週末からその修正局面に入りましたが、約10か月ぶりに日足一目均衡表の雲を上抜けて実線を付けてきたことにより、トレンド転換がいよいよ現実味を帯びてきたようです。
もし、すでにトレンド転換しているならば、125円を目指すであろう3波動目(又はC波動)がスタートしていることになります。
ここはロングで参入したいところですが、トレンドはいきなり大きく反転することはありません。 今月は買場探しとなりそうですが、タイミングよくロングポジションを持ちたいものです(個人的には、長期枠のロングポジションはすでに持っているので、これ以上この付近で追加予定はないのですが、3波動目の副次波の3波が本格的にスタートした場合には、追加のロングを検討したいと思います)。
為替相場は株式相場などと違い、他通貨の展開が大きく影響してきます。ドル円とともに、ユーロドル、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円などの展開にも目を配りながらトレードに臨みたいと考えています。
ドル円は修正4波動目の調整か?
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3波動目延長型の衝撃波で、3波動目は1波動目のフィボナッチ比率3.00倍まで大きく上昇。現在は修正4波動目に入っているのではないでしょうか。
波動カウントの3波動目の内部波動の4波動目が、1波動目の高値を下回っていますが、これは他通貨の影響からの行き過ぎであると考えています(追記 2波の終点もヒゲの行き過ぎ)。
為替相場は段階が小さくなればなるほど行き過ぎが起こり、エリオット波動のルールから外れてしまうことがあると考えています。
この辺の判断は難しいところですが、そこまでの波動の経緯と、さらに小さな段階(ここであれば5分足や1分足)の展開から総合的に判断していくしかありません。
経験上、特に5分足のような小さな段階では、ヒゲの部分の行き過ぎが頻繁に起こっています。
日足などの大きな段階では、ルールから外れることはありませんが、時間足以下の段階ではルールから外れる(ヒゲのはみ出し)こともあるため、臨機応変に対応した方がよさそうです。
また、「チャートのチャネルラインはどのように引いているのですか」というコメントを最近頂きました。
チャネルラインには、2の種類があります。
ひとつ目は、4波動目の終点を推定するために引く1-3チャネル(1波と3波の高値を結び、2波の安値から平行にチャネルラインを引く)。
※2-4チャネルは、3波が大きく伸びた場合や、修正パターンにより機能しないことがあります。
ふたつ目は、5波動目の終点を推定するために引く2-4チャネル(2波の4波の安値を結び、1波と3波の高値からそれぞれ平行にチャネルラインを引く)。
推進波は、通常チャネルライン沿いに進んでいくので、波動をカウントするのにとても役に立ちます(言い換えればトレードに役立ちます)。 ぜひチャネルラインを使ってみてください。
話が逸れましたが、ドル円為替相場は修正4波動目に入っている可能性があります。
修正4波動目
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推進波の修正4波動目の反転は、通常3波動目のフィボナッチ比率38.2のリトレイスポイント(赤丸)と、1-3チャネル付近が一番可能性の高いポイントになります。
そうすると、現在進行中のジグザグ修正C波の推進5波動目が、1-3チャネルを行き過ぎて、38.2のリトレイスポイントにタッチ(少し行き過ぎる?)した地点から、5波動目がスタートして、1-3チャネル内に再び戻ってくるという展開の可能性があります。
つまり、黄色の枠内から5波動目がスタートするのではないでしょうか。
時間軸を落として、ひとつ下の段階の波形を確認してみたいと思います。
ひとつ下の段階の展開
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週末の雇用統計前後の波形となるため、多少複雑になっていますが、ジグザグ修正C波推進波の5波動目が、エクステンション(延長)に入ってきているのではないでしょうか。
この推進波のフィボナッチ黄金比率から検討すると、5波延長の終点は102.60付近の可能性が高いようです。
週明けは、この付近からの反転を確認した後に(1、又は5分足で推進波を確認した後のabc修正後に)、短期枠でロング参入してみたいと考えています。
ただ、もうひとつ可能性のある展開があります。
大きく修正してくる展開
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この展開であれば、A波は深くなる可能性があり、またABCのトータルなリトレイスも大きくなることが考えられます。
次にひとつ上の大きな段階の波形を確認しておきたいと思います。
推進波完成後の3-2の修正が買場?
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上のチャートはドル円為替相場4時間足です。
ひとつ上の大きな段階では、現在3波動目の内部波動の1波目だと予想しています。
現在ひとつ下の段階で進行している推進波が完成した後には、内部波動の修正2波目が展開してくるとことが考えられますが、この修正2波の終点付近が絶好の買場になるのではないでしょうか(上のイメージ図)。
修正2波は、いろいろなパターンがあり、現状ではリトレイス幅も推定することはできませんが(横這いの浅い修正や深い修正等)、赤ラインは強力なサポートラインになるものと予想しており、今月はこのラインをバックにロング参入のポイントを探りたいところです。
最後にポンド円の状況を簡単に確認しておきたいと思います。
推進波に発展したポンド円
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ポンド円は、3波の安値を下回ってきたことから、ジグザグ修正を否定して、下降推進波に発展してきました。現在は、2-4チャネルから反転してきていますが、まだ5波動目は終了していないものと思われます(5-5?)。
となると、その前の推進波は、abc修正の最後のC波動の推進波か、カウント間違えということになります。この辺りは、後日検討してみたいと思います。
この下降推進波は、5波動目のエクステンションがなければ、まもなく終了すると予想していますが、3波の大きさから考えるとエクステンションしてくる可能性もありそうです。
以上、今週の為替予想でした。