FXトレードで知っておくべき4つの調整パターン



エリオット波動において、トレンド方向に大きく進む推進波の動きを調整する修正波は、海外ではCorrective Wavesと呼ばれ、日本では調整波と呼ばれることもあります。



推進波とこの修正波をマスターすれば、エリオット波動の多くの部分をマスターしたといっても過言ではありません。  今回はこの修正波を掘り下げてみたいと思います。


こちらをご覧になる前に「これからエリオット波動を始める方へ」を読んでいただけると分かり易いと思います。





基本3つの波で構成される修正波(調整波)



エリオット波動の1サイクルイメージ
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上の図は、エリオット波動の1サイクルイメージです(上昇トレンド)。 

エリオット波動は、トレンド方向に大きく進んでいく5つの波からなる推進波と、その動きを調整する3つの波からなる修正波で1つのサイクルを構成します(修正波は、推進波と区別するためabcと表記されます)。

修正波は、基本3つの波で構成されますが、トレンド方向とは逆の動きとなるため、その波形は複雑になり、ときに5つの波からなるトライアングルなどの特殊な修正波も現れてきます(メジャートレンドの勢いが強い場合に現れます)。 



修正波(調整波)をマスターするメリット


トレンド方向に進む推進波は、3つの簡単なルールを覚えるだけです。それに比べると修正波は、ルールではなく、そのパターンや特徴を覚えなければならないため、マスターするには多少時間が掛かります。

しかし、この修正波をマスターすれば、トレーダーに様々な恩恵をもたらしてくれます。その内の次に挙げる2つは大きなメリットではないでしょうか。



  正しくカウントできるようになる


エリオット波動のカウントは、推進波の3つのルールと、修正波は3つの波で展開していくということを理解するだけでもできますが、精度は落ちます。

修正波のパターンや特徴を理解することにより、「トライアングルだから修正4波動目の可能性が高いようだ!」などと相場の現在地が確認できるようになり、カウントの精度はより一層上がっていきます(エクステンション時は特に有効)。



ベストなタイミングでエントリーできるようになる


どちらに抜けていくか分からない横這いの展開で「保ち合い」という為替用語がよく使われます。しかし、正確にいうと為替相場に「保ち合い」はありません。

横這いの展開に入った段階で、すでに抜けていく方向は決まっているからです。エリオット波動では「上昇(下降)トレンドの調整局面」という言い方が正解になります。

カウントが合っていることが前提条件とはなりますが、エリオット波動の修正波をマスターすれば、抜け出す方向があらかじめ予想でき、またエントリーするタイミングがある程度計れるようになってきます(ただし、トレンドの始点付近では、判断が難しくなる場合もあります)。





エリオット波動の調整パターン



エリオット波動の調整パターンは大きく4つに分けられます。


1. ジグザグ修正(5-3-5)

2. フラット系修正(3-3-5)

3. トライアングル系修正(A-B-C-D-E)※1~5で表記する方もいるようです。

4. 複合修正(W-X-Y、又はW-X-Y-X-Z)


ここからそれぞれの調整パターンやその特徴を説明していきますが、気を付けておいてほしいことがあります。

修正波は、トレンド方向とは逆方向の動きとなるため、トレンドの勢いが強ければ強いほど調整波形は複雑になり、判断が難しくなる場合があります。

最初のうちは、ジグザグ修正とフラット修正の2つの調整パターンをイメージしつつ、大きな波でカウントするのがいいかもしれません。 



ジグザグ修正

ジグザグ修正イメージ
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上の図は、ジグザグ修正の展開イメージです。特徴として以下のポイントがあります。

〇 内部波動が他の修正波と異なり、5-3-5で構成されている

〇 大きな修正をしてくる

〇 修正2波動目によく現れ、4波動目にはほとんど現れない

〇 c波はa波の1.00倍の大きさになることが多く、0.618倍や1.618倍になることもある

〇 c波の終点は0-2チャネルが意識されることがある

〇 b波はa波のFR61.8までで反転してくることが多い
  ※ヒゲの部分行き過ぎてから61.8で反転のパターンが多い

〇 1回では目標に到達しない場合、2回、又は3回と続けて現れることがある
  ※複合修正として、ダブル、トリプルジグザグと呼ばれる
 



ジグザグ修正の内部波動は5-3-5の波動構成で、大きくリトレイスしてくることが最大の特徴となります。 他の修正波と波動構成が異なるため、最初のa波が5波動構成であれば、ジグザグ修正を展開してくることが予想できることになります。 

私は、修正波の途中ではエントリーをお休みするようにしていますが、このジグザグ修正だけは例外でトレードしています。

ジグザグ修正のトレードは、c波を狙ってエントリーします。 c波のスタート地点は、a波のFR61.8(よくヒゲの部分だけ行き過ぎる)からが多く、とてもエントリーし易いといえます。



