【エリオット波動】波の延長 エクステンションとは?

エリオット波動エクステンションのアイキャッチ画像

前回のエリオット波動入門は修正波についてでしたが、今回の第7回目は推進波に戻り、衝撃波の波の延長について綴ってみたいと思います。

エリオット波動において、衝撃波は最も理解しておかないといけない波動パターンとなります。

なぜなら、トレンド方向に大きく進んでいく推進波のほとんどは衝撃波の形で現れてくるからです。さらに、その衝撃波(5-3-5-3-5)の副次波1.3.5波自体も衝撃波であるため、分足レベルの段階であれば、チャートの至るとこに衝撃波は現れてきます。

そんな日々カウントすることの多い衝撃波ですが、いくつかの特徴があります。そのひとつにエクステンションというものがあります。

今回は、このエクステンションの要点をまとめてみました。








衝撃波に現れる波の延長



3つの衝撃波イメージ






衝撃波は3つの種類があり、この3つの衝撃波には、

■2波の終点は1波の始点を越えない
■1.3.5波の内、3波は一番小さな波動にならない
■1波と4波は重複しない

以上、3つの共通のルールがあります。ここまでは前々回のエリオット波動入門のおさらいです。 


エクステンション


エクステンションとは波の延長(延長波)のことです。 延長波は、さらに小さく細分化される波(衝撃波)で構成されます。

そして、ほとんどの衝撃波は、その1.3.5波のうちいずれかひとつの波動が、この延長波を内包します。

1波動目がエクステンションした衝撃波を1波延長型衝撃波、3波動目がエクステンションした衝撃波を3波延長型衝撃波、そして5波動目がエクステンションした衝撃波を5波延長型衝撃波とそれぞれ呼びます(上のイメージ図)。


延長波が内包された波動が一番大きくなることは分かっていただけたと思いますが、上のイメージ図では延長波がどのようなものかいまいちはっきりとしません。

そこで、サイクルイメージで延長波を確認してみます。




3つの衝撃波サイクルイメージ


3波延長型衝撃波

3波延長型イメージ


5波の推進波と3波(又はその変形)の修正波の合計8波が1つのサイクルとなり、そして、このサイクルを繰り返しながらトレンド方向に進んでいくのが波動理論でした。

※8波1サイクルについては「ひとつのサイクルは8波で構成される」をご覧ください



上は、最もよく現れる3波延長型衝撃波のサイクルイメージです。上のイメージの1~5の波動が延長波となります。この1~5は、さらに小さく細分化された波であることが分かります。 

また、延長波は衝撃波であるため、この3波動目自体がチャネルライン沿いに上昇していることも併せて確認できると思います。

1波・3波・5波、延長波の1.3.5波の各波動(衝撃波)は、1波延長型・3波延長型・5波延長型衝撃波のいずれにもなる可能性があります。

5波延長型衝撃波

5波延長型イメージ



次は5波延長型衝撃波のサイクルイメージです。3波延長型衝撃波では目標に到達できない場合、この5波延長型衝撃波が現れてきます。

5波動目がエクステンションしているので、延長波1~5を内包して5波動目が一番大きな波動となっています(3波動目は一番小さな波動にはなりません)。

波の延長は、衝撃波の1.3.5波のうちのひとつでしか起こらないということを前述しました。つまり、3波動目の大きさが1波動目の大きさと比べてそこまで大きな波動となっていない場合、それは5波動目のエクステンションを示唆していることになります。



1波延長型衝撃波


1波延長型イメージ


最後は1波延長型衝撃波のサイクルイメージです。 ボラティリティーが高い時間帯や、トライアングルチャネルからの抜け出しなどでこの1波延長型衝撃波は現れてきます。

1波動目に延長波1~5が内包されるため、1波動目が一番大きな波動となります(3波動目は一番小さな波動にはなりません)。

この1波延長型衝撃波の1波動目は、急角度で上昇(又は下降)して、陽線(又は陰線)が続けて現れることがよくあります。 その場合、時間軸を落としたチャートにすると、1~5の延長波が確認できるようになります。



あくまでイメージですが、ここまで3つの衝撃波の展開を確認しました。 エクステンションをなんとなく理解していただけたのではないでしょうか。








こんなところが難しい衝撃波のカウント


エクステンション波動のイメージ

延長波は細分化された衝撃波であるため、衝撃波全体を見た場合に、どの波がエクステンションしているのか割と簡単に判断できます。

しかし、ときに1波・3波・5波と延長波の1.3.5の各衝撃波が同じような大きさである場合があります。こうなると、1波・3波・5波のどの波動がエクステンションしているのか判断が難しくなります。

このような場合には、チャネルラインを引いてみるとどの波動がエクステンションしているのか判断できることがあります。

※チャネルについては「意識される3つのチャネルライン」をご覧ください

衝撃波全体と共に、延長波が現れそうなポイントの波動にもチャネルを引いてみることをお勧めします。そうすると、意外とすんなり判断できることがよくあります。

また、修正パターンに注目してみるのもひとつの手です。 たとえば、横這いの修正波であるトライアングルが現れているのであれば、そのポイントは衝撃波の4波動目、又は延長波の4波動目であることが推定できます。 

このように、同じ大きさの波動が続くと、エクステンションしている波動の判断は難しくなることもありますが衝撃波は延長波の波を合わせて9つの波で展開されるということを意識しておけば、その終点のおよそのポイントは推定できると思います。

※波の延長は延長波の中でも現れます。その場合には13の波となります。

以上、簡単ですがエクステンションの要点をまとめてみました。






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