この3通貨ペアで現在はどこが相場をリードしているか?
ユーロドルが昨年(10月)の最安値1.08796を延長波で下抜け、ユーロ円もそれに引っ張られ下降しています。そして、ドル円は横這いの展開。
つまり、この3通貨ペアの関係では、現在はユーロドル(通貨ではユーロ)主導の展開であるといえます。
こうなるとドル円は動けません。しかし、ドル円(円インデックス)も週足段階のc波推進波トレンドをどこかで進めてくるはずです。
どこでスイッチが入るか?
再上昇のカギはユーロ円が握っているのではないでしょうか。
【FX/為替予想】3通貨ペアの波動展開を分析
今回のエリオット波動/月間為替予想は、ユーロドル、ドル円、ユーロ円の波動を分析してみたいと思います。
まずはユーロドルから。
【昨年最安値を下抜け】ユーロドルの目標はどこ?
上はユーロドル週足チャートです。
昨年10月の安値1.08796を下抜けて、下降トレンドの継続を確認したユーロドル。
下の目標はどの付近にあるのでしょうか?
まずは、2018年2月からスタートした下降トレンを振り返ってみます。
ユーロドル/波動展開予想
全体は5波延長型衝撃波
■1波動目: 3波延長型衝撃波
■2波動目: フラット修正波(横這い)
■3波動目: 3波延長型衝撃波
■4波動目: ジグザグ修正波(急こう配)
ここから延長波(3波延長型衝撃波と予想)
■5-1波動目: 1波延長型衝撃波
■5-2波動目: 複合型修正波(横這い)
■5-3波動目: 5波延長型衝撃波?
ここからは5-3波動目の副次波
■5-3-ⅰ波動目: リーディング・ダイアゴナルトライアングル
■5-3-ⅱ波動目: 拡大フラット修正波(横這い)
■5-3-ⅲ波動目: 5波延長型衝撃波
■5-3-ⅳ波動目: 複合型またはジグザグ修正波(急こう配)※行き過ぎ
■直近の下降は5-3-ⅴ波動目。→5-4波動目→5-5波動目でトレンド転換と予想
他のイメージもあるのですが、現段階で優先順位が高いカウントはこれです。
全体は5波延長型衝撃波で、2018年9月からの下降から延長波。
直近の下降は延長波5-3波動目の副次波のⅴ波動目を展開中と予想しています。
そして、ここからは5-3-ⅴ波動目→5-4波動目→5-5波動目でトレンド転換というイメージです。
気になるのは5-3-ⅴ波動目の目標ポイント。
5-3-ⅴ波動目終点(反転ポイント)予想
■5-3-ⅳ波動目で0.618と0.382に黄金区分されるポイント
■2-4チャネルの3波ラインタッチ(点線)
この2つのポイントの可能性が高いとのイメージです。
ただし、この2つのポイントの前にはM.F.Pivotのサポート4が控えています。
この付近には、新規の買いと利益確定の指しが並んでいると思われ、大なり小なり反転してくることが予想されます。
予想としては、ここで反転して(5-3-ⅴ波動目副次波の3波動目終了)、調整後に再下降して目標ポイントに到達というようなイメージを描いています。
やはり、米ドル(ドルインデックス)が目標を達成するまでは、ユーロドルの下降トレンドは続いていくのではないでしょうか。
ドル円、やはり推進波トレンドである可能性が高い
つぎはドル円の波動分析です。
深いリトレース、MA200と0-2チャネル付近でサポート
上はドル円日足チャートです。修正2波動目は深いリトレースになるという「波の個性」がありますが、衝撃波の3波動目副次波2波動目は浅いリトレースで終わることもよくあります。
なので、ひょっとすると浅いリトレースもあるかと予想していましたが、そこはドル円です。やはりかなり深くリトレースしてきました。
3波動目副次波2波動目のサポート
■3-1のFR78.6
■日足MA(移動平均線)200
■0-2チャネル
結果的に見れば、この3つのポイントが重なる付近でサポートされる形となっています。
ただ気になるのは、下降波動が推進波にも思えるような展開であることです。
もしそうであるならば、カウントを修正する必要がありますが・・・。
下降波動は推進波?それとも修正波?