フラット系修正

フラット修正イメージ
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上の図は、フラット系修正の展開イメージです。 フラット系修正は3つあります。

特徴として以下のポイントがあります。

〇 内部波動構成はジグザグと異なり、3-3-5で構成されている

〇 フラット、ランニングフラットは4波、拡大フラットは2.4波ともに現れる

〇 フラットのc波は、a波終点を超えた付近、ランニングフラットはa波終点に届かない

〇 拡大フラットのみ、大きな修正になる場合がある
 ※c波がa波の1.618倍や稀に2.618倍になることがある

〇 フラットは、2回続けて現れることがある
 ※複合修正として、ダブルフラットと呼ばれる



フラット修正は、ジグザグ修正ほど大きく修正してくることはありません。 しかし、拡大フラットは、ときに大きな修正に発展していきます。 拡大フラットのc波は、a波の1.618倍や、稀に2.618倍になることもあります。

また、直近高値ブレイクでエントリーする場合には、拡大フラットとランニングフラットのダマシにあわないようにしなければいけません。 短い3波動構成の修正後、直近高値を超えてきた場合には特に注意しておく必要があります。





トライアングル系修正

トライアングルイメージ
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上の図は、トライアングル系修正の展開イメージです。

トライアングルは収束型と拡大型の2つのタイプがあります(拡大型はあまり現れない)。
さらに、収束型には対称型、下降型、上昇型があります。

また、トライアングルの修正パターンとして、トライアングル修正と、ランニングトライアングル修正の2つがあります。

少し複雑になってきましたが、基本的には普通のトライアングルとランニングトライアングルの2つを覚えておけば対応できます。

特徴としては以下のポイントがあります。

〇 トライアングルは5波動構成の特殊修正波で、通常ABCDEで表記される

〇 その多くは推進波の修正4波動目に現れる
  ※ジグザグのb波、複合修正波の最後もトライアングルになることがある

〇 A~Eの内部波動は、3波動構成となります(3-3-3-3-3)

〇 B波がA波の始点を超えてくるランニングトライアングルの方が出現率が高い

〇 A~Eの内、1つの波はより複雑な波形となる(一般的にはc波) 
  ※E波はそれ自体でトライアングルになることもある

〇 トライアングルの内部波動は少なくとも2つが0.618の比率となる
  ※C波はA波の0.618倍、E波はC波の0.618倍など



トライアングルで気を付けておきたいのは、最後のE波はチャネルラインに届かないことや、チャネルラインを超えてくることがあるという点です。

エントリータイミングが難しくなりますが、ひとつ下の段階で推進波を確認したあとの押し目でエントリーするのが良い方法です。

また、トレンド転換ポイント付近では、トライアングルの形はしているものの、実際はトライアングルではないということもよくあります。 この場合の見分け方は、内部波動が3-3-3-3-3となっているかを確認してみることです。 チャネルを縦断するような推進波が含まれていれば、トライアングルではない可能性が高いといえます。




複合修正波(ダブルスリーとトリプルスリー)


複合修正波イメージ
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上の図は、複合修正波の展開イメージです。 複合修正波少し難しいので、少し慣れてからの方がいいかもしれません。

複合修正波のうち、横這いの2つの修正パターンが組み合わされたものをダブルスリー、また3つの修正パターンが組み合わされたものをトリプルスリーと言います。

WXY(ダブルスリー)、又はWXYXZ(トリプルスリー)と表記される特殊な修正波です。それぞれの修正パターンは、X波(主にジグザグ)を挟んで組み合わされます。

典型的な複合修正波は、フラット(W)→ジグザグ(X)→トライアングル(Y)の横這いの修正で、3波動目の副次波によく現れます。

横這いではなく、斜めの複合修正を展開するものに、ダブルジグザグやトリプルジグザグがあります。

WXYの複合修正波とabcの単純な修正波は、1時間足では正確に見分けることがてきない場合がよくあります。 しかし、WXYとabcにはそれほど大きな違いはなく、見分けがつかない時にはabcにしておいてもよいと思います(こなんこと書いたら怒られるかもしれませんが)。





調整波は修正しながらカウントしていく


トレンド方向に大きく進む推進波の動きを調整する修正波は、トレンド方向の勢いが強いほど、その波形は複雑になっていきます。 
※一般的には、修正2波動目は単純なabc修正(ジグザグなど)、修正4波動目は複雑な修正(トライアングルなど)になります。

修正a波が5波動構成であれば、ジグザグ修正と予想できるのですが、3波動構成である場合には、様々な修正パターンに発展していく可能性があり、最後になって修正バターンが分かることもよくあります。

修正波の予想は、1波進むごとにカウントを修正しながら、修正パターンを絞り込んでいく作業となります。



修正パターンを一発で当てようとするのではなく、推理ゲームをしているかのように楽しく修正パターンを予想してもらいたいと思います。

ドル円、クロス円の動向は「為替予想」をご覧ください




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