【エリオット波動為替予想】FOMC後の展開が焦点

ドルインデックス、ユーロドル、そしてドル円は節目のポイント付近に位置しています。FOMC後の展開で今後の方向性がはっきりしてきそうな雰囲気です。

ドルインデックスとユーロドルは、先週の週間為替予想でイメージしていた反転ポイントをもう一段越えてきました。

そうすると、ユーロドルとドルインデックスの修正パターンは、複合型ではなく単純なabc修正のジグザグの展開でしょうか?

ただ、この展開により、それぞれ修正4波動目の理想的な終点であるリトレイスゾーン(3波の0.382、又は1波~3波の0.382)に到達してきたことになります。

小さな1が残っている可能性もありますが、ここから綺麗な推進波を展開できれば、それぞれ5波動目の展開に移行していけるのではと予想しています。

難しいのはユーロドルとユーロ円(他のクロス円も)。

ユーロ円は、大きな段階(週足レベル)でドル円と同じく(A)の推進波(おそらく1波延長型衝撃波)を既に展開済です。もしこの展開であるならば、ユーロドルとユーロ円はトレンドが逆方向であることになります。

この辺りがとても難しく、特に欧州時間は神経質な展開になるケースが増えてくるのかもしれません。また、ドル円も、たとえドルインデックスが上げる展開であっても、ユーロ円がユーロドルとともに下げる展開では注意した方が良さそうです。



修正4波動目終点の理想的なポイントから反転


エリオット波動で考えるとここからの5波動目が理想的

ユーロドル為替相場日足チャートエリオット波動予想カウント
ユーロドル為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです。

ユーロドルは今年の2月で上昇3波延長型衝撃波が終了して、トレント転換後の最初の波動を展開しています(すでにエクステンションは否定されている)。

その最初の波動は、3波動目1波動目1.618倍を越えて3.00倍付近まで到達してきていること、またドルインデックスの展開などから考えると衝撃波である可能性が高いと予想しています。

その衝撃波が今年の2月までの上昇3波延長型衝撃波に対する修正波ジグザグ5-3-5(修正波トレンド)の最初の5の衝撃波なのか、又は新たな推進波トレンドの5-3-5-3-5(推進波トレンド)の最初の5なのかは読み切れておらず今のところ両目線です。

ただ、ユーロドルの現在の展開が、修正波トレンド、推進波トレンドのそのどちらにあるにせよ、トレンドの終点はまだかなり下にあると予想しています。


現在のユーロドルは、月足や週足一目均衡表雲内に再び入ってきている等々、現在様々なテクニカルで買いのサインが現れ、普通であれば売りでのエントリーはありえないようなポイントに位置しています。

ただ、エリオット波動的に見るとこの辺りは修正4波動目の理想的な終点ポイントのようです。

エリオット波動の衝撃波(推進波)には3つのルールがあり、その中に1波と4波は重複しないというものがあります。

しかし、その多くは1波終点付近まで戻ることなく5波動目がスタートしていきます(1波終点付近まで戻ってきた場合は、その多くは5波動目がエクステンションしてくる=5波延長型衝撃波になる)。



エリオット波動修正4波動目理想的終点


修正4波動目は1-3チャネルを越えた後、以下のポイントでよく終点を迎えます。


  • 3波動目の0.382リトレイスポイント
  • 1波動目~3波動目の0.382リトレイスポイント
  • 前の衝撃波の4波動目最高値(上昇トレンドの場合は最安値)※前の衝撃波が3波延長型衝撃波であることが条件。5波延長型衝撃波は5-2波動目、1波延長型衝撃波は2波動目となる
  • その衝撃波の0-2チャネルタッチのポイント





ユーロドル今週末の現在地


ユーロドルは、1-3チャネルを越え、1波動目~3波動目の0.382リトレイスと、前の3波延長型衝撃波の4波動目最高値が重なるポイント付近で今週末を終えています。

ドルインデックスの展開を考えても、この付近から衝撃波の5波動目が始まってもおかしくないようです。

ここからは下の段階で綺麗な下降衝撃波を展開できるかというところが注目のポイントになりそうです。



ヒゲの重複はあるが5波延長型衝撃波?

ユーロドル為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウント
ユーロドル為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウントです。


下降の勢いの強さと、1波と4波が重複してしまうということで、複合型修正波の可能性があると考えていましたが、ヒゲ重複ルール破れありの5波延長型衝撃波であったようです(4波動目が1波終点付近まで戻ってきたので、5波動目がエクステンションしてきている)。

そうすると、aもジグザグではなく衝撃波(3波延長型衝撃波)で、5-3-5のジグザグ修正である可能性がありそうです。

本来、修正4波動目にジグザグが現れてくることはあまりないのですが、修正2波動目が横這いのフラットであるため、オルターネーションから考えて急こう配のジグザグが現れてもおかしくないようです。


4波動目以降の展開予想



ジグザグ修正5-3-5

  • a波は3波延長型衝撃波(5-5はトランケーションの可能性アリ)
  • b波はジグザグで、a波の0.500リトレイスと前の3波延長型衝撃波4波最安値ラインが重なるポイントで終了
  • c波はヒゲ重複ルール破れありの5波延長型衝撃波でc波=a波×0.618と2-4チャネルの3波ラインが重なるポイントで終了

現段階で考えると、このような展開の可能性がありそうです。

今回は先程記載したひとつ上の段階の修正4波動目の理想的な終点と幾つもポイントが重なっているため、2-4チャネルの3波ラインタッチのポイントでダイレクトに売り増しています。

ただ、c波の5波延長型衝撃波の4がトライアングル、又は横這いの複合型でなければ小さな1波が残っている可能性もあるため、反転後の波動が綺麗な推進波に発展しない場合は、ここで作ったポジションは早めに利益確定してエントリーし直す予定です。





FOMC後に上の展開なら(C)スタートが決定的?



