FXドル予想 来週の展開が試金石となる

ユーロドルとドル円は横這いの展開が続いています。ただ、かなり煮詰まってきたようです。来週の動きで2018年の方向が見えてくるのかもしれません。




ユーロドルとユーロ円の引っ張り合いはどちらが強いのか注目していましたが、ユーロドルの下方向の力が強かったようです。ユーロ円はもう一度下を試す展開で下降衝撃波を展開してきています。

こうなるとドル円の上値は重くなり、ユーロ円の下降衝撃波が完成するまでは横這いの展開が続きそうです。

来週はこのユーロ円の展開がキーポイントになるのかもしれません。どこで反転してくるのか? そして、その反転にユーロドルとドル円のどらが付いて行くのか?

ドル円は思いのほか弱い展開が続いています。しかし、ドルインデックスが反転してきそうな雰囲気があります。 ドルが主役となる展開が近づいているのかもしれません。



最近、「エリオット波動の投稿が最近ない・・・」、「もう少し分かり易くかみ砕いて・・・」というコメントをいただきました。 ただ、残念ながら専業ではないので、記事を作成する時間が平日はありません。

なので、今後は週間予想の代わりにエリオット波動の読み物を投稿する場合もあるかと思います。 これからは、できるだけ分かり易くエリオット波動をお伝えできればと考えています。





来週の展開で方向性が見えてくる

日足一目均衡表雲入り

ユーロドル為替相場日足チャート(3/12週)
ユーロドル為替相場日足チャートです。

ユーロドルは、5波動目2-4チャネルをレジスタンスとして、そこから平均移動線(21)を下抜き、今週の終値で日足一目均衡表雲の中に入ってきました。

3波延長型衝撃波の0.382区分で既にトレンド転換している可能性が高くなってきているように思われます。

しかし、またまだ買い手もいるようで、下げるのにかなり苦労しているようです。ドル円とポンドドルが動意付いてくれば、ユーロドルの下降トレンドは本格的進んでいくのではないでしょか。

ショートポジションを仕込んでいるのでこのまま一気に下げてほしいのですが、そう簡単にはいかないかもしれません。



5-3-5と続いている・・・

ユーロドル為替相場4時間足チャート(3/12週)


ユーロドル為替相場4時間足チャートです。

今週の前半の上昇は3波構成で終わっています(拡大フラットではなかったようです)。一般的なジグザグb波トレイス許容範囲の0.79リトレイスから再び下降して、4時間足一目均衡表の雲を下抜いて今週を終えています。

流れ的には、1波延長型衝撃波→修正波→3波延長型衝撃波(5波動目がエクステンションしてくる可能性あり)の5-3-5と続いているようです。ここまでであればジグザグということになりますが、この後に衝撃波まで発展してくるかというところがポイントになります。

その場合の展開としては・・・


  • 今週末の3波延長型衝撃波の5波動目がエクステンションして(5波延長型衝撃波)、ⅰの1.618倍付近まで延びてくる
  • もう一度戻り、この3波延長型衝撃波を足掛かりの1波動目として大きく下降してくる(見込み波)

というような展開が考えられそうです。

ただ、ここで衝撃波に発展したとしても、次はひとつ上の段階でジグザグと衝撃波の見極めが必要となります。つまり、123で終わるのか、それとも12345と続くのかというところです。


ただ、個人的には紫ラインを下回れば、トレンド転換したという目線でいきたいと思っています。

というのも、黒点線枠の波動をジグザグと判断しているのですが、5波動目がエクステンションした衝撃波にもカウントできないことはありません。なので、上への展開がほぼ否定される、この始点を下回った時点でトレンド転換していると早めに判断したいと思います。

逆に、もし緑ラインを上抜けてきた場合は、まだ衝撃波は完成していないと判断して、抱えているショートポジションは全てスクエアにする予定です。

まずは、0-2チャネルを越えて衝撃波に発展するのかというところ。そして、次にひとつ上の段階の0-2チャネルを越えて衝撃波に発展するのかというところがポイントになりそうです。





反転を示唆する波動展開?

