今週のドル円は、FOMC後の流れで一時的に高値を更新しましたが、そこから逆に直近安値を下抜けてきました。 これで、リーディングの可能性は否定されてしまいました。ドル円はなかなか思うようには進んでくれません。難しいですね。
株式市場も当分は下降トレンドが続きそうな雰囲気です(エクステンションの可能性はある?)。
そうすると、ドル円の下げはまたまだ止まらない可能性もあるのかもしれません。
一方のユーロドルもこの流れで再び一目均衡表の雲を上抜けてきました。まだ衝撃波は完成していない可能性も出てきました。
来週もこの流れが続くようであれば、大きく目線を変えないといけなかもしれません。
為替予想に入る前にひとつ。 「エリオット波動と相性の良いテクニカル指標は?」というご質問を頂きました。
基本、エリオット波動はどんなテクニカル指標に組み合わせて使えるのではないかと考えています。
- 平均移動線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- Pivot値
- フィボナッチ系(エキスパンション、ファン、タイムゾーンなど)
等々、現在メインとして使われているテクニカル指標に加えても支障は出ないと思います。
この他にも、サイクル理論、グランビルの法則、ディナポリチャートなど、いろいろ組み合わせて独自の手法を考えられてみてはいかがでしょうか。
ドル買いかユーロ売りのターンが必要
0.382区分でのもみ合いが続いている
ユーロドルは、現在の位置辺りでトレンド転換すると、4波安値で0.382区分される理想的な3波延長型衝撃波ということになります。
ただ、チャートを見ると、0.382区分ラインを挟んでのもみ合いで、上方向に跳ねる前の調整局面のようにも見えてしまいます。
今週の展開を見ても、先週、平均移動線(21)を下抜いたものの、目均衡表の雲沿って上昇し、再び上抜いてきています。この辺りにあまり長く留まるようであれば、5波動目がまだ残っている、又は5波延長型衝撃波に発展するという可能性も出てきてしまいます。
ユーロドルが下降していくためには、ユーロが売られるか、ドルが買われることが必要です(両方であれば強力)。
週明けにドルインデックスが上昇反転してドル買いの流れで下降してくる、又はユーロが売られユーロ円と共に下降していくという展開にならなければ、もう一段上に上昇していく可能性もありそうです。
0-2チャネルを越えてくると・・・
ユーロドルは、先週の5-3-5の下方向の流れから、今週もう一度衝撃波で直近安値を下抜けてきました。 そうすると、5-3-5-3-5ということになりリーディングの可能性が出てきたことになります(副次波の波動は微妙なことが多いのですが・・・)。
ただ、今週末は0-2チャネルと一目均衡表の雲レジスタンスで抑え込んだものの、そのギリギリまで反転してきています。
0-2チャネルを越えるまでは、すでにトレンド転換しているという目線でいきたいと思うのですが、0-2チャネルと黒点線を越えてくると上方向の可能性が出てきそうです。最終的には、リーディング(予想)の始点である赤点線を越えてきた段階で衝撃波が完成していないと目線に変更していきたいと考えています。
ドル円に引っ張られる形で下降
ユーロ円為替相場日足チャートです。ユーロ円は、ドル円に引っ張られる形で、拡大フラット終点と予想しているラインまで再び下押ししてきています(3-5波動目がエンディングのである場合もあるかもしれません。その場合は3-3波動目の終点を変更)。
どうしても関連通貨の影響を受けてしまうので、FXでエリオット波動のカウントをする場合、この辺りが難しくなってきます。
ユーロ円は、大きな段階でジグザグの(C波)がスタートしていると予想していますが、この(C-1波)の終点を下回らない範囲でもう少しリトレイスしてくる可能性が出てきたようです。
チャートを見ていると積極的に買いが入っているのですが、現在はユーロドルとトレンドが異なっているので、なかなか思うように上がらないようです(ユーロ円に買いが入って上げる→ユーロドルもそれなりに上げる→ドル円下げる→ユーロ円それに引っ張られる形で下げるの悪循環)。
週明けに拡大フラット終点と予想しているラインをキープできればいいのですが、もし下抜けてしまった場合には、拡大フラットのc波が1波延長型衝撃波になるという展開もあるかもしれません。
ただ、既にダイバージェンスが現れてきており、もし下に抜けても下値は限定的になるのではないでしょうか。
ランニングトライアングルからの下降?
ドル円為替相場カウント修正
ドル円は、3波終点と予想していたラインを明確に下抜けてきたため、カウントの修正が必要となります。
修正4波動目がランニングトライアングルでしょうか?
ただ、もしそうであったとしても、1-3チャネルを越えていないこと、また、リトレイスの目標達成を達成していないことから、3波動目の副次波4波動目がランニングトライアングルである可能性もありそうです。
トライアングルからの下抜けであれば、1波延長型衝撃波を展開してくるのかもしれません。
トライアングルチャネルの最も広い部分と同値を動くとするならば、まだ、下にいきそうな雰囲気があります(修正4波動目からの下降であれば、1波動目の大きさが参考になる)。
この下のサポートとしては、M.F.Pivotのサポート2が控えています。まずはここがポイントになるのかもしれません。
今週はW.F.Pivotサポート3で反転
ドル円為替相場4時間足チャートにW.F.Pivotを表示させたものです。もしそうであるならば、E波の終点は微妙ですが、最初の衝撃波は5波動目がエクステンションした5波延長型衝撃波でしょうか?
今週はW.F.Pivotサポート3で止まりました。 ユーロ円の週明けの展開にもよるかもしれませんが、反転後の波動が3波構成に見えることからフラット系の修正からさらに下を試すといった展開もありそうです。
ドル円の反転は、ユーロドルの下げに勢いが出てくる頃だと予想していますが、そのためにはドル買いの流れが必要なようです。
最後にドルインデックスの波動を確認してみたいと思います。
5-5が残っている? 既にトレンド転換している?
こうして比較すると、ドル円はドルインデックスの波動とかなり近い流れになることが分かります。 ただ、ドルインデックスの波動カウントはドル円とは異なります。
ドルインデックスは現在C波の上昇衝撃波を展開していると予想していて、現在はその修正4波動目。 この後に衝撃波の5波動目が控えていると思われます(3波動目の大きさから考えると5波動目はエクステンションしてくる可能性もありそうです)。この5波動目が、ドル円のジグザグC波と連動してくるのではとイメージしています。
問題は修正4波動目がどこで終わり、次の5波動目がどこからスタートしてくるかです。
予想では、修正4波動目の修正パターンは拡大フラット(フラットa→ジグザグb→3波延長型衝撃波c)。2016年の12月からそのc波下降衝撃波がスタートして、現在はその最終盤付近。
すでに、1~3波動目の0.382リトレイスとc波衝撃波2-4チャネル1波ラインタッチが達成されていて、また、全体の黄金比率も0.382区分の位置にあります。そうすると、この辺りから反転してくるのが理想的だと思われます(拡大フラットb=a×1.382、c=a×2.00)。
最後の5-5波動目が残っている(この場合一度上げてから下降してくる?)、又は5-5波動目が小さく終わって既に反転している、そのどちらの可能性もありそうです(既にトレンドが変わっているのなら、今週は反転後の最初の衝撃波に対する修正波の下降)。
どちらにしても、拡大フラットならばドル買いの流れになるのはかなり近そうな雰囲気です。この3波延長型衝撃波の2-4チャネルを越えてくるとドル買いの流れは本格的に進んでくるのではないでしょうか?