反転ポイントは近づいている



今週、遅ればせながら初詣に行ってきました。 今年の健康をたっぷりとお願いした後におみくじをひいたのですが、2年連続の大吉でした。今年も良い年になりそうです。


最近、よくエントリーのタイミングについてのメッセージを頂きます。 たしかに難しいですよね。 進む方向の予想は合っているのに、エントリーのタイミングが悪いために損切りになってしまうことは誰もが経験していると思います。

エリオット波動には、「C波、又は3波を狙え」という格言があります。

これは、反転を確認した後の押し目でエントリーすることを表しています。A波、又は1波で反転した後には必ずB波、又は2波の調整局面が続きます。 つまり、最初の反転で焦ってエントリーしなくても、次の押し目で充分に引き付けてからエントリーすればいいわけです。

たしかに、B波、又は2波の調整波動パターンの違いによって、押し目の大きさは違ってきます。しかし、その多くは、A波、又は1波のフィボナッチ比率61.8以上です。

エリオット波動を始めて間もない方は、A波、又は1波のフィボナッチ比率61.8や76.4から100.0の間で、フィボナッチPivot(60分など)や一目均衡表の雲(60分など)、またボリンジャーバンドなどが重なるポイントを意識して相場を見ておくといいかもしれません。

※修正波については「エリオット波動で知っておくべき4つの調整パターン」をご覧ください


さて、今週の為替相場は、どの通貨も調整波動を展開していたと思われます。その中でも、一番注目されているのはドル円為替相場のようです。 ユーロ円などのクロス円は、ドル円の動きを睨みながらといった感じです。 

ドル円は、どのポイントで反転してくるのでしょうか。 前回の週間為替予想のポイントを再確認しながら、来週の展開を予想してみたいと思います。







ドル円はダブルジグザグを展開か?


まずは、エリオット波動で考えた場合の予想現在地を確認してみます。

ドル円為替相場の予想現在地


ドル円の現在地イメージ

エリオット波動の衝撃波は、上の図のような展開になれば理想的ですが、時にチャネルラインを大きく超えてきたりすることもあります。 あくまでもイメージとして見て頂ければと思います。

ドル円の現在地は、3波動目の内部波動の4波動目(緑丸)に位置しているのではないのかと予想しています。次の3-5波動目で、遅かれ早かれ直近高値の118.60は越えてくると考えています。そして、ここでドル円の上昇3波動目は終点を迎えるのではないでしょうか。

オルタネーションの法則から考えて、その次の修正4波動目はトライアングルなどで、1~2年の大型調整局面になるのではと予想しています。




反転予想エリアに入ってきた


上のチャートは、前回の週間予想にアップした反転予想ポイントです。 この週末の下降で、ちょうど緑枠(予想反転エリア)に入ってきたところです。

来週は、この緑枠の中での動きになると思われます。そして、この緑枠のどこかで反転してきそうです。 

ここから注目されるポイントは、3つあります。ひとつ目は、1-3チャネルライン(2本あります)。ふたつ目は、前の衝撃波の4波安値ライン(黒点線)。3つ目は、3-3波動目のフィボナッチ比率38.2のリトレイスポイント。

この3つは、世界中の波動使いが注目しているポイントだと思われます。そうすると、これらのポイントで反転してくる可能性が高いのかもしれません。


少し難しい話になりますが、次の反転上昇は、3-5波動目である場合と、3-4波動目のB波である場合の両方の可能性があります。もし、3-4波動目のB波動であった場合には、時間を掛けた調整局面に発展してくるかもしれません。

次に直近のひとつ下の段階の波形を見てみましょう。







ダブルジグザグでもう一段下を目指す

ドル円1時間足チャート

前回の週間予想では、ジグザグ修正(終点か1波動目)、又はダブルジグザグを予想していました。その後の波形を見てみると、ダブルジグザグの可能性が高いのではと考えています。

来週は、2回目のジグザグ修正のC波で、もう一段下を目指すのではないでしょうか。 その場合、先程の3つの注目ポイントのいづれかで終点を迎えるのかもしれません。


最後にユーロ円為替相場を簡単に確認してみたいと思います。






ユーロ円、ランニングトライアングルを否定

ユーロ円4時間足

上のチャートはユーロ円4時間足です。 ランニングトライアングルからの上昇1波動目を展開している可能性があったユーロ円ですが、緑点線を下回ってきていることから、その可能性は無くなりました。

ドル円は下、ユーロ円は上という展開は、相関関係から考えて難しいのかもしれません。そう考えると、ユーロ円はドル円と歩調を合わせて反転してくる可能性が高いのでしょうか。




ユーロ円の反転ポイントは?

ユーロ円日足チャート

上のチャートは、ユーロ円日足です。 大きな段階から反転ポイントを検討してみると、まず1-3チャネルラインが反転ポイントになる可能性があります。 今週末には、このチャネルラインにタッチしてきています。しかし、3波動目の23.6までしかリトレイスしていません。

現在の為替市場は、ドル円が注目されています。 ユーロ円は、相関関係のドル円と歩調を合わせ、もう一段下を目指す展開になるのでしょうか。来週のユーロ円は、ドル円を睨みながらの展開となりそうです。



以上、週間為替予想でした。