ブログを立ち上げて1年が過ぎました。現在では、グーグル検索などから多くの方にブログに遊びにきて頂けるようになり、またメッセージも沢山いただくようになりました。
「エリオット波動のおかげで高値掴みすることがなくまりました」、「カウントするのが楽しいです」等や、励ましのメッセージ等もよく頂きます(こういうメッセージを頂くと「このサイトを立ち上げて良かったなぁ」と思います。ありがとうございます)。
そして、「どんなポイントで参入しているのですか?」などのエントリーのタイミングについての質問も最近よく頂くようになりました。
そこで今回は、私がどんなところでエントリーしているのか紹介したいと思います。少し分かり難いかもしれませんが最後までお付き合いください。
※エリオット波動を学ぶための完全マップ/基礎から応用までのまとめをご覧いただいてから読み進めると分かり易いと思います
ローリスクハイリターンのポイントを狙う
エリオット波動はフラクタル構造になっているため、デイトレードやスキャルピングをする場合も狙うポイントは同じです。
なぜこれらのポイントを狙うのか? それは、ローリスクハイリターンのエントリーポイントだからです。 これらは、損切りのポイントも明確でトレンドの途中でエントリーするよりリスクは少なく、また、その後の展開が1波、3波、そして5波の衝撃波であるため大きな見返りが見込めるポイントだからです。
どのようなタイミングでエントリーするか?
この3つのポイントのどういうタイミングでエントリーするか? 私の場合、以下のようにタイミングを計っています。
エントリータイミング
- 2-4チャネルの1波(又は3波)ラインタッチポイント(ピンポイント)、又はその反転後の最初の押し目
- 修正c波がa波の1.618倍になるポイント(ピンポイント)
- 見込み波の3-2波終点、又は3-1波高値ブレイクポイント
- フィボナッチ黄金比率を使ってエントリー
他にもあるのですが、主にはこの4つを使ってタイミングを計ります。 この4つをすべて紹介するとかなり長くなってしまうので、今回は「2-4チャネルの1波(又は3波)ラインタッチポイント」でのエントリー手法を紹介します。
2-4チャネルを使ったエントリー手法
1波始点付近、2波終点付近、そして4波終点付近の3つのポイントを狙うわけですが、この3つのポイントにはそれぞれに違った特徴があります。
今回は掘り下げませんが、たとえば修正2波は深くなる、修正4波は3波(又は1~3波)の0.382のリトレイスがひとつの目安なる等です。
しかし、この3つのポイントに共通して言えることがあります。 それは、最後は衝撃波であることです。
トレンドは衝撃波で終わる
修正波のパターンは幾つもあり、その序盤で、どのような修正波なのかを判断するのはとても難しいです。 しかし、終盤になるとそのパターンがある程度判断できるようになってきます。
- ジグザグ修正 5-3-5
- フラット修正 3-3-5
- 拡大フラット修正 3-3-5
- トライアングル修正 3-3-3-3-3
- その他、ダブルジグザグなどの複合修正波
上の修正波波動構成を見ると、トライアングル以外は5波動構成の波動が最後になっています。そうなんです。修正波のc波は衝撃波なんです。
※トライアングルの最後のE波も、ひとつ下の段階では5-3-5のジグザグ等で、最後は衝撃波で終わります。
上の図では、下降衝撃波5波動目→トレンド転換→1波動目→2波動目(ジグザグ修正)→3波動目→4波動目(フラット修正)→5波動目という展開ですが、c波衝撃波の後でエントリーできれば大きな収益が見込めることがお分かりいただけると思います。
2-4チャネルでピンポイントにエントリー
※ここからは3波延長型衝撃波における2-4チャネルの使い方です。1波延長型衝撃波や5波延長型衝撃波では、2-4チャネルは機能しないこともあります。
最後が衝撃波で終わることが分かりました。後はその衝撃波の終点をうまく掴めばいい訳です。
為替予想をご覧頂いている方はよくご存じだと思いますが、衝撃波の多くは2-4チャネルの1波ラインタッチ(又は3波ラインタッチ)で終点を迎えます。
※2-4チャネル 2波と4波の波動終点を結び、それと平行に1波と3波終点からライン引いたチャネル 詳しくはチャネルラインはこの3つを使え! 引き方と目的まとめをご覧ください
私がエントリーするのは、このポイントです(又はその反転後の最初の押し目)。 波動使いの投資仲間でも、1.618倍と2-4チャネル1波ラインタッチはとりあえず入って様子を見るというのが多いようです。
「勢いがあり怖いなぁ」と思われるかもしれませんが、損切りの逆差値を近く置ける(どの足を使うかによって違いますが、私の場合かなり近くにストップを置きます)ことからローリスクでエントリーできます。 トレンドの途中でエントリーするより、むしろこちらの方がリスクが少ないと考えています。
そして、一度利が乗れば、同値にストップを入れ替えておけば損益がでることはありません(5波動目のエクステンション対策)。
ただし、このエントリー手法を使う場合、注意しておくポイントがあります。
注意するポイント
- 3波延長型衝撃波であることが条件となる
- 修正4波動目が横這いの修正の場合機能しなくなることがある
- 3波ラインタッチまで5波動目が大きくなることがある
- 一時的に(ヒゲの場合が多い)ラインを越えてしまうことがある(出来高を伴ってラインに近づいてきた時には要注意)
- 5波動目が3波の終点を越えられないトランケーションで終わる場合もある
- 2-4チャネルは正しく引かないと機能しない
衝撃波には3つの種類があり、その中で一番現れるのは3波延長型衝撃波です。 しかし、1波延長型衝撃波や、5波目がエクステンションしてくる5波延長型衝撃波も現れてきます。
この2-4チャネルは、1波延長型衝撃波の場合機能しません(1波延長型は、衝撃波序盤で簡単に判断できます)。 そして、5波動目延長型の場合にも機能しなくなることがあります(又は3波ラインタッチになることがある)。
また、2-4チャネルは正しく引かないと機能しなくなります。 2と4波動目の波動終点から引く必要があります。 3波動目副次波の2波動目や5波動目副次波の2波動目からラインを引かないように注意してください。
さらに深くタイミングを計る
エリオット波動はフラクタル構造になっており、各段階の波動が目標に向かって同時並行で進んでいきます。
※フラクタル構造については「8波1サイクルのフラクタル構造」をご覧ください
つまり、ひとつ下の段階の衝撃波にも2-4チャネルを引き、それぞれの1波(又は3波)ラインタッチポイントが重なるようであれば、そのポイントは強力な反転ポイントになるわけです(その他にも指標が重なるのであれば、さらに強力になります)。
ひとつ手間が増えますが、この作業を行うとより勝率の高いエントリーができるようになってきますよ。
以上が、2-4チャネルを使ったトレード手法です。ぜひデモトレードで試してみてください。
■エリオット波動 おすすめ記事
Follow @hadou_wave_cafe