エリオット波動の波の数え方 (基本原則)


primer


よく、エリオット波動の波の数え方は難しいという話を聞きます。

正直に修正波はパターンが幾つもあり、またルールも少し複雑です。


たしかに慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、1~2ヶ月もすれば、推進波の5波動は正確にカウントすることができるようになると思います。

まずは、ルールも簡単で、数え易い推進波のカウントから始めるのがいいかと思います。

エリオット波動の推進波のルールは驚くほどに簡単で、また驚くほどに波動の行く先を的中させてきます。

では、とても簡単なエリオット波動の推進波の原則を説明します。





目次

No.2 エリオット波動入門! 波を数える前に知っておきたい推進波の基本原則!

  • エリオット波動 推進波の三原則
  • 2波は1波の安値を下回らない
  • 1波、3波、5波の中で、3波は最も小さくならない
  • 4波の安値は1波の高値を下回らない
  • 三原則から外れる特殊な推進波
  • ドル円週足チャートでの推進波
  • 推進波の延長


No.3 エリオット波動入門! フラクタル構造とは?

No.4  エリオット波動入門! 修正波のツートップ、ジグザグとフラットとは?

No.5 エリオット波動入門! 修正波のトライアングルは4波の可能性が高いのか?

No.6  エリオット波動入門! フィボナッチ比率をエリオット波動で使いこなすために必要な知識












エリオット波動の推進波の三原則




エリオット波動R.N.エリオットが考案した分析手法で、『波動理論』というタイトルで1938年に発表されました。波動理論では上昇5波動の推進波と下降3波動の修正波の合計8つの波で1つのサイクルを構成します。

そのうちの推進波はトレンド方向と同じ方向に勢いよく進み、価格を押し上げていきます。

R・N・エリオットは過去のダウ平均株価のパターンを研究し、この推進波には一定の法則があることを見つけ出しました。その法則はとってもシンプルな3つの原則で構成されています。

この原則は簡単ですが、エリオット波動では重要なポイントであり、このルールが破られればエリオット波動の正しいカウントにはなりませんので注意してください。

波動理論の3つの原則に基づいて波動のカウントをすることにより、エリオット波動の精度は上がります。




エリオット波動3つの推進波原則とは



  1. 2波動は1波動の安値を下回らない
  2. 1、3、5波動の中で3波動が最も小さくなることはない
  3. 4波動の安値は1波動の高値を下回らない



この3つのルールを守って波動のカウントをすることがとても重要なポイントになります。

それでは3つのルールを図を使って具体的に見てみましょう。




2波動は1波動の安値を下回らない

principle-image.1
クリックすると大きくなります

上の図の左側は2波動の安値が1波動の安値を下回っています。エリオット波動では、これはカウント間違えとなり、改めてカウントをしなければいけません。

右の図は2波動が1波動の安値を下回ってないので正しいカウントとなります。
※FXはレバレッジをかけての取引なので、行き過ぎて稀にヒゲの部分が下回ることがあります。

この原則からいえば、3波動狙いのエントリーをした場合の損切りポイントは、2波動が1波動の安値を下回り、3波動が否定されたときになります。




1、3、5波動の中で、3波動が最も小さくなることはない


principle-image.2
クリックすると大きくなります
上の図の左側は大きい順に5、1、3波動で3波動が最も小さくなっています。これはカウント間違えとなり、改めてカウントしなければいけません。

右側は3波動が最も大きくなっており、正しいカウントになります。

エリオット波動では、この3波動が最も大きくなることが多く、1波動の1.618倍又は2.168倍によくなります。

このためエリオット波動では、3波動(又はC波動)を狙ったトレードが定石とされています。


ただ、間違えてはいけないのが、一番大きくならなくてもよいことです。一番小さくならなければ原則通りとなります。

為替相場では、5波動目が延長して最大となることがよくあります。



4波動の安値は1波動の高値を下回らない

principle-image.3
クリックすると大きくなります
上の図の左側は、4波動の安値が1波動の高値を下回っているのでカウント間違えとなり、改めてカウントしなければなりません。 ※為替相場ではレバレッジをかけた取引なので稀にヒゲの部分が下回ることがあります。

