足です。


7/8の雇用統計後の99.99(赤丸)を下回らない限り、このポイントはトレンド転換点の可能性があります。

直前の小さな段階の最後の下降推進波は、エンディングダイアゴナルトライアングルと思われ、この最後のEがトレンド転換点と予想しています。

その後の上昇推進波は、1波動目延長型の衝撃波と思われます。

エリオット波動では、この1波動目延長型の推進波のフィボナッチ黄金比率は、1波動目×61.8=3~5波動目になることが多く、今回の衝撃波もその条件に合致しています。


1波動目の内部波動は、3波動目延長型の推進波を形成しており、1波動目のフィボナッチ比率4倍まで大きく上昇しています。

また、4波動目の横這いのWXY修正(フラット修正~ジグザグ~トライアングル)を経て、最後の5波動目で終点を迎えています。


このカウントでは、3波の副次波の2波と4波の副次波のWが、エリオット波動の推進波の原則から外れています。  これは、小さな段階の波動でよく起こる行き過ぎだと考えています。

為替相場は、大きなレバレッジや他通貨の影響などからの損切りの連鎖で、よく行き過ぎを起こします。

このチャートの2か所も、この衝撃波までの推移や、ひとつ上の段階の現在地から考えて、行き過ぎであると判断しています。



今後の修正波の行方


エリオット波動において、2波動目の特徴は「疑心暗鬼」という言葉がぴったりと当てはまるのではないでしょうか。

ロング参入した投資家の多くは、まだ下降が続くのではないかと不安を抱えており、また、下降トレンドの継続を信じるショートも浴びせられるために、損切りを巻き込んだ壊滅的な下落になることがよくあります。

修正4波動目とは違い、この2波動目は1波動目に対するフィボナッチ比率61.8付近のリトレイスが多く、100.0付近のリトレイスでダブルボトムを形成することもよくあります。


このように、為替相場のトレンドは波のように「寄せては返す」を繰りかえしながら上昇していきますので、結局この1波動目でロング参入した多くの投資家は一度ポジションを閉じることを余儀なくされる可能性が高くなります。



しかし、次の2波動目の安値付近は絶好の買場のチャンスになる可能性があり、利益が乗った後は、一度も含み損を出すことなく長期間ホールドできるポジションになる可能性があります。



参入ポイントについては「トレンド転換時エントリー」を参照してください



実は、この2波動目は、損切りのポイントも明確でリスクも限定的なので、打診買いするには絶好のポイントになります。

たしかに、下降の勢いが強いので不安になりますが、枚数を少なくしてエントリーすれば、リスクは少ないと言えるでしょう。

ただ、1波動目の最安値を下回った地点には、必ず逆指値は入れておくようにしないといけません。


本当のプロの機関投資家は、まさにこの2波動目(又はB波動)の終点付近を狙ってポジションを作っていきます。

この「クジラ」の動きの後ろに付いていけば、大きな利益を得られることになるでしょう。