2-4チャネルでサポート 

ドル円為替相場日足チャート(3/12週)
ドル円為替相場日足チャートです。

先程のユーロドル為替予想で「もう一度戻り、この3波延長型衝撃波を足掛かりの1波動目として大きく下降してくる(見込み波)」という展開を書きましたが、このドル円の黒点線枠部分がそのイメージと同じ展開です。

1波動目→修正2波動目で大きく戻り、その後、谷を2つ作った後に大きく下降しています。このドル円のチャートで言えば、ユーロドルはⅰのところで今週末を迎えているということです。参考までに。

さて、ドル円の為替予想です。ドル円は相変わらず横這いの展開が続いており、ユーロ円の影響で予想以上に上値が重くなっているようです。

ただ、今週末の下降は2-4チャネルにサポートされ、そこからヒゲを付けて勢いよく反転してきています。

この段階については、展開が進まないのであまり書くことがないのですが、イメージとしては衝撃波とジグザグの両目線です。

もし、ジグザグで既にトレンドが変わっているとするならば、修正2波動目で一時的な行き過ぎはあるものの、山を2つ作った形となっています。この直近高値を越えてくると勢いよく反転してきそうです。



リーディングの可能性あり

ドル円為替相場4時間足チャート(3/12週)

ドル円為替相場4時間足チャートです。

赤点線枠の波動が衝撃波の1波動目である可能性がある展開ですが、3波構成の修正波で一時的にその始点を下抜けています。こうなると様々な可能性が出てくるため、とても展開がイメージしにくくなっています。

ただ、青点線枠の波動が5-3-5-3-5のリーディングの可能性がありそうです。今週末の下降は、その調整で衝撃波にも見えますが、ダブルジグザグではないでしょうか(ジグザグで調整が終わると思いロングを仕込んだ〔c=a×1.00のポイント〕ものの同値で決済。最後のEDTからのチャネル抜けで再度ロングエントリー)。

そして、そのダブルジグザグが2-4チャネルでサポートされて終了→そこから足掛かりの上昇衝撃波(ユーロドルの下降衝撃波と同時展開)。

ドル円は、波動展開を見極められていないので何とも言えませんが、今週はこのような流れではなかったのかと予想しています。

今週はユーロ円の調整局面終了待ちといったところなのでしょうか? 来週、ユーロ円がドル円と同じ方向で反転してくれば、ドル円は上がり易い環境になるのではと予想しています(この展開にユーロドルやポンドドルの下げが加わればドル高円安の最高の状態なのですが・・・)。

来週は、この辺りを見極めながらロングの仕込みを少しずつ増やしていきたいと考えています。

最後に簡単にユーロ円を。




ドル円と共に反転してくるか?


ここも拡大フラット?

ユーロ円4時間足チャート
ユーロ円4時間足チャートです。

ユーロ円の大きな段階の予想カウントは、前回と前々回の週間為替予想をご覧ください。

ユーロ円は、1波動目(3波延長型衝撃波)の0.618リトレイスから、その高値を勢いよく上抜けて、このまま3波動目でトレンドが進んでいく可能性もありましたが、ユーロドルの下降に引っ張られ3波構成止まり(b波=a波×1.236)で終了しています。修正期間が少し短すぎたようです。

衝撃波→高値更新が3波止まり=拡大フラット又はランニングトライアングルですが、このポイントは修正2波動目なので拡大フラットとなりました(なぜかユーロ円は1波延長型衝撃波とこの拡大フラットがよく現れます)。

この拡大フラットの流れが確定した段階で、このユーロ円c波衝撃波が完成するまでは、基本的相関関係にあるドル円は上がりたくても上がれません。

しかし、分足の段階を確認すると、その衝撃波は既に完成したか、又は最後の小さい1波(5-5)が残っているかといった状況に見えます(c波衝撃波2-4チャネルを明確に越えた後の押し目で追加のロングを仕込む予定です)。

来週は、ユーロ円が反転してくるのか? そして、その反転はドル円となのか? それともユーロドルとなのか? この辺りが焦点になってくるのかもしれません。

それにしても、ブレイク戦術でトレードしている方にとって、この拡大フラットはとても厄介です。
拡大フラットの一般的な展開図


拡大フラット基本パターン


ちなみに、上が拡大フラットの一般的な展開です。

修正2波動目、修正4波動目のそのどちらにも現れ、波動構成は3-3-5の単純な3波動構成の修正波です。

衝撃波の終点を更新した波動(b波=a波×1.236や1.382によくなる)が3波動でストップした場合、修正2波動目は拡大フラットを、修正4波動目は拡大フラットとランニングトライアングルをまず疑ってみるといいと思います。

そのc波は衝撃波で、c波=a波×1.618になることが多く、稀にa波×2.618の深いリトレイスになることもあります。

修正4波動目に現れた場合は、1-3チャネルを使うと早い段階で判断出来るのですが、修正2波動目のケースはその判断はとても難しくなります。しいていえば、リトレイス期間が短く、また、リトレイスが目標より浅い場合は気を付けた方がいいようです(修正2波動目は深いリトレイスになるという特徴があります)。