FOMCを控えての事前対策




調整波動を展開しているドル円為替相場。落ちてもすぐに買いが入る展開で、かなり下げるのに苦労しているようです。利上げが確実視されているFOMCを控えているので、当然と言えば当然かもしれません。


しかし、政策金利発表後の動きには注意する必要がありそうです。予想通り利上げが発表れれば、その直後は買いで反応すると思いますが、そのまま上昇していくかは不透明です。

市場の利上げ織り込み度は、100%という声も聞こえてきます。 また、政策金利発表直後の上昇で、利益確定を考えている投資家もかなりいるのではないかと思われます。

「バイ・ザ・ルーモア/セル・ザ・ファクト」ー噂で買って事実で売るーという格言もあるように、一旦上昇した後にヒゲを付けて大きく下落してくる展開も充分に考えられます。

そこで、本日の為替予想は、ドル円為替相場のレジスタンスとサポートラインを考えてみたいと思います。






ドル円のレジスタンス・サポート



まずは、上に抜けていった場合のレジスタンスラインを検討してみたいと思います。


レジスタンスライン

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ドル円の日足チャートです。  FOMCや雇用統計など、大きく動く可能性のある場合には、フィボナッチPivotがよくレジスタンスとサポートになります。 表示させてあるのはウィークリーフィボナッチPivotです。 

もうすで、市場の利上げはかなり織り込まれているので、上はレジスタンス4までで納まるのではないかと考えています(ヒゲの部分は抜けてくる可能性あり)。 また、このレジスタンス4ラインの下には、1波の3.00倍ラインが控えています。

もし、この付近まで上昇してくることがあれば、1分足で反転の推進波を確認した後のabc修正で、短期枠を使ってショートでエントリーしてみたいと考えています。


次にサポートラインを考えてみます。



サポートライン

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ドル円の4時間足チャートです。 上に行く場合には、瞬間的に大きく動いていく可能性が高いと思われますが、その後下降してくる場合には、調整パターンを作りながら、ある程度時間を掛けて下落してくると予想しています。

上のチャートには、あくまでも暫定で3波のフィボナッチリトレイスとチャネルラインを入れています。 金利発表後に一旦上昇した場合には、それぞれのラインを引き直す必要があります。

暫定のラインで考えると、リトレイスポイントの23.6(赤丸)や38.2(青丸)がサポートラインとして機能しそうです。 合わせて引き直したチャネルラインにタッチしてくることがあれば、そのポイントは絶好の買いポイントになると思われます。 ただ、ここまで下降してくる可能性は低いかもしれません。

ロング参入する場合には、しっかりと調整パターンを見極めて、反転の衝撃波を確認してからエントリーするのがいいかもしれません。

以上、本日の為替予想でした。