クロス円主導の展開が続いていましたが、ユーロ円は今年2月からの一連の下降が3波止まりである可能性が高くなってきたようです。
また、ポンド円も時間足の段階で上昇衝撃波を展開してきていることから、今年2月からの下降が5-3-5のジグザグで終わり、トレンドが上方向に変わってきている可能性があります。
そうすると、やはりクロス円は長期的にはドル円とともに上の展開となるのではないでしょうか。
ただ、ユーロドルは、そろそろ下方向のターンに入ってもおかしくない状況です。来週の前半は引っ張り合いの神経質な展開になるのかもしれません。
為替予想の前にひとつ。 修正波のa波について。
エリオット波動では、衝撃波が完成した後の反対方向に展開する最初の波動は、トレンドを見極める上で大きなポイントになります。
5波構成の推進波である場合は、ジグザグ修正のa波、又はそもそものトレンドの方向が変わった(衝撃波全体が完成)可能性があります。
しかし、3波構成である場合は、そのほとんどはフラット系修正波、トライアングル系修正波、複合型修正波の最初の波動で、その後再び同方向に進んでいくのを示唆していることになります(トレンドの継続。ただし、リーディングや見込み波に発展するケースもあり)。
フラクタルの縦軸を利用しながら上の段階を確認しておくとともに、この反対方向に展開する最初の波動構成にも注意してみてはいかがでしょうか。
きっとトレンド見極めの精度が上がってくると思いますよ。
今週の週間為替予想は、先週の予想と変わっていません。同じ内容となるので、簡単なものにしました。
ジグザグ完成か?もう1波残っているか?
いずれにしても下方向
5/9に付けた安値(オレンジライン)を実線で上抜けていないため、3波動目副次波3波動目が1波延長型衝撃波であるとする展開が一番優先順位の高いイメージです。
3波動目副次波3波動目-ⅰ→ⅱ→ⅲ→ⅳで、次に3波動目副次波3波動目-ⅴ(赤点線予想軌道)でもう一段下方向へトレンドが進むという流れです。
ただ、3波動目副次波1波動目→2波動目→3波動目→4波動目→5波動目で、現在は4波動目を展開しているというイメージも一応描いています。この場合であれば、3波動目(又は1~3波動目)のリトレイスゾーンから5波動目(青点線予想軌道)で下を目指す流れとなりそうです(4波動目は横這いの修正波を予想)。
下の段階で修正波形を確認すると、ジグザグ5-3-5を展開しているように見えます。そして、最後の小さい1波が残っているかどうかというところでもみ合っているのではないでしょうか。
足掛かりの1波動目が完成?
ジグザグC波動の推進波は衝撃波?
今週の上昇を下の段階で確認すると、衝撃波である可能性が高いように思われます(青枠の波動)。すると、この衝撃波がジグザグc波衝撃波副次波の1波動目という展開になるのでしょうか。
この展開であるならば、この1波動目の始点(b終点)を下回らない範囲で(エリオット波動の衝撃波のルール)3波動目がスタートして、直近高値を更新してくることが予想されます。
先週と今週はクロス円主導の動きとなっているので、来週もこのクロス円の展開には注意する必要がありそうです。短期では、出来るだけ引き付けてから、ユーロ円やポンド円とターンが重なるポイントでロング参入していく戦略がいいのではないでしょうか。
また、ドルインデックスも調整が終わり、そろそろ反転してきそうな雰囲気もあります(ドル買いの流れ)。来週は、このドルインデックスの動向にも注意してみたいと思います。
以上、簡単ですが週間為替予想でした。