フィボナッチ比率を使いこなす為に必要な知識と手法


為替相場において、様々な場面でフィボナッチ比率は使われます。

このフィボナッチ比率を使いこなすことが、為替相場において勝率を上げる一番の近道かもしれません。


エリオット波動においても、フィボナッチ比率は欠かせないものです。

そこで、フィボナッチ級数の知識と、その使い方をまとめてみました。


フィボナッチ比率




目次



No.2  エリオット波動入門! 波を数える前には知っておきたい推進波の基本原則!


No.3  エリオット波動入門! フラクタル構造とは?


No.4  エリオット波動入門! 修正波のツートップ、ジグザグとフラットとは?


No.5  エリオット波動入門! 修正波のトライアングルは4波の可能性が高いのか?


No.6  エリオット波動入門! フィボナッチ比率をエリオット波動で使いこなすために必要な知識

  • エリオット波動の数学的基盤
  • フィボナッチ比率とは
  • 理想的なエリオット波動の例
  • 波動の延長とフィボナッチ比率
  • 修正波動とフィボナッチ比率
  • 推進波全体のフィボナッチ黄金比率








フィボナッチ比率はエリオット波動の数学的基盤である



為替相場でエリオット波動の波動理論を使い波動を数えるためにはフィボナッチ比率は欠かせないものです。

「押し目買い」、「戻り売り」という為替用語があります。

価格が上昇、又は下降している相場で、「もっと上がるだろう(下がるだろう)」と期待してエントリーしたものの、その後すぐに反転して大きく損をしたという苦い経験は誰しもあると思います。

そういうポイントでのエントリーを避けるために、上昇、又は下降の一時的な戻りを待ってエントリーすることが押し目買いと戻り売りです。

実は為替相場の「押し目買い」と「戻り売り」はエリオットの波動理論とフィボナッチのフィボナッチ比率に大きく関係しています。

為替相場の波のパターンは波動理論が、戻りの比率をフィボナッチ比率が教えてくれます。

もともとエリオットの波動理論は、フィボナッチ比率が数学的な基盤になっているので、エリオット波動を使いこなす上では、フィボナッチ比率を使ったリトレイスも使いこなす必要があります。

それではフィボナッチ比率とはどういうものなのでしょうか。







   

フィボナッチ比率とは



1170年に生まれたレオナルド・フィボナッチによって出版された「算盤の書」で、はじめてフィボナッチ比率は世に知られることとなりました。


0  1  1  2  3  5  8  13  21  34  55  89  144・・・  と無限に続いていく数列にある法則があることを発見しました。

3+5=8、21+34=55、前の2つの数字を足すと次の数字になる。

後ろの数字で前の数字を割ると、0.618に近づいて、逆に前の数字で後ろの数字を割ると1.618に近づいていく。

この「1対1.618」は黄金比率と呼ばれて最も安定している比率と言われています。

また、ひとつおきの数字で後ろの数字を前の数字で割ると2.618に近づく性質もあります。




これらの法則は、海の渦巻き、台風の渦、貝殻の形、銀河系、花びら、ひまわりの種の配列など自然界によく現れる数列で、エリオットの波動理論と同じく不思議な力を感じてしまいます。


少し難しい説明になりましたが、要はエリオット波動でフィボナッチ比率をどんな場面でどんな使い方をするのかが大事になってきます。

エリオット波動でよく使われるフィボナッチ比率は、23.6、38.2、50.0、61.8、100.0、123.6,138.2,161.8などがあります。

これらの比率は波動のどの部分に現れるのでしょう。




理想的なエリオット波動の例

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上の図は平行なチャネルが出来上がった時の理想的なエリオット波動の一例です。

それぞれの波動はフィボナッチ比率とどのような関係にあるのか確認してみます。

2波動=1波動×0.618

4波動=3波動×0.382

3波動=1波動×1.618

5波動=1波動×1.618

2波動中では

a=b=c

3波動中では

➀波動=⑤波動

③波動=①波動×1.618

4波動中では

a=c

b=a×0.236

以上は一例ですが、フィボナッチ比率はエリオット波動の中で機能していることが分かります。

ただ、自然の法則であるフィボナッチ比率から生み出される結果は多岐にわたりますので、柔軟な姿勢でリトレイスしていくことが求められます。

波動の延長や修正波の波動の形によってもフィボナッチ比率は様々に変わってきます。







エリオット波動の延長とフィボナッチ比率



波動の形によってどのようにフィボナッチ比率は変わってくるのでしょう。



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上の図は、左から3波が延長、5波が延長、1波が延長した波動を簡単に表したものです。

3波動が延長した場合、1波動=5波動(×100)、また、3波動=1波動×1.618 

5波動が延長した場合、5波動=0波動→3波動×1.618

1波動が延長した場合、3→5波動=0波動→1波動×0.618 又は0.50


このように延長の違いによって、基準になる波動の長さやフィボナッチ比率が変わってくることがお分かりいただけると思います。









エリオット波動での修正波動とフィボナッチ比率






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2波動、4波波動での修正波ではフィボナッチ比率とどのような関係にあるのでしょうか。

ジグザグでは、C波動=A波動(×100.0)  また、×1.618 や×0.618になることもあります。
ダブルジグザグでは、Y波動=W波動(×100.0)

フラットでは、C波動=B波動=A波動(×100.0)

拡大フラットでは、C波動=A波動×1.618  また、×2.168になることもあります。


これらはあくまで目安となるもまですが、しばしばこのフィボナッチ比率は修正波に現れます。





推進波全体のフィボナッチ黄金比率


1波動目が延長していない場合

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フィボナッチ比率は推進波の5つの波動の全体の比率と関係があります。

エリオット波動では、1波動目が延長していない推進波であれば、4波の安値付近(高値付近になることもある)で、推進波全体の長さが黄金比率の38.2に分割されることがよくあります。

上のチャートでは、ちょうど4波動の安値で切り返し5波動がスタートしています。

4波動の安値はフィボナッチ比率の38.2(赤丸)となっています。


5波動目が延長の場合

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エリオット波動では、5波動目が延長するケースにおいて、4波動の安値付近(高値付近になることもある)で推進波全体の長さがフィボナッチ黄金比率の61.8に分割されることがよくあります。 また、5波動目が延長した推進波に対する修正波の多くは延長の5-2波動の安値付近で終点となります。

上は5波動が延長したチャートです。

4波動のトライアングル安値で、推進波全体の長さが黄金比率61.8(赤丸)で分割されているのがお分かりいただけると思います。


このような推進波全体の長さに対する黄金比率は、エリオット波動のカウントの精度を上げるのにとても役立ちます。また、トレンドの転換点である5波動の終点を予想する上でも大きな担保として利用できます。

実際のチャートを使った波のカウント方法はこちらを参照





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