ドル円の昨年末の動きもそうですが、トレンドの節目ではいつも値動きが激しくなります。ポンドドルと同じく節目を迎えているユーロドルは、売り手の買い手の激しい攻防が続いており、ここからトレンドが大きく動いて行くことを予感させます。
今週の週間為替予想は、ポンドドルとユーロドル、そしてユーロ円の動向を見通しながら、ドル円の週明けの動きを考えてみたいと思います。
ポンドドル修正波終点が狙い目?
ポンドドル現在地予想
ポンドドル週足チャートに予想カウントを入れたものです。
3波延長型衝撃波3-5波動目の初動というところがポンドドルの現在地ではないかと予想しています。
4波動目は、1-3チャネルを大きく越えてきましたが、3波動目の0.382リトレイスを越えてからの反転でエリオット波動の理想的な展開といえます。
5波動目(ひとつ上の3波)の終点は、トランケーションなどの可能性もありますが、2-4チャネル1波ラインタッチや、1波動目の1.00倍、1.618倍が目標になるのではないでしょうか。
チャネルを割れてきたポンドドル
ポンドドルがもし下降トレンドから上昇トレンドへ転換しているとするならば、必ず上昇衝撃波を展開してくるはずです。
衝撃波は、0-2チャネルラインを越え、また3波動目が1波動目の1.618倍(1.00倍~1.618倍は衝撃波と修正波のどちらの可能性もある)を越えてくることがひとつの目安となります。
反転後の波動を確認すると、3波動目(C)が1.272倍の大きさであるものの、今のところ0-2チャネルを上抜けできていません。 しかも、この週末には3波動目が1-3チャネルを大きく割り込んできいます。
日足の実線ではなんとか1波の高値ラインは守れましたが(ヒゲは越えている)、この一連の波動は修正波である可能性が高くなってきたようです。
週明けからは調整局面?
4時間足チャートです。この週末の最後の上昇波形の判断がついていません。 エンディングダイアゴナルトライアングルで最後の衝撃波が完成したようにも見え、また既に1波が終わっていて、そのabc修正であるようにも見えます。
どちらにしても、この週末の下降衝撃波の押し目が狙い目であるようです(ただ4波動目の高値を越えるまでは5波動目がエクステンションしてくる可能性もある)。
週明けは、どういう修正パターンでどのくらいリトレイスしてくるか今のところ分かりませんが(WXYの横這いの複合で、最後がトライアングルなどの分かり易い修正パターンならいいのですが・・)、その修正波の終点付近を狙ってショートポジションを建てたいと考えています。また、5波動目の終点ラインの手前か越えた後に、追加のショートでの追撃も予定しています。
衝撃波は波を押し進めていくために現れる波動で、基本的にその方向にトレンドがあります。つまり、ポンドドルは下降トレンドに回帰している可能性が高いと言えそうです。
そうすると、ユーロドルの上値はかなり重くなると予想されます。 ユーロドルの下降トレンドはまだ終わっていないのではないでしょうか。
やはりC波衝撃波は完成している?
チャネル内に戻ると・・・
ユーロドル日足チャートです。 ユーロドルは5波始点ライン(トレンド転換ライン)での激しい攻防が行われています。ユーロドルがトレンド転換しているのであれば、1/3からの上昇は衝撃波になるはずです。現在のユーロドルは、修正波と衝撃波のどちらの可能性もある状況だと言えます。
3波動目は1.618倍は越えていないものの、0-2チャネルは越えてきています。しかし、ポンドドルの状況、またダイバージェンスが既に現れているこの段階からさらに上を目指して上昇していくのはかなり難しいように思えます。
もし、0-2チャネルに再び戻ってくることになれば(合わせて4波の安値を下回る)、それはabc修正であるひとつのサインになると考えられます。
このポイント付近には損切りの逆指値が並んでいると思われます。 このチャネルに戻るポイントでは、追加のショートを入れたいと考えています。
この辺りで追加のショート
4時間足チャートです。 まだ、トレンド転換している可能性もありますが、3つのポイントが重なる地点が5波延長型衝撃波の終点だったのではないでしょうか。この衝撃波が5-2波C波の衝撃波であるならば、現在は5-3波の初動ということになります。リスク管理を徹底しながら、なんとしても追加のポジションを仕込んでおきたいところ。
先程の0-2チャネル、4波動目の安値、そして衝撃波の2-4チャネルを下回る辺りで、下降波形を確認してショート参入してみたいと思います。ポンドドルの下降と同時になるのではと予想しているので、ポンドドルの動向も合わせて注視しておきたいと思います。
ユーロ円の動向を確認してからエントリー
ドル円は窓埋めも終わりここから反転と予想して、1波の高値をブレイクしたポイントでエントリー。 しかし、予想とは異なり3波動目が1.382倍で終わり、2-4チャネルを割って下降衝撃波(ひとつ下の段階)を展開してきたため早めに利確しています。
その後の展開を確認しても、衝撃波とは言い難い展開を見せています。ドル円についてはもう少し様子を見てからの参入にしたいと考えています。
ドル円は、ユーロドルと逆相関関係、ユーロ円と相関関係の状況時にトレンド方向に大きく進んでいきます。
ユーロ円の週明け欧州時間の動向を確認して、ユーロ円が上昇衝撃波を展開してくるようであればドル円の追加ポジションを仕込む予定でいます。
窓が開いているままのユーロ円
上はユーロ円4時間足です。 ドル円やポンド円とは違い、ユーロ円はまだ窓埋めが終わっていません。上昇衝撃波の修正波が横這いの複合調整で、このまま上抜けていくといった展開が考えられますが、ユーロドルと共に下降して窓埋めしてくるといった展開も考えられます。
もし後者の展開であるならば、ドル円の上値は重くなりそうです。
ひとつ下の段階の波形
ユーロ円は、週明けに直近高値と直近安値のどちらに抜けていくのか見極めたいところです。上に抜けていくのであれば、ドル円と共に衝撃波を展開していくのではと考えていますが・・・。
しかし、逆にここを下抜けて下降衝撃波を展開してくるのであれば、窓を埋めに向かう可能性もあるかもしれません。
ドル円の週明けの展開は、このユーロ円の動向が鍵を握っているのかもしれません。
※エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください
以上、週間為替予想でした。