知っておいて損はないオルターネーションとフェイリャー

エリオット波動オルターネーションのアイキャッチ画像

FXトレードでは、動きが小さく展開が読みにくい修正波でなく、トレンド方向に大きく進み展開が読み易い衝撃波を狙うのが基本戦略となります。

この衝撃波の何処を狙うか? 

為替取引には、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。 エリオット波動で言えば、「1波動目と5波動目は捨て、3波動目を狙え!」ということです。たしかに、勢いがある3波動目を狙うのはリスクが少なく手堅い戦略です。

しかし、エリオット波動に慣れてくると、頭でエントリーして尻尾で利益確定することも出来るようになってきます。 こちらの方がリターンが大きいのは言うまでもありません。

ただ、この尻尾(5波動目)の波動は、フェイリャーに注意しながら慎重にトレードしなければいけません。

そこで、今回の第8回エリオット波動入門は、衝撃波のフェイリャーについて綴ってみたいと思います。







5波狙いはフェイリャーに要注意


フェイリャーとは?



フェイリャーのイメージ




フェイリャー(Failure=失敗)は、トランケーション(Truncation=頭切れ)とも言われ、3波延長型衝撃波の5波動目に現れるものです(1波延長型衝撃波にも現れることがあります)。

通常、3波延長型衝撃波の5波動目は、3波動目の終点を勢いよく越えてきます。しかし、5波動目が3波動目を越えてこれない場合が稀に現れます。 これがフェイリャーです。

「3波動目終点付近で反転してきたぞ。修正4波動目がフラット修正だな! 5波動目はまだ始まっていないようだ!」とイメージしていても、フェイリャーであった場合には、すでに衝撃波は完成して、反転が始まっていることになります。

このように、フェイリャーは修正4波動目のb波のように見えてしまうことがあり、とても厄介です。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?







フェイリャーはこうして起こる


3波延長型衝撃波のフェイリャー



3波延長型衝撃波の5波動目は、1波動目の1.618倍の大きさになるのが理想的です。しかし、3波動目が1波動目の2.618倍、3.00倍、そして4.00倍などと大きくなった場合には、5波動目の大きさは、1波動目の1.00倍の大きさとなってしまうことがよくあります。

フェイリャーは、まさにこのようなときに起こります。

3波動目があまりにも早く、そして遠くに進んでしまった場合、最後の5波動目は相場を押し進める力が残っていないため、3波動目の終点を越えることが出来なくなってしまうというわけです。

また、修正4波動目のリトレイスが深くなった場合に、2-4チャネルの1波ラインタッチで5波動目が終点を迎えた場合にもフェイリャーになることがあります。




フェイリャーはこうして見抜く



フェイリャーの見抜き方イメージ


衝撃波の副次波1.3.5波はそれぞれが衝撃波です。つまり、副次波の5波動目が衝撃波であるかどうかを確認することがフェイリャーを見抜くポイントになります。

もし、3波動構成であれば、フラット修正などを展開中で、まだ5波動目はスタートしていない可能性が高いと思われます(修正4波動目が1-3チャネルに届いていない場合は特にその可能性が高い)。

しかし、3波動目が大きく進んだ後に、このポイントで衝撃波が現れるとフェイリャーの可能性があるので要注意です(3波動目がそれほど大きくない場合には、5波延長型衝撃波の延長波1波動目の可能性もあります)。

このポイントの波動は、判断に迷う微妙な波形になることもよくあります。そのような時は、関連通貨ペアの波動展開を確認すると答えが見つかる場合もあるので要チェックです。








交互の法則オルターネーション


オルターネーションとは?

次はオルターネーションです。 

オルターネーションとは、波動のいくつかのポイントで現れる交互の法則のことです。そのうちのひとつは、衝撃波の2波と4波の修正波に現れるオルターネーションです。

修正2波動目が急こう配の修正となるときは、その修正4波動目は横這いの修正になることが多く、また逆に、修正2波動目が横這いの修正となるときは、4波動目は急こう配の修正となることが多いというものです。

このオルターネーションは、5波動目を狙ったトレードにおいて強い味方になってくれます。

修正4波の修正パターンが横這いになるのか、又は急こう配になるのかをあらかじめイメージできることにより、5波を狙いのエントリータイミングが計り易くなるというわけです。

経験上、たしかにこのような交互の展開になることが多いのですが、ただあまり過信しすぎない方がいいと思います。

特にFX相場においては、関連通貨の展開が大きく影響してくるので、「交互の展開になっていないのでは?」ということも出てきます。また、急こう配と横這いの判断がしづらい微妙な波形になることもよくあります。

オルターネーションの交互の法則は、絶対的でないと考えておくべきかもしれません。



衝撃波のオルターネーション


衝撃波のオルターネーション




オルターネーションが特に意識されるのは、エリオット波動の衝撃波の2波動目と4波動目の修正波です。

※この他にも複合修正波のWとYなどにもオルターネーションが現れてきます。

ただ、衝撃波は、2波動目が急こう配で、4波動目が横這いとなることが多く、2波動目が横這いで、4波動目が急こう配になることはあまりありません(上図参照)。

これは、投資家のトレンド認識の高さに大きく関係しているようで、衝撃波の序盤(2波)ではその認識の低さから急こう配になるものと思われます。

しかし、衝撃波延長波(エクステンション)の内部波動(ひとつ下の段階)では、2波動目が横這いで、4波動目が急こう配となるケースも増えてきます。


急こう配の修正波とは?

では急こう配の修正波にはどんなものがあるのか?


  • ジグザグ修正波
  • 複合修正波のダブルジグザグなど

急こう配の修正波は、大きくリトレイスしてくるジグザグ系がそのメインとなります。しかし、稀に拡大フラットでc波がa波の2.618倍などと大きくリトレイスして急こう配の修正波となることもあります。


横這いの修正波とは?


横這いの修正波は

  • トライアングル
  • ランニングトライアングル
  • フラット
  • 拡大フラット
  • 複合修正波のダブルスリーやトリプルスリー

上のような修正パターンがメインとなります。

修正パターンは「エリオット波動で知っておくべき4つの調整パターン」に詳しく記載しています。

フラットやトライアングル系は、修正2波動目(副次波ではない)などにはほとんど現れません。つまり、トライアングルが現れた時は、そのポイントが修正4波動目であるという予測ができるわけです。

また、2波番目の波動がトライアングルを展開してきている場合、その展開は衝撃波ではなく、ジグザグなどの修正波のb波がトライアングルになっている可能性が高いと思われます。

このように、カウントに迷った時には、オルターネーションの法則を意識してみるといいかもしれませんね。


 

以上、エリオット波動入門でした。





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