ドルインデックスの展開は拡大フラット? 週明けの注目ポイント

ドルインデックス(米ドル)が下方向に衝撃波を展開してきました。

この衝撃波が下方向に進むための足掛かりの1波(a波)なのか? それとも上方に進む前の調整パターン拡大フラットのc波なのか?

米ドルの展開がこのどちらなのかによって、各通貨ペアの今後の展開が見えてきそうです。




ドルインデックスの加重ウエイトの半分以上を占めるのはユーロなので、今回のドル売りの流れでユーロドルは上方向に大きく上昇。

また、ドル円はその流れに加え、避難通貨の円買いの流れも加わり、さらに強烈に下降。


前回の月間為替予想とは逆方向の展開となってしまいました(なかなか思うよう進んでくれないようです)。


気になるのは今後の展開です。

各市場のマインドが冷え切っていてる現在の状況では、ここから米ドルが買われる展開は普通に考えれば無理。

ただエリオット波動のサイクルは、為替介入などでも最終的にはその流れを変えることができないといわれています。

個人的には、米ドル(ドルインデックス)は目標ポイントに向けて切り返してくるのではと予想していますが・・・




【FX/為替予想】週明けの注目ポイント



今月のFX/為替予想は、ユーロドル、米ドル、そしてドル円。

まずは、通貨ペアで最も注目されるユーロドルから予想してみます。


ユーロドル、トレンドが変わった可能性がでてきたが・・・

ユーロドル週足チャート
上はユーロドル週足チャートです。

ユードルは0-2チャネルラインを越えて勢いよく上昇してきましたが、この波動はおそらく米ドルと同じく衝撃波。

エリオット波動では衝撃波はひと回り上の段階のトレンド方向に現れてくるので、これでユーロドルはトレンドが上方向に変わった可能性がでできたことになります。

展開としては、20017年からの3波延長型衝撃波が1波動目→ジグザグ修正波5-3-5が2波動目→そして、今回の上昇が新しいトレンドがスタートした足掛かりの衝撃波。買い手目線はこれです。


しかし、衝撃波はabc修正波のa波やc波にも現れてくるため、まだその可能性があるという段階。

つまり、このユーロドルの展開でみると、今回の上昇は拡大フラットのc波であってもおかしくないわけです。

この週足チャートでは、実線でチャネルを越えていますが、月足ではヒゲできれいにおさまり、週足の一目均衡表雲も再び下抜けた形になっています。

ユーロドルの展開は読みにくくなってきましたが、個人的には「拡大フラットでは?」との予想です。

その理由は、米ドルの目標がまだ上だからです。

通貨ペアでみればユーロドルは特に注目されますが、為替市場で最も注目されるのは米ドル(ドルインデックス)。

米ドルが上方向に進むのであれは、ユーロドルはどうしても下方向です。




ドルインデックス、強気の修正波/拡大フラットの可能性あり

ドルインデックスデイリーラインチャート
上はドルインデックスデイリーラインチャートです。

米ドルは上位の段階の衝撃波(複合型の一部と予想)の5波動目を展開していると予想していますが、もしここでトレンド転換したとするならばフェイラー。

投資家のマインドは冷え切っているので、その可能性は否定できません。

ただ、今回の下降は拡大フラットのc波である可能性がありそうです(どの推進波に対するものかは不明)。

拡大フラット(3-3-5)は強気の調整で、b波がa波の始点を越えてくることから、トレンドの継続を示唆している修正波といえます。


見分けるポイント2つ。

ひとつ目は、b波が5波構成か3波構成というところです。下の段階を確認してみると、個人的には3波構成の可能性が高いとの感想です。

その展開は、a波/ジグザグ→b波/ジグザグ→c波/衝撃波、そしてc波=a波×1.618ラインで切り返し。

ふたつ目は、c波後の切り返しが推進波(5波構成)か? 調整波(3波構成)か? というところ。

直近の反転はドル円主導なので、このポイントはドル円の予想時に。



ドル円、反転後の展開が推進波ならば上方向

ドル円週足チャート
上はドル円週足チャートです。

結局、0-2チャネルにタッチしたところから強烈な衝撃波で大きく下降。

今回の下降で一層ドル円の波動展開は難解になったようです。


展開としては、下降5波延長型衝撃波→ヒゲを付けて反転→前の上昇衝撃波始点ラインを明確に越えてきている。

この展開をどうみるか?

売り目線でみれば、Aを5つの波と捉えたトライアングル(複合型含む)が終わり、下方向に進む足掛かりの1波動目というところだと思います。

買い手目線では、月足段階のジグザグ(A/5波延長型衝撃波→B/トライアングル→C/推進波の内部波動1波展開済)で、かなり行き過ぎてはいますが一時的なルール破れ。


エリオット波動のルールには一時的な行き過ぎはないとするならば、正直かなり下方向が濃厚な展開だと思います。

しかし、個人的には米ドルやクロス円の展開を考えて後者(ユーロ円は複合型?で推進波始点付近から反転)。

米ドルと同じく拡大フラットで行き過ぎというイメージです(たしかに、修正2波動目のリトレースがあまりにも浅すぎた。今回の騒動がなくてもこのような展開になっていたのかもしれません)。

ただし、切り返した波動が推進波ではなく、修正波で終わればカウントを修正する必要があります。
ドル円4時間足
上はドル円4時間足にマルチタイムでW.F.Pivotを表示させたものです。

下降5波延長型衝撃波後の切り返し一発目は上昇3波延長型衝撃波(ここで、ひと回り上の段階のトレンドは上方向に転換)。

ポイントは、このあと5-3-5で終わるのか、それとも5-3-5-3-5と続いていくのかというところ(ドルインデックスもほぼ同じ展開)。

今週末、3波動目の衝撃波が0-2チャネルとFR61.8ラインにタッチしたところで終わっています。

週明けに0-2を越えて、1波×1.618ラインを越えてこれるかが今後の焦点になりそうです。

もし、0-2チャネルを下抜けてくるようであればカウントを修正する必要がありそうです。



直近は、ドル円とユーロ円が上、ユーロドルが下方向で、3通貨ペアでみるとユーロドルではなく、ドル円が主導の相場(ドル円、ポンド円、ポンドドルの関係でも同様な展開になってくるようであればドル円は強力。ポンドドルはリーディングから延長波の5-3がスタート?)。

市場のマインドは別にして、いい感じで上昇してきているようですが・・・。



直近はかなりボラが高く、これからどちらかに大きく動いてくることを示唆しているように思えます。

リスク管理は万全にしておきたいですね。

以上、月間為替予想でした。