本格上昇の布石波動となるのか注目


FX ドル円為替予想



窓を大きく開けて上昇してきたドル円為替相場。米連邦捜査局のコミー長官の「ヒラリーさんのメール問題は、犯罪にあたらないとの結論に変わりがない」との見解が明らかになり、大統領選を巡る不透明感が後退したことで、ドル買いが進んだようです。

この窓開けの上昇で、当初予想していた拡大フラットの最後の下降推進波の5波動目が飛んだ可能性があります(カウント間違いかもしれませんが)。  そうすると拡大フラット修正が終了して、現在は新たな上昇の1波動目が進行しているかもしれないわけです。

いよいよ0-2チャネルを超えて、本格上昇へと続ていくのでしょうか。また、ドル円と同様にトレンド転換しているかもしれない豪ドル円の動きにも注目です。

本日の為替予想は、この辺りを掘り下げてみたいと思います。







いつトレンド転換してもおかしくない豪ドル円

まずは、おさらいで豪ドル円の現在地を確認してみます。


豪ドル円の現在地

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上のチャートは豪ドル円週足です。  

豪ドル円為替相場は、2008年10月から始まった上昇推進波に対する修正局面に位置しているものと予想しています。

複合修正波のWXYまで終了しており、上昇推進波に対するフィボナッチ61.8のリトレイスから反転してきています。 つまり、いつトレンド転換してもおかしくない(又は既にトレンド転換している?)現在地にいます。

しかし、複合修正波はWXYXZまで続く可能性があり、ここからもう一段下を目指してもエリオット波動では正当化されます。

現在は、複合修正チャネルをブレイクするかどうかの注目局面です。



豪ドル円直近の波形

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上のチャートは豪ドル円4時間足です。ここからは直近の波形を確認してみます。  

この4時間足チャートの左側に、2か所衝撃波が確認できます。 このどちらかの始点でトレンド転換しているのではないのかと予想しています。 

当初は1つ目の推進波始点でトレンド転換しているのではと予想していたのですが、abc修正(3-3-5)の最後の推進波の可能性もあるため、2つ目の推進波の始点かもしれないと考えています(どちらもフェイラーとなります)。

直近の上昇は、行き過ぎが2か所発生してる衝撃波ではないかと考えています。 その後、ドル円と同じく、拡大フラット修正から3波動目の再上昇に移行しているのではないでしょうか。あまりあてにはなりませんが、このような展開をイメージしています。


次にドル円為替相場の状況を確認してみます。









新たな上昇の1歩目になるのか注目!

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上のチャートはドル円4時間足です。当初予想していた5波動目は飛んでしまったのかを考えてみます。 

以前も、ISM非製造業指数のサプライズで上昇衝撃波の5波動目が飛んでしまいましたが(9/8のブログ)、今回も飛んでしまったと考えています。理由として、3波動目の大きさは1波動目のフィボナッチ比率2.00倍まで伸びており、このようなabc修正はなく、推進波と考えるのが適切であるからです。

次に、この推進波は拡大フラットの最後の推進波なのかという問題です。 9/22からの推進波が上のカウント(1~5波)であるならば、拡大フラットの最後の推進波の可能性が高いのではないのかと考えます。

しかし、前回の週間予想のもうひとつカウントであれば、ジグザグ修正のa波の可能性も残っています。

このジグザグ修正を否定して、新たな上昇の1歩目となるためには2つのポイントがあります。ひとつ目は、現在進行中の上昇が推進波になること。 ふたつ目は、下降推進波の79.0のリトレイスポイントを超えてくることです。

ジグザグ修正のc波は、a波の61.8のリトレイスまでで始まることが多く、稀に79.0からスタートしてくることもあります。

つまり、現在進行中の上昇が79.0(赤丸)を超えて実線を確定してくれば、ジグザグを否定できるのではないでしょうか。そして、次に0-2チャネル(緑丸)を超えてくることになれば、3-3が本格的に始まるのではと考えています。

ただ、ユーロドルの5波動目が始まっていない可能性があるため、そう簡単にはいかないかもしれません。

以上、今日の為替予想でした。