為替予想ドル円 長期ロングどこで仕込む?

ひとつ上の段階が上昇トレンドのドル円。 本格的な上昇が始まる前にロングポジションを積み上げていきたいと考えていますが、まだそのタイミングではないようです。ユーロドルの衝撃波が完成する辺りが狙い目でしょうか。




各通貨の波動がバラけているため、どの通貨ペアも神経質な展開が続いています。「あっちの波動展開が上で、そっちの波動展開が下だから、こっちは上?」とこんな感じでしょうか。

FXでエリオット波動を使う場合は、株式相場で使う場合と異なり、この辺りの判断が難しいところです。

ドル円の上昇トレンドが本格的に進んでいくベストな状況は、ユーロドルが逆相関で下降波動、そして、クロス円が相関で上昇波動となるタイミングです。昨年末はまさにその状況でした。

小さな段階でこのような状況になることは直近の展開でもありましたが、それはあくまでも一時的です。 大きな段階でそのような環境になるときがドル円の仕込みどころとなるのかもしれません。

今回の週間為替予想は、各通貨ペアの大きな段階からこの辺りを探ってみたいと思います。




一番の注目はこの通貨の展開


ユーロドルFX日足チャートです。現在一番注目されているのは、取引量が最も多いこのユーロドルの展開だと思われます。

現在、ユーロドルは上昇3波延長型衝撃波を展開しています。この衝撃波は、フラット3-3-5最後の5、又は5-3-5-3-5衝撃波の最初の5のどちらかだと予想していますが、そのどちらであるかは判断てきていません。

日足段階の波動展開は、修正波が進行中だと予想しています。 この4波動目は、展開が読みにくい上に、下の段階では上下に激しく動きながら神経質な展開をみせます。この途中ではトレードを休むのが一番選択かもしれません。

3波動目がそこまで大きな波動となっていない場合には、1-3チャネルを一度行き過ぎてから5波動目で再び1-3チャネルに戻ってくることが多いのですが、今回は3波動目が1波動目の3.00倍の大きさまで延びてきているため、このまま5波動目がスタートする可能性は少ないと考えています。

修正4波動目の理想的リトレイスポイントである3波動目の0.382(黄色ライン)や、1~3波動目の0.382(緑色ライン)を目指してプルバックしてくる可能性が高いのではないでしょうか(このポイントではロング参入予定です)。

来週以降、直近安値(紫ライン)を下抜いてくれば、ダブルジグザグでこのポイントへ進んでいきそうですが・・・。

そして、このポイントから5波動目が始まり、1波動目の1.618倍や1.00倍(こちらであればフェイラー)の大きさで2-4チャネルの1波ラインタッチで衝撃波が完成というイメージを描いています。ドル円が本格的に上昇してくるのはこのタイミングになるのかもしれません。



このユーロドルの修正波動の影響から、他の各通貨ペアの動きも読みにくくなっているようです。




まだ下降トレンド継続している?

ポンドドルFX週足チャートです。 ポンドドルは下降衝撃波の3波動目を展開中と予想しています。 ※12/3の週間予想で一部修正

ただ、修正波終点と予想したポイントを上抜けてきたため、カウント間違えの可能性も出てきています。

衝撃波には、1波と4波は重複しないというルールがあります。 もし、上のカウントの1の終点(緑ライン)を上抜けてくるとカウントを修正する必要があります。

しかし、その後の展開をみると、まだ下降トレンドが継続しているようにも見えます(ただ直近の上昇で衝撃波が完成した可能性も有り)。

ユーロドルとドル円のこれからの波動展開を考えると、その可能性が高いのかもしれません。ただ、ポンドドルは、ポンド円との相関の動きなどをもう少し見極めてから、トレンドの方向を再度検討したいと思います。




ひとつ上の段階は上昇トレンド

ユーロ円FX週足チャートです。 ユーロ円は、大きな段階ではドル円と相関の動きをみせ、週足チャートの展開も非常に似ています。 

2012/7から(ドル円は2017/1から)推進波の衝撃波でトレンド転換してきました。エリオット波動では、ひとつ上の段階の方向に進む場合には推進波が現れるので、ユーロ円の中長期トレンドはドル円と同じく上であることが濃厚です(さらにひとつ上のトレンドは分判断できていません)。

また、2015/4の126.085(オレンジ丸)を上抜けていることからもそのことが裏付けられていると言えます(衝撃波の1波と4波は重複しないため、ユーロ円の2014/12からの下降は修正波の3波)。

ドル円は5波動目がエクステンションした衝撃波でしたが、ユーロ円は1波動目に延長波が内包される1波延長型衝撃波です。

この衝撃波は、5-3-5-3-5(衝撃波)、5-3-5(ジグザグ)のどちらかの最初の5だと思われます。つまり、いずれ2014/12の高値149.765を2回目の衝撃波で越えてくることが推定されるわけです。

しかし、すでにC波が始まっているのか、それともB波の途中かについては、まだどちらの可能性もある状況です。

しかし、昨年末からの展開で3波動目が1波動目1.618倍ライン、また、2014/12からの下降の0.618リトレイスラインを越えていないことから、すでにC波が始まっているのか、それともB波の途中か、まだそのどちらの可能性もある状況です。

すでにC波がスタートしているのであれば5波動目がエクステンションしてくる5波延長型衝撃波を展開してくる。また、まだB波であるならばジグザグのb波がトライアングルを展開してくるというようなイメージでいます。








ドル円本格上昇のトリガーは?

ドル円FX日足チャートです。 ドル円は、大きな段階でユーロ円と同じく既にC波がスタートしている、またB波展開中、そのどちらの可能性もありそうです。

まだB波展開中であるならば、ジグザグのb波がトライアングルを形成してきていると思われます。

トライアングルのCが複雑な展開で、現在はDのジグザグを展開しているというイメージでいるのですが、まだCの途中である可能性も残っているかもしれません。

Dがスタートしているならば、直近の上昇波動は1波延長型衝撃波からの5-3-5ジグザグで、Cの0.618リトレイスライン、又は暫定トライアングルチャネル(黒点線)が次の目標地点ではないかとイメージしています。

ユーロ円の影響を横に置いて考えた場合、このドル円トライアングルD(ジグザグ)の展開とユーロドルの衝撃波4波動目、また、その後のユーロドル5波動目とドル円のトライアングルEが逆相関の形で影響し合うのではと予想しています。

つまり、ユーロドルの衝撃波完成と同時にドル円のトライアングルは完成して、その後、本格的な上昇かスタートするといったような展開になるのかもしれません。

修正波動は思うように進んでくれないのが常ですが、現在はこんなイメージを描いています。さて、どうでしょうか。


以上、週間為替予想でした。