現在の上昇はジグザグ?



上昇の勢いから考えて、おそらく3-2の修正局面が続いていると思われるドル円為替相場。

今週からの上昇は5-3-5のジグザグを展開しているのではと予想していますが、ひょっとして3-3がスタートしている可能性もあるのでしょうか。


修正波は、なかなか思うようには展開してくれません。たまに海外のエリオット波動のサイトを見たりするのですが、小さな段階の修正波カウントはバラバラなことが多く、いかに修正波のカウントが難しいものかよく分かります。

現在のドル円為替相場についても同じで、ここから様々な展開が予想できてしまいます。

現状は、その様々な想定される展開をイメージしておくことが大事なポイントなのかもしれません。

ひとつの予想に固執したり、なんのイメージもない状態であれば、トレードチャンスを逃してしまうことになりかねません。

様々な展開をイメージしておくことにより、判断が早まり、どのような動きにも柔軟に対応できるようになるのではないでしょうか。


話が変わりますが、「見込み波は必ず推進波になるのですか?」という質問をいただきました。 

前回のエリオット波動入門の「見込み波」では、大きなポイントしか書かなかったので、分かり難かったかもしれません。

今日の為替予想は、この質問にお答えします。







見込み波からの展開

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上の図は、前回のエリオット波動入門のアップした見込み波のイメージと、推進波に発展した場合の展開イメージです。

見込み波であれば、必ずこのような推進波に発展するかという質問ですが、推進波に発展するとは限りませんというのが答えになります。

見込み波は、通常の3波動目延長型推進波の初動の波形ではあるのですが、この波形からは5-3-5のジグザグなどにも展開していく可能性があります。


見込み波からジグザグに展開


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上の図は見込み波からジグザグに発展したイメージです。

同じ見込み波からの発展でも、5-3-5(abc)のジグザグになってしまうこともあります。

3波動目が0-2チャネルを超えられない、また3波動目が1波動目の1.618倍を超えてこれないまま、3波動目のチャネルを割った場合(黒丸)にはジグザグの可能性が高くなります。

つまり、推進波とジグザグは以下の特徴を持っていることになります。

推進波は、0-2チャネルを超えて、3波動目が1波動目の1.618倍を超えてくる

ジグザグは、C波動が0-2チャネルにタッチして終了し、a=cの大きさになることが多い

見込み波のその後の展開において、この特徴を踏まえながら推進波とジグザグを見極める必要があります(その他に、ひとつ上の段階の波形や、そこまでの波動経緯を確認すると、さらに精度は上がります)。


以上が質問に対する答えです。



次にドル円為替相場の展開を簡単に確認して見ます。





ジグザグを展開している?

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上のチャートはドル円為替相場1時間足です。

直近の緑丸の上昇は、5-3-5のジグザグの可能性がありそうです。 そうなると、複合修正波などの他に、上のカウントのような展開も予想できます。

現在の上昇の勢いから考えると、3-3がスタートしている可能性は低いのではないかと考えていますが・・。 今週は、3-2の修正波を見極める1週間となるのではないでしょうか。

以上、今日の為替予想でした。