「8/26からの上昇波動がどのようなフォーメーションであるのか?」、2020年のドル円の動きを予想する上で、ここは大きなポイントになりそうです。
もし推進波の展開であるならば、期待大ではないでしょうか?
今年のドル円を振り返ると、米ドル買いの流れに逆行して下げるなど、前半は思いのほか弱い展開でした。
これは、ドル円とは少し波動展開が異なっているクロス円の調整がなかなか終わらなかったことが大きな要因であったと考えています。
しかし、クロス円が上方向にトレンドが変わってからは、建設的な買いが入ってきており、力強い動きを見せるようになってきています(東京時間に上昇するのが大事)。
また、直近では米ドル(ドルインデックス)と連動した動きになることが多くなってきていることも好材料。
今後のC波の本格的な上昇を予感させます。
まだ延長波の勢いはない=足掛かりの1波動目?
ドル円はこうしてみると意外と大きく戻してきているようです。すでに今年の下げ幅の半分は回復したといった展開です。
ただ、ドル円の波動展開は難解。
クロス円と波動展開が異なるところ、またヒゲの部分が一時的に行き過ぎているところ(拡大フラットのC波で一時的に行き過ぎたとイメージ)が気になりますが、今のところ優先順位が高いカウントはまだトライアングル。
もう少しこのカウントで様子をみたいと思います。
次はテクニカル。週足チャートを見ると、テクニカルポイントが3つ重なるところで今週末を終えているようです。
■週足一目均衡表の雲下限
■ボリンジャーバンド(21)
■トライアングルチャネル
直近の上昇は建設的であるとは言うものの、延長波というような勢いではありません。
延長波が発生すると、その多くで「これだ!」と明らかにそれと分かる勢いで、出来高を伴いながら一気にトレンドが進んでいきます(特に延長波の内部波動の延長波。3-3がそのような展開になることが多い。)。
予想としては、その前の足掛かりの1波動目とのイメージです。
調整後の次にくる波動が延長波かどうかは分かりません。ただ、3波動目なのでいずれにしても勢いよく上昇していく展開になるのではないでしょうか?
経験上、足掛かりの1波動目は、その1波動目が延長波とならない場合はボリンジャーバンド付近で終わることが多いように思います。
この付近から調整してくるのでしょうか?
推進波の可能性が高い=トレンドは上方向へ
直近の日足チャートも難解。ただ、個人的にはドル円の特徴がよく表れているチャートに思えます(相場を主導できていない通貨ペアに現れる特徴)。
その特徴とは、4波動目が深くなり、1波動目終点付近までプルバック→その後の5波動目が延長波という展開によくなるというものです。
あまりあてにはなりませんが、直近の波動展開もこのパターンではないでしょうか。
いずれにしても、
■8/26までのチャネルラインを明確に越えてきた
■反転後の波動は3つの推進波で高値を切り上げてきている
以上のことからトレンドが上方向に変わったことが濃厚(推進波はひと回り上の段階のトレンド方向に現れる! 詳しくは「エリオット波動サイクルで読み解く現在地とトレンド」をご覧ください)。
そして、そのトレンドは、関連通貨の波動展開から考えて、5-3-5の修正波トレンドではなく、推進波トレンドであると予想しています。
つまり、この上昇推進波はジグザグのa波ではなく、足掛かりの(1)波で、この後は(2)波→(3)波→(4)波→(5)波と続いていく可能性が高いということです。
ただ、今週末はマンスリーF.Pivotレジスタンス2でピッタリと押し返され(結果4つのポイントが重なっている)、その後下の段階で下降衝撃波が現れているように見えます。
あてにはなりませんが、この付近から調整でもう一度下げてくる可能性もあるので注意しておく必要がありそうです(フラット、もしくは拡大フラットのC波の可能性もある? ただし、5波延長型衝撃波のフィボナッチ黄金区分のポイントはまだ少し上にあるので、まだ衝撃波が完成してなく、小さな1波が残っている可能性もあり)。
いずれにしても8/26からの上昇波動が推進波である可能性が高いので、遅かれ早かれこの付近を大きく上抜けてしていくイメージです。
2020年は、C波の衝撃波で米ドルと連動して大きく上昇していく展開になるのではないでしょうか。
以上、月間為替予想でした。
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