【エリオット波動/為替予想】ドル円1波終点ラインまでプルバック

ドル円が1波動目終点ラインまでプルバックしてきています。このラインを実線で下回ってくると直近の上昇波動が推進波ではない可能性も出てきますが・・・。



エリオット波動の3つの衝撃波は、それぞれに理想的な形があり、またその形に近づこうとする傾向があります。

しかし、為替市場においては、インデックスや関連通貨が影響し合いながらトレンド方向に進んでいくため、ときに理想的なポイントで節目を折り返せないことも起こってしまいます。

「衝撃波なのか? それとも修正波なのか?」の判断が付かなくなってしまいます。

このような場合、衝撃波の3つのルールがその最終的な判断材料となります。


  1. 2波動目終点は1波動目の始点を越えない
  2. トレンド方向に進む1.3.5波の中で3波動目は一番小さな波とならない
  3. 1波動目と4波動目は重複しない(推進波でもダイアゴナルは重複する)

今週、ドル円は3波動目が1波×2.00まで延びた後、1波動目終点付近までプルバックしてきています。

来週は、この1波終点ラインを守れるかどうかが大きなポイントになってきそうです。





直近の波動展開は下方向を示唆している

ユーロドル為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです。ユーロドルの予想は変わっていないので簡単に。

ユーロドルは、日足、週足、そして月足一目均衡表雲が意識されており、この付近で長い期間もみ合っています。

特に月足一目均衡表雲が強く意識されているようで、5月から5本続けてヒゲを付けて戻る展開が続いています。

衝撃波は既に完成していると考えているトレーダーが下で拾ってきていると思われます。

たしかに、日足チャートを一見すると既に衝撃波が完成しているようにも見えます。

しかし、時間軸を落としてチャネルなどを使いカウントしていくと、まだ衝撃波は完成しておらず、5波動目展開中である可能性が高いといえるのではないでしょうか(4波動目が継続している可能性もある)。

実際、3波動目からの反転も(ジグザグ?)既にb波の終点ライン(黒点線)を実線で下抜けたことから3波構成の修正波であることが決定的となっており、トレンドがまだ下方向にあることを示唆しているようです。

米ドル下落の影響で下がり難くなってはいますが、2-4チャネルの1波ラインや3波ラインなどの目標に向けて下降してくるのではとイメージしています。

※衝撃波の終点予想は前回の週間為替予想をご覧ください。





米ドルに引っ張られる形でプルバック


月足一目均衡表雲でサホート

ドル円為替相場月足チャートエリオット波動予想カウント
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ドル円為替相場月足チャートエリオット波動予想カウントです。

ドル円は月足一目均衡表雲までプルバックしてきています。

もうひと延びした後のプルバックを予想していましたが、イメージとは違い最後の1波がないまま月足一目均衡表雲までプルバックしてきています。

もしかするとイメージの修正が必要になってくるのでしょうか。



3波動目までの内容は衝撃波

ドル円為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです
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ドル円為替相場日足チャートエリオット波動予想カウントです(下段はドルインデックス)。

ドル円の直近の上昇波動展開は、0-2チャネル越え→3波=1波×2.00と続き、通常であれば衝撃波(推進波)である可能性が高い展開です。

ただ、次の4波動目で理想的な終点である0.382リトレイスゾーンを下抜けて1波終点ライン付近までドルインデックスに引っ張られる形で大きく下降してきています。

現在はユーロ円がユーロドルに引っ張られて下降しているので、クロス円主導で上昇していく展開は難しいようです。そうすると、ドル円反転の鍵はドルインデックスが握っているということになりそうです。

ドルインデックスは、ユーロドルと同様に今年8月からの下降が修正波であり、5波動目のエクステンションの可能性を含みながらトレンドがまだ上方向である可能性が高いようです。

4波動目が継続中である可能性は残りますが、5波動目の展開でこのまま上を目指して上昇していくのではないでしょうか?




1波終点ラインを実線で守れるかが焦点

ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウント
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ドル円為替相場4時間足チャートエリオット波動予想カウントです。

下の段階はあまりあてにはなりませんが簡単に確認してみます。

通常の3波延長型衝撃波であれば、0.382リトレイスゾーンから反転してくるのが理想的で綺麗な形と言えるのですが、米ドルの下げには逆らえなかったようです。

ドル円の下降波動は衝撃波にもダブルジグザグにも見える複雑な展開となっています(一応ダブルジグザグと推定した0-2チャネルを入れてあります)。

下方向にまだ小さな1波が残っているように見えますが、来週はエリオット波動衝撃波のルールである1波ラインを実線で守れるか、また0-2チャネルを越えてこれるかが焦点となってきそうです(下回るとカウント修正が必要)。

そして、もし予想通り衝撃波の展開であるならば、5波動目は延長波(エクステンション)になる可能性が高そうです。

ドルインデックスは、ダイアゴナルトライアングルで落ちてきているようにも見えますが・・・。abc修正のcがエンディングになっているのでしょうか?

米国株式市場の動向は気になりますが、来週はドルインデックスの反転に期待しています。 以上、週間為替予想でした。