決め手はこれ! エリオット波動のチャネリング

単純ですがよく機能するチャネリング。エリオット波動のカウントにおいて、とても力強い味方になってくれます。



ここまでのエリオット波動入門で、ざっと理論の要点を綴ってきましたが、今回は再び推進波に戻り、そのひとつである衝撃波について話を進めてみたいと思います。

エリオット波動は、平均移動線、一目均衡表、ボリンジャーバンド、Pivot値など、ほとんどのテクニカル指標と併せて使うことが出来るとても万能な取引手法です。そんな中でもエリオット波動と特に相性が良いのが「チャネリング」です。

平行なラインを引くだけのとても単純な取引手法ですが、エリオット波動ではとても機能します。

このチャネルを併用して波を数えると、サイクルの節目や、トレンド転換ポイントなどがより具体的に予測できるようになり、また、実際のトレードにおいて絶好のタイミングでエントリーが出来るようになってきます。

エリオット波動を使い始めたばかりで、カウントに迷うことがよくあるという方は、ぜひ試してみてください。きっと波動の節目が見えてくると思いますよ。

エリオット波動の概要は「エリオット波動理論を使いこなす為の基礎知識」をご覧ください。



エリオット波動のチャネリング アイキャッチ画像



チャネルに沿って進んでいく衝撃波



エリオット波動をマスターすると、一見ランダムに動いているように見える相場の動きも、実はその理論通りに動いていることに気付かされます。

特に、単純な3つのルールで展開される衝撃波においては、8波1サイクルの繰り返しによりトレンド方向に進んでいくことがはっきりと確認できるようになってきます。

そして、この「チャネリング」を併用すると、「そろそろ、修正4波動目が終わって5波動目が始まりそうだぞ!」、「ひょっとすると、この上昇で5波動目が終わってトレンド転換した?」などと、そのことがより具体的に分かるようになってきます。


トレードのイメージが描き易くなる


理想的な3波延長型衝撃波イメージ


推進波はその多くが衝撃波の形で現れてきます。そして、トレンド方向に進むその1波、3波、5波の内ひとつの波動がエクステンション(延長波)してきます。

衝撃波は、その延長波が内包される波動の違いによって、1波延長型衝撃波、3波延長型衝撃波、5波延長型衝撃波に分けられ、それぞれに理想的な形があります。

上の図は、その3波延長型衝撃波の理想的な展開の一例です。修正波は、単純なabc修正のジグザグ(修正2波)とフラット(修正4波)を入れてあります。
※FXでは、関連通貨の影響、また、修正波パターンの違いなどによって、その形は微妙に変わってくるため、その数値は参考程度にご覧ください。

ここで注目していただきたいのが、この衝撃波がチャネル沿って進んでいるところです。

このサイトの為替予想をご覧頂いている方は既にすでにお分かりだと思うのですが、衝撃波はチャネルラインに沿って進んでいくという特徴があります。

この特徴をうまく利用することが出来るようになると、各波動の目標ポイントなどの予測ができるようになり、また、トレードのイメージがとても描き易くなってきます。

特に、3波延長型衝撃波はその特徴を強く備え、また、3つの衝撃波の中で一番よく現れてきます。このチャネリングは覚えておいて損はないと思います。





3波延長型衝撃波のチャネリング



1波延長型衝撃波と5波延長型衝撃波のチャネリングは次の機会にまわし、まずは基本である3波延長型衝撃波のチャネリングを紹介します。 

※エリオット波動は、8波1サイクルのフラクタル構造になっているので、週足チャート、分足チャートなど、どの段階であっても作業は同じです。


エリオット波動で注目される3つのチャネル

エリオット波動3つのチャネルラインイメージ



エリオット波動を使ったトレードでは、「推進波と修正波の見極め」と、「5つの波で構成される衝撃波の節目の予測」がとても大事なポイントになってきます。その予測の判断材料なるのが3つのチャネルです。