上はドル円4時間足チャートです。問題は緑枠の下降波動。
これは3波延長型衝撃波に思えるような波動で、一見すると修正波のようには思えません。
したがって、直近での売り手は、下降3波延長型衝撃波→修正2波動目(又はb波)のプルバックというイメージだと思います。
しかし、この波動はおそらく修正波。
その理由は、その次の上昇波動が3波延長型衝撃波だからです(3-3波動目副次波1波動目と予想)。
もしこの上昇が3波構成であるならば売り手のイメージが正解ですが、ここで推進波が現れ、このポイントまで上昇したことによりほぼそのイメージは否定されたことになります。
カウントは入れてありませんが、この下降波動は複合型修正波(ダブルジグザグ)ではないでしょうか?
株式相場でエリオット波動を使う場合とは異なり、為替相場は関連通貨が影響しあいながら波動が進んでいくため、ときに衝撃波に見えるようなジグザグやダブルジグザグが現れることがあります。
現在はユーロ円が下降衝撃波を展開中なので、その影響からだと思われます。
なので、やはりドル円の日足段階の展開は推進波トレンド(5-3-5-3-5)である可能性が高いとの見通しです。
次に3-3-1後の展開です。
3-3-1波動目の後は一度上を試しましたが、M.F.Pivotのレジスタンス1で跳ね返され、その後横這いの展開が続いています。「やはり下か!」と考えたくなります。
しかし、ここで3波-3-1波動目の終点を一度上抜けたことは重要で、これでさらに上方向の可能性が高くなったといえます。
そしてさらにいえば、上を試しにいった波動(黒枠)は、その展開スピードからみて新たな足掛かりの1波動目であるリーディング・ダイアゴナルトライアングルである可能性もありそうです。
波動展開がかなり複雑なのであてにはなりませんが、青色のラインを下抜くまではその展開もイメージしておきたいと思います(ただ、もう一度下を試す可能性もあり)。
直近高値を越える付近には新規の買い、また損切りの逆差しが並びそうなので、ここはトレードチャンスになるかもしれません。
現在はユーロドルとユーロ円が下方向で、ドル円が横這い。
たしかに米ドル(ドルインデックス)は上昇しているので「ドル円は上では?」と考えたくなりますが、現在は米ドル主導というよりはユーロ主導の相場なのでそれは難しいようです。
ドル円が上に行くためには、ユーロ円主導(3つの通貨ペアが同一方向に進む)か、ドル円自体が主導をとるかのどちらか。
いずれにしても、ポイントとなるのはユーロ円の波動展開です。
ユーロ円、c波衝撃波を展開中?【反転は近い?】
上はユーロ円4時間足チャートです。
ポンド円、豪ドル円、そしてドル円は日足段階で上方向に推進波が現れ、円インデックスが週足段階のc波展開中であることを予感させます。
ただ、大きく下降しているユーロ円が気になるところ。
とはいえ、ユーロ円も既に日足段階で推進波を完成させているのではないでしょうか(リーディング?)。
現在はその調整で、「拡大フラット修正波(もしくはフラット修正波 微妙)のc波の下降衝撃波を展開しているのでは?」との予想です。
そして、その調整も終点付近。
実はこの週末、下げたいユーロドルと上げたいユーロ円でかなりもみ合っていました。
5波動目の2-4チャネル3波ライン、副次波ⅳ波動目高値で0.618と0.382で黄金区分されるポイント、そしてM.F.Pivotサポート2。この3つが重なる付近で膠着。
一時は2-4チャネル内に再び戻ってくる展開で、ユーロ円の買いが強いかと思われたのですが、ニューヨーク時間の最後でユーロドルに引っ張られて下降して週末を終えています。
展開としては、5波動目が1波延長型衝撃波。そして、最後の5-5というところでしょうか?
そうすると次のサポートは、c波衝撃波全体の2-4チャネル3波ラインタッチのポイント、4波動目最高値で0.618と0.382で黄金区分されるポイント、FR61.8のポイントなどが考えられそうです。
オシレーター的にはどの段階をみても売られすぎで、いずれにしても下はかなり限定的ではないでしょうか?
「ユーロ円の反転=ドル円直近高値越え」というイメージです。
以上、月間為替予想でした。
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