ドル円見通し 調整終了後に1-3波で反転か!


プロ野球の公式戦が始まりました。 昨日は劇的なサヨナラ勝ちで今季の1勝目を勝ち取ったカープ。守備は一流の安部選手が今期は打撃で活躍してくれそうです。ただ、投手陣が乱調気味なのは気になりますね。






さて為替相場。 ジグザグ(5-3-5)C波最後の下降衝撃波が終了したのかどうかが焦点になっているドル円為替相場。 このC波が終了後は、119円越えを目指す5波動目が続いて行くと予想しています。できるだけ引き付けてエントリーしたいところですね。

最近は本業が忙しく、内部波動を確認する機会も少なくなっていました。 しかし、昨日はまとまった時間が作れましたので、このドル円の直近波動を小さな段階(1分足や5分足)で精査してみました。 小さな段階のカウントはあまりあてにはなりませんが、参考にして頂ければと思います。

また、トライアングルからの5波動目衝撃波を展開中のユーロドルが、5-3波動目に移行した可能性があります。 5-3-3波動まではまだまだ時間は掛かりそうですが、足掛かり1波目でどこまで下降してくるのか注目です。

今回の週間為替予想は、ドル円とユーロドルの衝撃波を検証して、今後の展開を見通してみたいと思います。


その前にひとつ。 衝撃波は、1.3.5波の内のひとつの波動がエクステンション(延長)してきます。 エリオット波動を始めたばかりの方は、このエクステンションに戸惑ってしまうようです。なかなか上手く表現できないのですが、衝撃波の1.3.5波(それぞれの副次波は衝撃波)の内のひとつに、もうひとつの衝撃波が内包されることをエクステンションと言います。 

通常の衝撃波は、3波動目が延長して最も大きな波動になります。チャートを確認すると、内部波動の5波が浮き出てており、しっかりと確認することが出来ると思います。

ただ、衝撃波展開中にどこが延長しているのかを判断するのは大変困難です。大きくトレンド方向に進む3-3波動などでは、延長した衝撃波のその内部波動で更にエクステンションが発生するためです。 また、同じような大きさの波動が続いているような場合も衝撃波終点を予想するのが難しくなります。

対処方法は、波を数えてみるのが効果的です。 通常の衝撃波は9つ波で構成され、延長した内部波動がさらにエクステンションした場合は13の波で構成されます。修正4波動目を意識しながら波を数えてみると、衝撃波の現在地が分かることがあります。 ぜひ試してみてください。





ドル円の下降衝撃波終点

大きな段階の現在地

ドル円日足チャート
ドル円日足チャートです。 大きな段階の現在地は、C波-3-4の調整局面と予想しています。

修正4波動目は、ジグザグ修正を展開しているようです。 ジグザグ修正は5-3-5。つまり、衝撃波→abc修正→衝撃波です。現在は、その最後のインパルスを展開中で、その終点が焦点となっています。

通常のジグザグ修正のc波は、a波の1.00倍やジグザグチャネル(0-2チャネルライン)タッチが終点となる場合が多いのですが、a波の1.618倍や0.618倍等になることもあります。

すでに0.618倍(青丸)の目標は達成しています(ウィークリーフィボナッチPivotサポート2で反転)。ここから1.00倍やチャネルタッチを目指すのが典型的なパターンです。

上の日足チャートを確認すると、衝撃波の4波動目を展開しているようにも見えます。そこで、この衝撃波を小さな段階で精査してみました。





ジグザグC波インパルス内部波動

ドル円1時間足チャート
ドル円ジグザグC波衝撃波を5分足で振り返ってみたのですが、5分ではあまりに小さすぎるので1時間足で予想カウントを入れています。 ただ、内部波動のカウントは、残念ですがあまりあてにはならないので参考程度にご覧ください。

内部波動を確認すると、この衝撃波は0.618で区分されている5波延長型のインパルスではないかとの結論になりました。

4波動目までは通常の衝撃波を展開して、2-4チャネルにタッチして衝撃波が一旦完成(5波-1)した後、5波動目がエクステンションしてきているのではないでしょうか。

そして、この衝撃波全体は、延長した衝撃波の2-4チャネル1波ラインタッチで完成したと予想しています。 ただ、最後の2-4チャネルは副次波のⅱが基準点になっています(波動の終点ではない、このようなケースも稀に現れます)。

しかし、5波の終点が実は3波の終点で、現在4波動目0.382のリトレイスが終了した直後ということも考えられます。 むしろ、大きな段階を考えればその方が理想的な展開といえます。

このような場合、次の上昇波形が5波動構成の衝撃波か、又は3波動の調整波かで判断できます。




反転後の波形はどっち?