  • 0-2チャネル
  • 1-3チャネル
  • 2-4チャネル
この3つのチャネルは、引き方、使うポイントとその目的がそれぞれ違います。



衝撃波と修正波の目安のひとつとなる0-2チャネル



このチャネルは、2波動目が終点を迎えた後、3波動目の展開の見極めの為に使います。

引き方は、0波(トレンド転換ポイント)と2波動目終点を結んだラインと平行に、1波動目終点からラインを引きます。

波動使いは、まず0-2チャネルと3波=1波×1.00ラインを越えてくるかどうかに注目します。

それは、3波動目に延長波を内包する3波延長型衝撃波は必ずこのチャネルを越えてくることから(1波延長型衝撃波は越えない)、衝撃波と修正波を見極める場合に一番最初に意識されるポイントとなるからです。

このポイントを越えてくると、衝撃波の第一関門を突破したとになりますが、しかし、「このポイントを越えたから必ず衝撃波だ!」、又は「このポイントを越えないから必ず修正波だ」ということではありません。

ここでは詳しくは説明しませんが、たとえ修正波であってもこのポイントを越えることがあり、また逆にこのポイントで一旦下降したとしても、その波動が3波動目内部波動1波動目である可能性もあるからです(3-3波動でこのポイントを越えてくる)。

あくまでも目安のひとつとして意識しておくポイントになります。

ただ、この0-2チャネルを越えて、3波動目が1波動目の1.618倍ラインを実線で越えてくると衝撃波である可能性がグッと上がってきます(修正波のc波がa波の1.618倍を越えてくることは少ない)。

その他に、この0-2チャネルは、3波延長型衝撃波4波動目終点としてよく意識され、また、ジグザグチャネルやダブルジグザグなどの複合修正波のチャネルとしても意識されます(0-2チャネル=ジグザグチャネル)。




修正4波動目終点を予測する1-3チャネル


このチャネルは、3波動目が終点を迎えた後に引き、修正4波動目の終点(5波動目始点)を予測するために使います。

引き方は、1波動目終点と3波動目終点を結び、そのラインと平行に2波動目終点からラインを引きます。

修正4波動目の多くは、この1-3チャネル越えて終点を迎えます。

よくあるパターンは、4波動目が1-3チャネルを越えた後、3波動目(又は1波動目~3波動目)の0.382リトレイスの目標を達成し、そこから衝撃波の5波動目がスタートするという展開です。

しかし、修正4波動目は必ずこのチャネルを越えてくるというわけでもありません。

1-3チャネルを越えることなく反転し、3波動目の終点を越えてきた場合には、次の2つのケースが考えられそうです。※3波動目が終わっていることが前提です


  • 拡大フラット修正、ランニングトライアングル修正を展開している
  • トレンドに進む勢いが強く、1-3チャネルに届くことなく5波動目がスタートした


この判断としては、3波動目終点を越えてきた波動が3波動構成の修正波なら前者、5波動構成の推進波であるなら後者と考えるようにすれば対応できると思います(前者のケースが多い)。

修正4波動目終点の見極めは、1-3チャネル単体ではなく、3波動目と1波動目~3波動目の0.382リトレイスゾーン、0-2チャネルなどを使って総合的に判断するのがいいのかもしれません。また、4波動目の修正パターンを見極めることができるとその終点予測は信頼性の高いものになりそうです。

※修正パターンについては「エリオット波動で知っておくべき4つの修正パターン」をご覧ください




衝撃波終点を予測する2-4チャネル


このチャネルは、最後の5波動目がスタートしたと思われる時点で引き、衝撃波全体の終点を予測するために使います。

引き方は、2波動目終点と4波動目終点を結び、それと平行に1波終点、並びに3波終点からラインを引きます。※2波動目終点ではなく、3-2波動目終点が意識されることもある。

3波延長型衝撃波全体の終点は、よく2-4チャネルの1波ライン付近で終点を迎えます(3波ライン付近になる場合もある)。

このポイントは、実際のトレードにおいて利益確定の絶好のポイントになり、また、反対方向にポジションを仕込む絶好のポイントにもなります。

しかし、トレンドの最後は勢いが強いことが多く、反対のポジションは慎重に仕込む必要があります(足の色が1本変わるのを待つ、又は推進波の戻りや押し目でエントリーするなど)。 

