米ドル反転の兆しあり 調整終了→トレンド回帰?

米ドルドルインデックス)は、下の段階で衝撃波が現れてきているようです。修正波が終了して、上の段階の上昇トレンドに回帰した可能性がありそうです。

調整波はその途中でフォーメーションを正確に推定することはとても難しいのですが、ドルインデックスの修正波はダブルジグザグでしょうか?

もう一段下げてトリプルという可能性もありますが、この辺りから再び上を目指した展開になってもおかしくないようです。

米ドルを含むどの通貨ペアの状況を見てもそう思えてしまいます。

たとえばポンドドル。

ポンドドルは大きな段階の2-4チャネル1波ラインから反転してきていましたが、abc修正波のc波がエンディングダイアゴナルトライアングルで、すでに折り返している状況に見えます。

修正波の一部が終了という展開かもしれませんが、この反転が3波構成であるということは下降トレンドがまだ継続していて、遅かれ早かれ直近安値を下抜けてくることを示唆しているようです。

やはり、米ドルの上昇トレンド終点はまだかなり上にあり(2016年12月に付けた高値の103.82は越えてくる)、ドルストレートやドル円はこれから2020年にかけて本格的にトレンドが進んでいくことになるのではないでしょうか?

為替予想の前にひとつ。 

最近、「どのようなタイミングでエントリーしてるの?」というご質問をよくいただきます。

専業ではないため、あまりトレード出来ないのですが、エリオット波動のフラクタル構造を利用して、大きな段階の節目でエントリーするようにしています。

簡単にお答えすると、ひと回り上の段階のトレンド方向に向けて(順張り)、トレードしようとしているその段階の修正波終点付近を狙っています(逆張り)。

一目均衡表雲、Pivot、フィボナッチなど複数のテクニカルが重なる場合は、修正波最後の衝撃波2-4チャネルタッチでピンポイントにエントリーすることもありますが、多くは反転を確認してからです。

トレードしようとしているひとつ下の段階の推進波を確認して(反転が3波構成であればエントリーしません)、その押し目や戻り、また修正波最後の衝撃波2-4チャネル越えなどです。

推進波確認後の押し目や戻りを狙う場合は、MACDとシグナルのクロスも確認するようにしています。

急こう配のジグザグやダブルジグザグは、衝撃波(推進波)に見えるときがあるので、この辺りはよく注意するようにしています。また、エリトリーした後の波動が3波構成で終わりそうな場合は万全を期して早めに利益確定するようにしています。

あと、関連通貨の波動も必ずチェックしています。東京時間でトレードする場合は、ユーロ円やポンド円の波動展開を見ながらタイミングを計ることもあります。

週足や日足段階のポジショントレードを基本にしているので、上手く波に乗れた後は、目先の上下は気にすることなく、そのトレンドが終わるまではジッとしているというスタンスです(買い増しや売り増しはします)。


参考になるか分かりませんが、大体こんな感じでトレードしています。






ユーロドル、再び1-3チャネル内へ


0.382リトレイスゾーンには若干届かず

ユーロドル為替相場日足チャートエリオット波動予想カウント
ユーロドル為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです。ユーロドルの予想は前回と変わっていないので簡単に。

ユーロドルは、今週末、米ドルの反転と同時に再下降してきています。

4波動目の理想的な終点である0.382リトレイスゾーンまで戻ってくれば売り増ししたいと考えていたのですが、今週末で下降トレンドに回帰した可能性がありそうです。

エリオット波動においての修正4波動目は、そのほとんどで1-3チャネルを越えてきます。

トレンド回帰までの流れとしては、1-3チャネルを一度越え4波動目が終了→5波動目が始まり、再び推進波で1-3チャネル内に戻ってくるというのがその典型的なパターンです。

