ドル円日足チャート、トライアングルのようですが・・



なかなか上昇に勢いが出ないドル円為替相場。

東京時間はそこそこ元気があるのですが、欧州時間に入ると蚊帳の外といった様子です。 クロス円が売られる展開に連れて、ドル円も下落しているといったところでしょうか。


しかし、底打ち局面は押しが深くなるのが特徴であり、ドル円、クロス円共に、底打ちポイントをキープ出来ている間は上目線で考えたい思っています。

ドル円については綺麗ではありませんが、推進波の可能性がある1波目を展開しているので、この1波目を足掛かりに5波動構成の推進波を展開できるかがポイントになりそうです。


少し気になる波形が出てきました。ドル円為替相場の日足チャートに収束型のトライアングルを展開している様子があります。


そこで、本日の為替予想は、このトライアングルを検証してみたいと思います。










ドル円日足チャートのトライアングルは?



ドル円日足チャート

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上のチャートはドル円為替相場日足チャートです。トライアングルを展開している可能性がある波形です。 

現在、トライアングル形成途中であるならば、上のような波動カウントで、最後のE波動がチャネルタッチ、又は行き過ぎからの反転で5波動目に突入することになります。

もしそうであるならば今後95円を目指すことになるのですが、本当にトライアングルなのでしょうか。





トライアングル





トライアングルは5波動構成の特殊な修正波で、ABCDEの波動が水平の収束型で現れてきます。 拡大型のトライアングルもありますが、ほとんど現れてきません。

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上がトライアングルのイメージ図です(4波動目のトライアングル)。

トライアングルは通常4波動目に現れ、2波動目にはあまり現れません。

重要なポイントは、トライアングルのA~Eの内部波動は3波動構成であるというところです。

一般的に「トライアングルは4波動目の証」と言われ、そこまでの流れの一時停止で、トライアングル終了後は、その流れが継続すると考えられています。

しかし、形はトライアングルでも内容は別の展開だったということがよくあります。






トライアングルに間違われる展開

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形はトライアングルのように見えるのに、内容に別の展開のケースを2つ見てみましょう。

左側は、推進波の5波動目が終了して、トレンド転換後の推進波展開のケースです。

一見トライアングルのように見えますが、3波の副次波が1波の高値を超えられなかったことにより、トライアングルのようにな波形になってしまったものです。

右側は、最後の下降推進波の最後の5-5が、5-3を下回れなかったことにより(トランケーション)、トライアングルのような波形になってしまうものです。

この他にもあるのですが、よく現れるのはこの2つだと思います。

これらの展開とトライアングルを見分けるコツは、内部波動を確認してみることです。

トライアングルA~Eの内部波動は3波構成であり、5波動構成にはならないので、内部波動に明らかな推進5波動があれば、トライアングルではない可能性が高くなります。

トライアングルだと決め込んでいると、逆の方向に推進波が進んでいき、大きな損失を被る可能性もあります(以前はよくこのダマシで、痛い目に合っていました)。





ドル円日足はトライアングル?


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上のチャートはドル円為替相場4時間足です。

トライアングルチャネル内の内部波動を確認してみると、微妙ではあるのですが、トランケーションして5-5が終了した後の推進波展開の途中ではないでしょうか。

5-5が5波動構成の推進波と考えられるためです(当初はダブルジグザグと考えていましたが・・)。 

詳しいカウントは8/18の記事を参照してください

このカウントで考えると、1波動目は5波動構成の推進波でないといけません。

しかし、上のチャートを見てもらうと分かると思いますが、3波動構成で終了してしまっています(スタート地点が間違っており、5波動になっている可能性もあります)。

9/8の記事にも書きましたが、5波動目に入る前に(赤丸)米国のISM非製造業指数の発表があり、とても悪い結果(6年ぶりの悪い結果だった?)から、一気に下落したために5波動目が飛んでしまったのではないかと考えています。

なぜなら、3波が1波のフィボナッチ比率4.00倍まで伸びており、内容的には衝撃波ではないかと思われるからです。

微妙ではありますが、トライアングルの展開ではないと予想しています。


このトライアングルチャネルは、日足ということもあり意識されると思いますので、このチャネルは頭に入れておきたいところです。