特に、出来高を伴ってこのチャネルに近づいてきた場合、一時的にチャネルを越えてくることがあり、チャネル手前で副次波の4波動目が横這いの展開を見せている場合などは要注意です(R.N.エリオットは、このような動きを「Throw-over」と呼んでいます)。

その他、5-3波動目で2-4チャネルタッチ、その後5-5波動目でもう一度2-4チャネルを目指すといった展開がよくあります。また、「ひょっとすると5波動目がエクステンションしてくるかも・・・」というイメージも描いておく必要がありそうです。

この2-4チャネルは、衝撃波全体の黄金区分を併用することにより、その精度はさらに高くなります。また、下位の段階の5波動目副次波衝撃波2-4チャネルが重なれば、そこは強力な反転ポイントになります。

※詳しくは「フィボナッチを使ったトレード手法」「チャネルライン使い反転をピンポイント攻略」をご覧ください

ここまで、エリオット波動で注目される3つのチャネルラインの説明でした。次は、分かり易いように、この3つのチャネルラインを実際のチャートで引いてみたいと思います。





実際のチャートでのチャネリング



3波動目の展開で注目するポイント

実際のチャートの0-2チャネル
上は、ユーロドル為替相場日足チャートです。

修正2波動目が終点を迎えたことを確認して、0-2チャネルと1.618倍ラインを引いておきます。ここから推進波であるのか、又は修正波であるのかを見極めていきます。

3波動目が1波動目の高値を越えてきたポイントでは、まだ修正波と推進波のどちらの可能性もある状況です。

しかし、0-2チャネルと1.618倍ラインを実線で越えてきたポイントから、この波動が衝撃波である可能性がかなり高くなったと言えそうです。つまり、この後は4波動目→5波動目と続いて行くということがイメージできるようになったわけです。※ただ、1.618倍を越えても修正波である可能性はあります


4波動目の展開で注目するポイント

実際のチャートの1-3チャネル
3波動目が終わった段階で、1-3チャネルと3波動目0.382と1波~3波動目0.382リトレイスのゾーンをチャートに入れておきます。ここから修正4波動目の終点を予測していきます。

1-3チャネルを下抜いた段階で、5波動目が始まってもおかしくない状況です。

5波動目を狙うトレードで、一番注目されるのが3波動目0.382と1波~3波動目0.382のリトレイスゾーンです。

※5波動目のトレードについては「5波を狙って収益を上げる手法」をご覧ください

しかし、ここでは、このリトレイスゾーンに届くことなく、0-2チャネルでサポートされて5波動目がスタートという展開でした。



5波動目の展開で注目するポイント

実際のチャートの2-4チャネル
5波動目がスタートしたと思われる時点で、最後の2-4チャネルや黄金区分ラインを入れておきます。 ※2-4チャネルは2波動目終点ではなく、3-2波動目終点が意識されることもあるので2本引いておくことをお勧めします。

この時点では、この衝撃波が3波延長型衝撃波であるならば、その5波動目終点は、2-4チャネル1波ライン、黄金区分ライン、5波動目=1波動目×1.618などの重なる付近が怪しいのではという見通しが立ちます。

この投稿作成段階では、この怪しいと予測している付近で横這いの展開を見せています。既に全体の衝撃波が完成した、又は5-5波動目の最後の1波が残っている、とそのどちらの可能性もありそうですが、この衝撃波が3波延長型衝撃波であるならば、いずれにしてもこの付近からトレンド転換してくるのではと予想しています。



下位の内部波動もカウントしたチャート完成形

チャネリング完成チャート
エリオット波動のカウントは、フラクタル構造を利用して下位の段階もカウントするとその精度はさらに高くなります。

上は、内部波動を含めた現段階の予想カウントです。 参考までに。

※縦軸の使い方は「エリオット波動の見つけ方 横と縦で次の展開を見極める」をご覧ください



Powered by Blogger.