今週末の段階では雲を上抜けている

ドル円為替相場月足チャートエリオット波動予想カウント
ドル円為替相場月足チャートエリオット波動予想カウントです。


ドル円は、様々なテクニカルで買いのサインが出始めてきています。ユーロドルとは異なり、こちらはそのまま受け止めても良いのではと考えています。

月足一目均衡表雲を明確に上抜けた状態で今週を終えています。来週このまま上昇すれば、月足が一目均衡表雲を明確に上抜けて足が確定することになります。

ただ、来週はFOMCが控えています。

FOMC後の展開が上であるならそのまま上抜けていきそうですが(この場合は1波延長型衝撃波でなければトライアングルチャチルまでもう一度プルバックしてくることも考えられる)、もし下である場合は3-2でもう一度押し目を付けてくる可能性もありそうです(見込み波)。



BとD終点のトライアングルチャネル越えられず

ドル円為替相場日足チャートエリオット波動予想カウント

ドル円為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです。

トライアングル3-3-3-3-3の副次波は、複雑になる1つの波動(その多くはC)を除くとジグザグで展開されるのが一般的とされます。

ドル円は、Eが3-3-5のフラットであるという展開も完全には否定はできませんが(この場合は最後の5の衝撃波で下降する)、Eはジグザグで終了してすでに(C)がスタートしている可能性が濃厚であるように思われます。

直近ではボリンジャーバンドをバンドウォークしながら上昇してきています。ただ、今年の8月頃からドルインデックスと波動展開が合っていないため勢いがあまりなく、まだBとDの終点を結んだトライアングルチャネルを明確に越えてくることはできていません。

現在のドル円は、円売りの流れで上昇してきています(円インデックスは今週末の段階ですでにトライアングルチャネルを明確に下抜けてきている)。

当然ですが、ドル円はドル高と円安の2つの要素が重なる時に力強く上昇してきます(この時にはユーロドルとユーロ円が逆方向に動く)。

ドル円が勢いよく上に抜けていくためにはドルインデックスの反転が必要不可欠のようです。




ドルインデックスも修正4波動目終点の理想的なポイント


ドルインデックスは、修正波トレンド3-3-5最後の5(3波延長型衝撃波)が2-4チャネルの1波ラインタッチにタッチしてトレンド転換しています。

トレンド転換後の波動は、すでに3波動目1波動目の4.00倍付近まで上昇してきていることから衝撃波であることが濃厚(ひとつ上の段階の衝撃波5波動目と予想)。

あとは、どこから反転してくるかが焦点となっています。

ユーロドルと同じく、ドルインデックスも今週その理想的反転ポイントに到達した可能性がありそうです。


  • 3波動目の0.382リトレイスポイント(ユーロドルは1~3波動目の0.382)
  • 前の3波延長型衝撃波の修正4波動目最安値ライン

この2つが重なる付近に今週末位置しています。ユーロドルと同じく小さな1波が残っている可能性もありますが、エリオット波動でみるとこの辺りが修正4波動目の理想的終点のようです。

ドルインデックスは、FOMC後は上の可能性が高いのではないでしょうか?



見込み波展開の可能性もアリ

ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウント
ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウントにM.F.Pivotをマルチタイムで表示させたものです。

ドル円は、E終点と予想しているポイントから3波延長型衝撃波を展開して、この時点でトレンドが上方向に変わったことが推定できました。

そして、続く2番目の衝撃波で1番目の衝撃波終点を上抜けてきています。

もし、(C)がスタートしているとするならば、このトレンドは、修正波トレンド(5-3-5)でなく推進波のトレンド(5-3-5-3-5)であるはずです。


E終点(予想)からの展開


推進波はひと回り上の段階のトレンド方向にしか現れません。この段階の波動展開を確認すると、今のところ衝撃波は全て上方向に現れ、下方向の波動は3波、又はその変形の修正波です。


  • 1波動目は3波延長型衝撃波(4波安値で0.382区分)
  • 修正2波動目はおそらくジグザグで、1波動目の0.618をリトレイス
  • 3波動目1波動目の1.00倍を越え0-2チャネル付近でもみ合っている

おそらく、このような展開でここまで進んできていると思うのですが、ここまでの展開では、まだ推進波トレンドと修正波トレンドのどちらの可能性もあります。

  • 0-2チャネルを明確に越える
  • 1波動目×1.618ラインを越えてくる
トライアングルチャネルを越え、この2つをクリアしてくれば推進波トレンド=(C)がスタートが決定的といえるのではないでしょうか。


3波動目の副次波の展開は5波延長型衝撃波→5波延長型衝撃波(今週はこの波動がエクステンションした?)と続いているようにも見えるのですが、正確よく分かりません。

0-2チャネルを割ることなく衝撃波が続けて現れ上昇しているのは分かるのですが、各衝撃波が同じような大きさのため様々なカウントが出来てしまいます。FOMC後の展開を確認してからカウントするのがいいようです。

また、衝撃波は大きくトレンド方向へ進んでいく場合、山を2つ作った後に本格的に上昇していくことがあります(見込み波、いろいろな形がある。この場合、現在は3-1を展開していることになる)。

FOMC後の展開でもし下を試す展開になった場合には、見込み波を展開している可能性が出てきます。なので、2波終点付近で買い増ししたポジションはこの0-2チャネルをヒゲではなく実線で割ってこない限りはホールドという方針でいきたいと考えています(トレードスタイルがポジショントレードなので)。

現在描いている優先順位の高いイメージを綴ってみました。以上、週間為替予想でした。