2018年がドル円為替相場の絶好の買い場になる

今年の為替相場は最終盤を迎えました。2018年の波動展開を予想する上で、この期間の動きはとても重要なポイントになりそうです。

ドル円は125円を大きく越えてくる(C)波が2018年以降本格的に動き出すのではと予想していますが、その大ジャンプの前の調整波がトライアングルであることを決定付けてくるのか注目です。 







ドル円のトレンドが本格的に動き出す場面では逆相関の傾向が強いユーロドルも歩調を合わせてトレンド転換してくることがよくありますが、そのユーロドルは今週の上昇で衝撃波最後の5波動目に移行した可能性が濃厚となってきたようです。

そうすると、この5波動目の終点はユーロドルの絶好の売り場になるとともにドル円の絶好の買い場になるのかもしれません。

ユーロドルの5波動目の展開、またその終点はどの辺りなのか。あくまでも私のイメージですが、今回の週間為替予想はこの辺りを焦点にして綴ってみたいと思います。


その前にひとつ。 フィボナッチPivotの使い方についてのご質問をいただきましたので、私の使い方になりますがお答えします。

経験上、為替相場には取引レンジがあり、ほとんどはそのレンジの中で推移しているように思われます。 

1日、1週間、そして1か月とそれぞけの取引レンジがあり、一定の場合を除きまずこのレンジの中に納まります(さらに言えばこのノルマを達成しようとする傾向が強い)。

F.Pivotはこのレンジをかなり正確に教えてくれ、エリオット波動と組み合わせて使うと、利益確定や逆張りでのエントリーでとても役立ちます。

F.Pivotを使う場合にはデイリーだけではなく、ウィークリーやマンスリーF.Pivotなどもマルチタイムで表示しておくと一層効果的です。

ただ、トライアングルなどのもみ合いからの抜け出しや、衝撃波の延長波(エクステンションした波動、つまり3波延長型衝撃波であれば3波動目)が発生すると、その段階のF.Pivotは機能しなくなるので注意してください。

以上、F.Pivotについてでした。





5波動目がスタートした可能性が高い


衝撃波はひとつ上の段階のトレンド方向に現れる


エリオット波動は5波推進波でトレンド方向に進み、3波修正波(又はその変形)でその動きを調整するので、結果推進波は常にひとつ上の段階のトレンド方向に現れてくることになります。

今週、ユーロドルは勢いよく上昇してきましたが、この上昇波動が推進波であるかどうかが5波動目スタートの判断材料となりそうです。

この直近の上昇波動を確認する前に、まずユーロドルの予想現在地を確認してみましょう。



サイクルでの現在地

サイクルイメージ


上はユーロドルが現在展開しているであろう3波延長型衝撃波のサイクルイメージです。

ユーロドルは、この3波延長型衝撃波の5波動目がスタートしたかどうかというポイントにいると予想していますが、もし直近の上昇が推進波であるならば、その波動は5波動目内部波動1波動目の推進波である可能性が高いのではないでしょうか(ひとつ上の段階の衝撃波1波動目)。

この後には、修正2波動目→推進3波動目→修正4波動目→推進5波動目と続き、最終的に大きな段階の3波延長型衝撃波が完成するとイメージしています。

ただ、この5波動目の推進波は、1波延長型衝撃波、3波延長型衝撃波、5波延長型衝撃波、そしてエンディング・ダイアゴナルトライアングルのうちどれになるのかは今の段階ではわかりません。



今週の上昇波動は5波延長型衝撃波

ユーロドル為替相場4時間足チャート
ユーロドル為替相場4時間足チャートです。 

直近の上昇波形を確認すると、推進波である5波延長型衝撃波であることが濃厚のようです。

3波動目1波動目の1.618倍と平均的な大きさで終わっていましたが、最後の5波動目がユーロ円の上昇ターン(フラットのb波)と重なりエクステンションしてきています(0-2チャネル越えで一気に加速)。

この5波動目はデイリーF.Pivotのレジスタンス4を大きく上抜けていることから考えても延長波であることが濃厚だと思われます。

また、全体の黄金比率では、4波の高値(今回は安値ではありません)で0.618で区分されており、理想的な5波延長型衝撃波を展開していると言えそうです。

この衝撃波はひとつ上の段階の衝撃波の1波動目となるわけですが、陽線が続いていることから3波、5波延長型だけではなく、1波延長型衝撃波の可能性もありそうです。

現状では修正パターンは様々なパターンに発展する可能性がありますが、この2波動目のリトレイスが浅く(0.382まで)、そのまま直近高値を上抜けてくるようであればそれであるかもしれません。

逆に、2波動目のリトレイスが深い場合は、3波、又は5波延長型衝撃波を展開してくることになるのではとイメージしています。



衝撃波終点はこの辺り?