ドル円30分足チャート
上はドル円30分足反転後のチャートです。3波動目が1波動目の1.618倍ラインを実線で越えておらず、また、1波と4波がヒゲの部分重複する一時的破れも発生しています。残念ながら、この展開ではインパルスであると断言することはできません。abc展開である可能性もあります。しかし、個人的には衝撃波(5波延長ぎみ?)である可能性がかなり高いのではないのかと予想しています。

2波動目はジグザグ修正(いつも2波動目は深いリトレイスになります)。3波動目は、1波動目の1.618倍は越えていないものの(ヒゲの部分は越えている)、0-2チャネルラインを大きく越えてきています。4波動目は微妙なのですが、おそにくランニングトライアングルのE波チャネルに届かずのパターンではないでしょうか。

最後の5波動目は3波延長型衝撃波で、内部波動の2-4チャネル(青チャネル)1波ラインと、全体の2-4チャネル(緑チャネル)1波ラインが重なるポイントが終点になっています(各段階の波動が、ひとつの目標に向かい同時に進行していくというフラクタル構造がよく現れています)。

この波動がインパルスであるならば、既に5波動目がスタートしていることになります。その場合、5波動目1-1の衝撃波ということになります。

直近の下降は1-2修正波。 おそらくその特徴である深いリトレイスになるのではないでしょうか。




ドル円の今後の見通し

ドル円15分足チャート
上はドル円15分足チャートです。 週末の下降は、5-3-5のジグザグ修正系と3-3-5修正系などの分岐点で終了しています。

3波動目が1波動目のちょうど1.618倍(青丸)ラインで反転しており、衝撃波の4波動目を展開中、又は最初の3波動abc展開(ひとつ上の段階のa波)が終了してすでに反転しているというどちらの展開も考えられる状況です(どちらにしても深いリトレイスになる?)。

週明けに直近安値を下回ってくればジグザグ修正系。 1.618倍を下回らなければ3-3-5系と進んでいくと見通します。

そして重要なポイントとして、もし週明けに衝撃波に発展することなく、3-3-5系の修正波を展開してくるのであれば、最初に説明した大きな段階のジグザグ修正は終点を迎えた可能性が高くなります(ジグザグC波衝撃波5波動目の展開を否定できる)。つまり、すでに5波動目がスタートしているという可能性が高くなるということを付け加えておきます。





本格的下降の3歩目がスタート?

ユーロドル日足チャート

次にユーロドル為替相場。 ユーロドルの大きな段階の現在地は、下降衝撃波の5波動目を展開中だと予想しています。

修正4波動目の大型トライアングルから5波動目がスタートして、すでに最初の衝撃波は完成しています(1波延長型衝撃波と予想)。エリオット波動では、ここで(5波動目がフェイリャー)全体の衝撃波が完成したとしても正当化されます。しかし、通常、トライアングルからの下降は、力を蓄えていた分大きく下降していくことがほとんどです。そう考えると、最初の下降は5-1波の可能性がかなり高いのではないでしょうか。

5-2の修正波は、0-2チャネルラインに届かず、a波の0.618倍を越えたところで終了しています。直近の強烈な下降は5波動目3-1と予想しています。 この5-3-1の後には、5-3-2の調整局面が続き(この終点付近は絶好の売り場となる?)、そして本格的な下降の5-3-3波動がスタートしていくものと思われます(まだまだ時間が掛かる?)。

その前に、現在進行中の5-3-1衝撃波がどこまで下降してくるかです。サポートは、0-2チャネルライン付近の可能性がありそうです。もし、この0-2チャネルラインを割ってくることになれば、5波動目が継続中であることが濃厚となります(直近の下降が衝撃波でチャネルライン付近までいけば、それだけで5波動目継続中の可能性が濃厚です)。





直近の下降衝撃波予想カウント

ユーロドル30分足チャート
上はユーロドル30分足チャートです。ドル円と同様に、直近の衝撃波を5分足で精査してみました。 内部波動のどこがエクステンションしているのか不透明なので参考程度にご覧ください。

予想としては、3波動目延長型衝撃波の延長している3波動目衝撃波の5波動目がさらにエクステンションしてきている、又は既に3波動目は終わり、5波動目終盤を展開中のどちらかではないのかと予想しています。

5波動目が延長してきていると考えるケースでは、3波動目は一旦2-4チャネルの1波ラインタッチで終了(緑丸)。そのライン(青点線)を下回りエクステンションがスタート。直近は、拡大トライアングル(めずらしいですね)からⅲ-5がスタートしているのではないでしょうか。

5波動目終盤であると考えるケースでは、5波動目の終点は2-4チャネル(緑点線)の3波ライン付近(1波の5.00倍ラインと重なる2重丸ポイント)の可能性がありそうです。




話は変わりますが、このユーロドルの下降に伴い、ユーロ円も大きく下降してきました。年明けから、ユーロ円はユーロドルと相関関係になることが多く、ユーロドルとともに下降していく可能性もあるのかもしれません。現在0-2チャネルラインを再び割り込んできており、その展開も考えておいた方か良さそうです。



今回は時間があり、ドル円とユーロドルを5分足で精査してみましたが、小さな段階は行き過ぎなどが現れ精度は高くありません。 やはり、大きな段階の波動をカウントすることが基本となります。エリオット波動を始めたばかりの方は、時間足以上のカウントをお勧めします。 それでは皆さん今週もエリオット波動で楽しく為替予想してください。

※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください
以上、週間為替予想でした。