FX予想 ドル円窓埋めに向かう?

注目されていたユーロドルのc波上昇衝撃波(推定)の完成を待って、ユーロ円、ポンドドル、そしてポンド円が勢いよく下降を開始してきました。これらはドル円にはどのように影響してくるのでしょうか。







修正波で下を目指していたユーロ円。ユーロドルが上昇衝撃波を展開していたため、下げるに下げれない状態が続いていましたが、ユーロドルの衝撃波が完成すると同時に下降を展開してきました。

このユーロ円の下落に引っ張られる形でドル円も下降してきています。ユーロドルが下降してきているとはいえ、ユーロ円やポンド円の修正波が終わるまではドル円の上値はかなり重くなりそうです。

また、注目のユーロドルは、5波動目の始点を守り切っての下降となっています。このことにより、5-2の修正が終わり5-3がスタートした可能性が出てきました。ただ、まだトレンド転換していることを否定出来ていないため、これからの動向を慎重に見極める必要がありそうです。

今回の週間為替予想は、節目を迎えているユーロドル、ポンドドルの状況とドル円の来週の動向を予想してみたいと思います。




ユーロドルの修正波は完成した?

ユーロドル4時間足チャート
上はユーロドル4時間足チャートです。 

まだⅰの終点を実線で下回っていないので、もう1波残っている可能性は残っていますが、ポンドドルとユーロ円で下降衝撃波がほぼ確定している状況であることから考えると、ユーロドルの衝撃波は目標に到達することなくトランケーションで終了した可能性が高くなってきているようです。

この衝撃波はも4波動目の終点で0.618に区分(フィボナッチ黄金区分)されている5波動目延長型と思われます。エクステンションした5波動目の衝撃波は1波動目延長型のようです。終点はひょっとすると、ひとつ前の高値かもしれません。

長期的に見れば、この辺りのショートポジションはかなり面白くなる可能性がありそうです。ひとつ上の段階でその辺りを確認してみたいと思います。



このラインを下回ると衝撃波を否定できる

ユーロドル日足チャート
上はユーロドル日足チャートです。 トライアングルチャネル内に戻ってきたことから、トレンド転換の可能性が出てきていたユーロドルですが、やはり5-2の修正波である可能性が高そうです。

直近の上昇衝撃波は、abc修正最後のc波衝撃波ではないでしょうか。修正2波動目は深くなるのがセオリーですが、まさにギリギリで5波動目始点を守り切ったという感じです。

ただ、c波がa波の1.382倍まで大きくなっていることから、5-1波動目終点からの波動が衝撃波である可能性は残っているので、今後の動向を慎重に見極める必要があります。

赤丸のポイントを下回ることで、その可能性をかなり否定できると考えられます(0-2チャネルも意識される)。そして、青丸のポイントをさらに下回ってくれば、ほぼ衝撃波を否定できるのではないでしょうか。

そのためにはまず週明けにⅰを下回り、下降衝撃波を展開できるかか焦点になりそうです。



ポンドドルは3-5に移行か?

ポンドドル週足チャート
上はポンドドル週足チャートです。ポンドドルの現在地は、下降衝撃波の3波動目と予想しています。

当初、の位置が内部波動3波動目の終点ではと考えていたのですが、その後の展開を見るとひとつ後のの位置が3波動目の終点かもしれません。

3波動目の0.382リトレイスポイントと週足一目均衡表雲下限付近でもみ合っていたのですが、この週末に時間足の段階で下降衝撃波が発生してきています。この週末に修正4波動目が終了し、3-5波動目がスタートした可能性がありそうです(修正4波波動目は1-3チャネル行き過ぎからの反転パターンが一番多い)。

もしそうであるならば、下降衝撃波で2-4チャネル1波ラインタッチを目標に下降していくのではと予想しています。



0-2チャネル割れからの衝撃波

ポンドドル日足チャート
上はポンドドル日足チャートです。ポンドドルの上昇は、2つの0-2チャネルを越えることなく、再び0.382リトレイスライン内に戻ってきました。

この週末に、ひとつ下の段階の0-2チャネルを下回り、下降衝撃波が発生してきています。この下降衝撃波は、3-5波動目内部波動の1波動目ではないでしょうか。

このまま緑丸ラインを下回ってくれば上昇衝撃波がほぼ否定される、つまり3波動目に対する調整局面であった可能性がかなり高くなると思われます。

この3-5波動目内部波動の1波動目がどこまで大きくなるか分かりませんが、内部波動の修正2波動目終点付近ではショートでのエントリーが面白いのではないでしょうか。








ドル円は窓埋めに向かう?


0-2チャネル割れ

ドル円4時間足チャート
上はドル円4時間足チャートです。 1-3チャネルを越えて、衝撃波→調整波→衝撃波(5-3-5)と展開していたドル円ですが、0-2チャネルを大きく割り込んできました。

5-3-5のジグザグで終わったのか、それとも1波→2波→3-1波→3-2波という展開なのか。2回目の衝撃波の始点を下回らない限り、どちらの可能性もあると言えます。

しかし、週明けに赤点線ラインを下回ってくることになれば、ドル円の修正波終点はまだ下にある可能性が高くなりそうです。

逆相関のユーロドルが下降してきているとはいえ、ユーロ円とポンド円が下降衝撃波を展開していることから考えると、もう一段下を目指す可能性が高くなってきたように思われます。ダブルジグザグなどで窓埋めを目指していくのでしょうか(下降衝撃波ではないと予想しているのですが、修正4波動目がトライアングルを展開しているという可能性もあります)。

ただ、4/17からの上昇は衝撃波だと予想しているので、この始点ライン(緑ライン)は下回らないと考えています。このラインをバックに出来るだけ引き付けてからのロング参入が面白いかもしれません(トライアングル等を展開して下降してきた場合は別です)。



すでに始点は割れている?

ドル円30分足チャート
上はドル円30分足チャートです。 

2回目の上昇衝撃波の始点を下回るまでは、まだ上への展開の可能性も残っています。しかし、すでに下回っているかもしれません。

2回目の衝撃波の始点は、オレンジ丸のポイントと紫丸の2つのどちらかだと思われます。微妙ですが、個人的にはオレンジ丸の方だと予想しています。すると既に始点を下回っていると考えられます。ただ、紫丸ポイントから反転してきているので、このラインを下回るまでは上への可能性もあるのかもしれません。

直近の下降は、衝撃波→トライアングル→衝撃波で1波の1.382倍までで反転してきています。この段階であれば、下降衝撃波の4波動目と1波→2波→3-1波→3-2波のどちらの展開の可能性もあります。

週明けの初動の動向を見極めたいところですが、もし0-2ラインまで押し目を付けてくるのであれば、0-2ラインをバックにして売りで参入してみるのが面白いかもしれません(その場合は3-3波動目を狙ったエントリーとなります)。



以上、週間為替予想でした。