左側の図では、③までを1波動とするか、③と④が3波動の副次波の①②とすることになります。


この原則から④の押し目でエントリーした場合の損切りポイントは、④が①の高値を下回り、⑤が否定された時になります。

このように、エリオット波動ではシンプルな3つのルールによって構成されています。
このルールの基にカウントされた波動は、精度の高いものになります。










エリオット波動の推進波三原則から外れる特殊な推進波





エリオット波動の修正波には数多くのバターンがあります。

ジグザグ、フラット、トライアングル、それらの複合型などがあり、波動を予想するのが困難な場合が度々あります。

それに比べエリオット波動の推進波はルールもシンプルでとても予想し易く、通常はこの推進波を狙ったトレードが基本となります。

ただ、このエリオット波動の推進波にも三原則から外れる変則のパターンがあります。



ダイアゴナルトライアングル


クリックすると大きくなります
上の図は特殊なエリオット波動の推進波のダイアゴナルトライアングルです。大きな段階の為替相場に頻繁に現れることはありませんが、稀に1波動(A波)又は5波動(C波)に現れます。

斜行三角形で、4波動の安値が1波動の高値を下回ってくるのが特徴で、三原則の例外の推進波となります。

ダイアゴナルトライアングルは、波動が大きく動く前兆でもあります。為替相場の5波動目で現れた場合には、その後の大転換を予兆します。

また、1波動目に現れた場合にも、その後の大転換を予兆することになります。1波動目に現れた場合には、リーディングダイアゴナルトライアングルと呼び、5-3-5-3-5の波動構成となります。

5波動目に現れた場合は、エンディングダイアゴナルトライアングルと呼び、3-3-3-3-3の波動構成となり、リーディングと異なる構成となります。





ドル円為替相場週足チャートでのエリオット波動推進波

reference-chart
ドル円週足チャート クリックすると大きくなります

それでは実際のドル円為替相場のチャートでエリオット波動の推進波を確認してみましょう。

上の図はドル円為替相場週足チャートです。

2011年の75.35円から2015年の125.86円まで勢いよく上昇した推進波が現れて、波動理論の推進波三原則が守られているのが確認できます。

  • 2波動は1波動の安値を下回ってはいません。
  • 1、3、5波動の中で3波動は一番小さくなってはいません。
  • 4波動の安値は1波動の高値を下回っていません。
このようにエリオット波動の推進波は、原則とパターンがとてもシンプルでエントリーし易いと言えます。




エリオット波動の推進波の延長

extension.image
クリックすると大きくなります



通常、エリオット波動の推進波の1、3、5波動のうち1つは大きな動きとなります。これを「エクステンション(延長)」といいます。

多くの場合、3波動目がエクステンションしますが、為替相場では5波動目もよく延長します。 また、3波動が1波動とほぼ同じ大きさであれば、5波動目が延長する可能が高くなります。

延長した波動は、その内部波動の5波動が、ひとつ上の大きな段階でも確認できるレベルになります。

上の図は左から3、5、1波動目がエクステンションした図になります。エクステンションした波動の内部波動が5つの波動になって現れてきているのが分かると思います。

先ほどのドル円為替相場週足チャートは5波が延長している推進波でした。そのドル円為替相場週足チャートの5波動の内部波動をカウントしてみたいと思います。



ドル円為替相場延長5波動目のカウント

extension.chart
ドル円週足チャート
第5波の内部波動をカウントしたのが上の為替チャートです。

原則通りのきれいな推進波が内部波動に表れています。

大きな段階には表れてきていませんが、実は1波動目と3波動目の内部波動も5つに分かれた推進波になっています。これをフラクタル構造といいます。




Powered by Blogger.