赤点線枠の下降波動が衝撃波であれば(足掛かりの1歩目)、その展開である可能性がありそうです。

下の段階の波動カウントはあまりあてにはなりませんが、赤点線枠の波動を簡単に確認してみます。



3波構成であることを確定させる下降衝撃波

ユーロドル為替相場1時間足チャートエリオット波動予想カウント
ユーロドル為替相場1時間足チャートエリオット波動予想カウントです。

まず直近の上昇波形を確認してみると、ジグザグ修正波の3波構成のように見えます。

aの衝撃波は➀3波動目が一番小さな波動となっている(ユーロ円も同じ)②1波と4波がヒゲの部分重複しているというルール破れが現れていますが、1波延長型衝撃波ではないでしょうか。

そして、caの0.618リトレイスからスタートした5波延長型衝撃波で、ジグザグチャネルを少し越えて2-4チャネルの3波ラインタッチでc=a×1.272で終了。

その後の下降が3波構成であれば見込み波の可能性もあるのですが、今週末の下降は明らかに衝撃波です(1波延長型衝撃波展開中?)。しかも、すでにaの終点ラインを実線で下抜いてきていることから、3波ジグザグが確定したと考えていいのではないでしょうか。

たしかに、8/15からの上昇が衝撃波であるならば、この下降衝撃波はひと回り上の段階のフラット修正cの衝撃波であることも考えられるのですが、ドルインデックスや他のドルストレート、そしてドル円などの展開を考慮すると、8/15からの上昇は急こう配のジグザグで、この下降衝撃波は5波動目足掛かりの1歩目であると考えた方がいいのかもしれません。





ドル円、米ドルと相関で上昇してくる?


9月のFOMCが控える

ドル円為替相場週足チャートエリオット波動予想カウント
ドル円為替相場週足チャートエリオット波動予想カウントです。ドル円も前回の予想と変わっていないので簡単に。

ドル円は、移動平均線(21)の上に位置し、またその傾きもいよ感じで上がりかけてきています。この移動平均線(21)を下回ることなくトライアングルチャネルを越えてくることができれば(C)波がスタートしたと言えそうです。

※トライアングルのD終点を実線ベースとするならば、すでにトライアングルチャネルを越えてきていることにはなります(円インデックスも今週終値でトライアングルチャネルを越えてきた)。

また、来週の週足が陽線で終わるかどうか、月足一目均衡表雲を実線で勢いよく上抜けてこれるかどうか等もその判断材料のひとつになりそうです。

そして、利上げが確実視されている9月のFOMCがどのように影響してくるのかも注意しておきたいところです。

この上にはボリンジャーバンドなどが控え、かなりの売りが浴びせられることが予想されます(RSIも既に高い位置にあることも少し気になる)。そう簡単には抜けてこれない可能性もありそうです。






0-2チャネルと1波×1.618ライン越え

ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウント
ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウントです(マルチタイムでM.F.Pivotを表示してあります)。最後に下の段階を簡単に確認してみます。

直近の波動展開は、3波延長型衝撃波(5)→ジグザグ(3)と続き、そして3波動目がスタートしているのではとイメージしているのですが、ここからは見込み波などの様々な展開の可能性があり、また、ひとつひとつの衝撃波がどの段階のものなのかを今の段階で正確に判断することはできないようです。

とりあえずは、衝撃波の見極めとなる

  • 0-2チャネル越え
  • 1波×1.618ライン越え

この段階ではこの辺りがポイントになりそうです。


ドル円は基本的にはドルインデックスと相関の動きとなるので、今後はこのままドルインデックスとともに上昇していくと予想しています。

ただ、ドルインデックスは反転してきているものの、ユーロ円はフラットを展開中である可能性があり、来週はそのc波の衝撃波でユーロドルと相関で下降してきてもおかしくない状況のようです。

ユーロ円やポンド円の展開、またその展開に対してドル円がどのように反応してくるのか、来週はこの辺りをしっかりと見極めたいと考えています。

以上、週間為替予想でした。