ユーロドル為替相場日足チャート
ユーロドル為替相場日足チャートにマンスリーF.Pivotを表示させたものです。修正4波動目が3波動目の0.382リトレイスポイントに若干届いていないため、2-4チャネルを引き直しています。

このユーロドルの衝撃波は、フラット修正3-3-5の最後の5か、トレンド転換後の1波動目の両目線で考えています。

どちらにしても、この衝撃波完成のポイントは絶好の売り場になると思われますが、フラット修正の最後の衝撃波であった場合にはまさに絶好のタイミングということになるのではないでしょうか。


5波動目終点予想

終点としてイメージしているのは


  • 1波動目の1.618倍(5波動目が3波、又は5波延長型衝撃波の場合)
  • 1波動目の1.00倍(5波動目が1波延長型衝撃波の場合)
  • 2-4チャネルの1波ラインタッチ付近
  • 4波安値で0.382で区分されるポイント(黄金比率)

というところです。

もし、1波延長型衝撃波を展開してくるのであれば、トランケーション気味に終わる可能性もあるのかもしれません。


その他の判断材料

ユーロドルのロングポジションはすでにパンパンになっているため、ドル円の波動展開が大きく影響してきそうです。

ドル円がトライアングルであるならば、そのEの下降の終点とユーロドル衝撃波終点は同時に訪れると予想しています。ユーロドルのショートを狙う場合には、ドル円のトライアングルの展開に注視しておく必要がありそうです。

また、衝撃波の5波動目では、必ずと言っていいほどRSIのダイバージェンスが現れてきます。このRSIも要チェックです。





横這いの複合修正波を展開か

ポンドドル為替相場4時間足チャート

ポンドドル為替相場4時間足チャートです。 

現在、一番波動が読みずらいのがこのポンドドルとボンド円です。ポンドドルとポンド円は、直近相関の動きで推移しており、動くに動けないといった状況ではないでしょうか。

ユーロドルの5波動目で下も怖いし、ドル円のE波で上も怖いので触れそうもありません。

ただ、ポンドドルは下、ポンド円は上目線で、本格的に動き出すのはユーロドルの衝撃波完成と、ドル円の(C)波がスタートしてからになるのかもしれません(この時にはポンドドルとポンド円は逆相関の動きとなりそうですが)。

ポンドドルの直近波形は横這いの複合修正波を展開してきているのでしょうか。

1波動目後は、フラット(W)→ジグザグ(X)→ジグザグ(Y)と続いてきているのかもしれません。

このあとに3波動目がスタートするか、ジグザグ(X)→トライアングル(Z)といった展開も考えられそうです。




フラット修正波を展開中

ユーロ円為替相場4時間足チャート
ユーロ円為替相場4時間足チャートにデイリーF.Pivotを表示させたものです。

ドル円にとって、ポンドドルとポンド円は相関で動いているのでさほど影響がないようですが、ユーロ円の動きは大きく影響してきそうです。

直近の波動展開は、フラット修正の3-3-5ではないでしょうか(これでユーロ円も長期的に上である可能性がさらに高くなった)。

ジグザグa波からのb波がユーロドルの5-1波動目と重なり、その内部波動(3-3-5)のcがaの1.618倍まで大きくなっています。

※この修正波のb波は3波構成となるので、その内部波動のcが1.618倍まで延びた場合には絶好のエントリーポイントになります。

この週末にb波内部波動aの高値を下抜けてきたことにより3波が確定しています。

現在進行しているのはフラット修正c波衝撃波であると思われます。a波の1.00倍、又は0-2チャネルタッチ付近を目標に下降していくのではないでしょうか。

そうすると、来週はドル円とユーロドルの上値は重くなりそうです。








ドル円はトライアングルの可能性が高くなってきた?


ドル円、1波延長型衝撃波を否定


ドル円は、10/6に付けた113.429、また9/27に付けた113.246を実線で下抜けてきたことにより1波延長型衝撃波が否定され、9/8からの一連の上昇波動がジグザグの3波であった可能性が濃厚となってきました。

これで大きな段階でジグザグのb波がトライアングルになっている可能性が一層高くなってきたようです。

そこで、まずドル円の現在地をサイクルで確認してみたいと思います。




ドル円サイクルでの現在地

サイクルイメージ


上はジグザグのb波がトライアングルである場合のサイクルイメージです。

修正波のb波はトライアングル(3-3-3-3-3)になることがありますが、このジグザグのb波がその展開になることが一番多く、ドル円もこの展開ではないのかとイメージしています。

たとえトライアングルでなかったとしても、(A)が衝撃波であることから長期的に上昇トレンドであると予想されます(ひとつ上の段階のトレンド方向に衝撃波は現れる)。

※ドル円の(A)は5波延長型衝撃波でしたが、(C)はどの衝撃波になるか今の段階では分かりません。ただ、トライアングルから抜け出しの衝撃波は、1波動目がトライアングルの最も広い部分と同じ大きさになる1波延長型衝撃波を展開してくることがよくあり、またその部分だけで衝撃波が終わってしまうこともあります。

(B)トライアングルになっているのであれば、現在地は赤丸のEを展開中だと思われます。トライアングルの内部波動は3-3-3-3-3なので、Eは3波構成の下降となると思われますが、現在はその1発目の下降を展開しているとイメージしています。




ドル円週足段階でジグザグを展開中

ドル円為替相場週足チャート
ドル円為替相場週足チャートです。

先程のサイクルイメージを見て頂いた後なので、衝撃波(A)→トライアングル(B)→衝撃波(C)の展開が掴み易くなったのではないでしょうか。

ドル円の(A)は50円の上昇でしたが、(C)が(A)1.00倍の大きさになるのであれば、Eの終点から同じく50円上昇してくることになります。このE終点はエントリーの絶好のタイミングになるのかもしれません。

このE終点はどの辺りになるのでしょうか。


トライアングルであった場合のE終点予想


ただ、トライアングルのE波動はトライアングルチャネルタッチで終了することもあれば、チャネルを行き過ぎることもよくあり、逆にチャネルに届かないこともあるとても気まぐれな波動です。

E終点の判断は、Eの3番目の内部波動をしっかりとカウントするのが一番の近道ですが、現在の段階であえて予想するならば、


  • トライアングルチャネルタッチ
  • 週足一目均衡表の雲下限タッチ
  • 暫定ジグザグチャネルタッチ(この場合はトライアングルチャネルを行き過ぎます)

この辺りではないでしょうか。

また、ユーロドルと歩調を合わせて反転してくる可能性が高いので、ユーロドル衝撃波5波動目の展開は要チェックです。




このラインを下抜けるとジグザグが確定

ドル円為替相場日足チャート
ドル円為替相場日足チャートにマンスリーF.Pivotを表示させたものです。

D-a高値ライン(オレンジライン)で4日連続ヒゲを付けて押し返されていましたが、今週末にやっと下抜けてきました。 1波延長型衝撃波が否定されて一気に下降してきています。

ただ、赤ラインを下抜けてくるまでは衝撃波の可能性は残っています。1波→2波→3-1波→3-2波の展開です。

来週はこのラインを下抜けて、Dがジグザグの3波止まりであることを決定付けてこれるかが焦点になりそうです。

この付近には、マンスリーF.Pivotサポート1や日足一目均衡表の雲が控えています。この辺りでE3波構成の1番目の波動が終了する可能性もありそうです。



5波延長型衝撃波?

ドル円為替相場4時間足チャート
ドル円為替相場4時間足チャートです。 

単純なジグザグの3波構成になると思っていたのですが、下の段階の波動を確認するとそうではないようです。

黒点線丸の波動はリーディングの可能性もありますが、1発目は複合修正波ではないでしょうか。今週末の大きな下降はY-cの下降衝撃波で、5波動目がエクステンションしてきているのかもしれません(その5波動目は1波延長型衝撃波?)。

これはあまりあてになりませんが、来週はこの0.618区分のポイントにも注目してみたいと思います。

以上、週間為替予想でした。